RTX 3060 12GBからの買い替え先|8ピン1本のままVRAMが増える2枚と、電源の条件

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結論:ケーブルを増やさずにVRAMが増える買い替え先は2枚です。電源の条件は、2枚の中でも分かれます

RTX 3060の12GBは、いまの買い替え先の多くと同じか上です。補助電源のケーブルをいまの8ピン×1のまま増やさずにVRAMが16GBに増えるのは、RTX 5060 Ti 16GBとRadeon RX 9060 XT 16GBの2枚です。

結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)

RTX 5070は同じ12GB、RTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBは減ります。RTX 5070 Ti・RX 9070・RX 9070 XTも16GBですが、8ピン×2になり電源の要件も上がります。電源の条件は、8ピン×1で済む2枚の中でも分かれます。RTX 5060 Ti 16GBは必要システム電源がいまより上がり、RX 9060 XT 16GBは下がります。

買い替えなくてよい場合

  • いまの12GBが上限に張り付いていないなら、VRAMを理由に替える必要はありません。確かめ方は下の「12GBで足りているかの確かめ方」にあります。
  • RTX 5070に替えてもVRAMは12GBのままです。容量が理由なら、5070は答えになりません(上がるのはNVIDIA公表のAI TOPSです)。
  • いま不満が出ていないなら、替える理由はありません。値上がりを理由に急ぐ根拠も、待てば戻る根拠も確認できていません(PCパーツはなぜ高い?)。
  • fpsが落ちるのが理由なら、原因がCPU側のことがあります。ゲームの重い場面でタスクマネージャーを開き、CPUとGPUの使用率を見比べてください。GPU側が100%に近くないなら、カードを替えても変わりません。

12GBで足りているかの確かめ方

決め手は、いまのRTX 3060でVRAMがどう使われているかです。VRAM(専用GPUメモリ)はグラフィックボードに載っている専用のメモリで、パソコン本体のメモリとは別です。タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)の「パフォーマンス」でGPUを選ぶと、「専用GPUメモリ」の使用量が出ます。いつもの使い方(ゲームの重い場面や、AIを動かしている最中)で、この値を見てください。

  • 12GBの上限に張り付いていて、その場面でカクつきや読み込み待ちが出ているなら、16GBに増えるカードが候補です。
  • 数GB余っているなら、容量の面では替える理由がありません。12GBのままのカードや、8GBに減るカードでも、用途によっては足ります。
  • 使用量が上限近くでも、空きがあるぶん多めに確保しているだけのことがあります。張り付いているかどうかと、症状が出ているかどうかを、両方見てください。

AIを動かす予定があるなら、動かしたいモデルから必要な容量を計算するのが先です。たとえばQ4_K_M(モデルを軽くする形式の1つ)の量子化なら、12GBで14B(Bはモデルの規模の単位で、10億パラメータ)まで、16GBで20Bまでが余裕をもって動かせる目安です。やり取りの履歴と実行環境の分を含めた計算で、表と根拠はVRAM容量ごとに動かせる上限にあります。画像生成は画像生成に必要なVRAMをご覧ください。必要な容量に足りないカードでは、性能の数字がどれだけ高くても、そのモデルは動かせません。モデルがVRAMに入りきらないためです。

買い替え先ごとに、VRAMと電源がどう変わるか(公表の仕様)

いまのRTX 3060は12 GB GDDR6(8GB版もあります)、必要システム電源550W、補助電源PCIe 8ピン×1(メーカー製カードでは異なる場合があります)です。下の表は各社が公表している値で、当サイトが測ったものではありません。電源の要件は書き方が2社で違い、NVIDIAは「必要システム電源」、AMDは「PSUの推奨最低要件」です。

乗り換え先 VRAM(いま12GBとの差) 電源の要件(いま550Wとの差) 補助電源コネクタ
GeForce RTX 5060 8GB(いまより4GB減) 550W(必要システム電源。いまと同じ) PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1
GeForce RTX 5060 Ti 8GB 8GB(いまより4GB減) 600W(必要システム電源。いまより50W上) PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 16GB(いまより4GB増) 600W(必要システム電源。いまより50W上) PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1
GeForce RTX 5070 12GB(いまと同じ) 650W(必要システム電源。いまより100W上) PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1
GeForce RTX 5070 Ti 16GB(いまより4GB増) 750W(必要システム電源。いまより200W上) PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1
Radeon RX 9060 XT 16GB 16GB(いまより4GB増) 450W(PSUの推奨最低要件。いまより100W下) PCIe 8ピン×1
Radeon RX 9070 16GB(いまより4GB増) 650W(PSUの推奨最低要件。いまより100W上) PCIe 8ピン×2
Radeon RX 9070 XT 16GB(いまより4GB増) 750W(PSUの推奨最低要件。いまより200W上) PCIe 8ピン×2

8ピン×2の3枚(RTX 5070 Ti・RX 9070・RX 9070 XT)は、表のとおり電源の要件も上がります(8ピン2本の条件はRTX 3060 TiからRX 9070/9070 XTへ買い替えとRTX 3060 TiからRTX 5070へ買い替えに、判定表つきでまとめてあります)。

必要システム電源の注釈は、世代で前提が違います。RTX 3060の550Wは「Intel Core i9-10900K プロセッサ搭載の PC を基準とした要件です。システム構成によっては、定格電力が低くても動作することがあります。」、RTX 5060 Tiの600Wは「最小要件は Ryzen 9 5900X プロセッサ搭載の PC に基づいています。」とNVIDIAが注記しています。AMDのPSU推奨最低要件には、この形の注記がありません。

RTX 3060には8GB版もあります。8GB版をお使いなら、上の表の「いま12GBとの差」は4GB大きい側にずれます(16GBの乗り換え先なら8GB増)。いまのカードの容量は、タスクマネージャーの「専用GPUメモリ」の搭載量で分かります。

電源の確かめ方:ラベルの出力と、8ピンの本数

16GBに増える2枚は、電源の条件が分かれます。電源ユニットの側面ラベルにある出力(W)を、各社の要件と見比べます。RTX 3060の要件(550W)ぴったりの電源は、RTX 5060 Tiの要件(600W)を下回ります。RX 9060 XT 16GBの要件は450Wなので、いまRTX 3060が動いている電源なら要件の面で余裕が増えます。

手持ちの電源の出力 RTX 5060 Ti 16GB(要件600W) RX 9060 XT 16GB(要件450W)
500W 足りません 足りています
550W 足りません 足りています
600W 足りています 足りています
650W 足りています 足りています
750W 足りています 足りています

この表は互換の判定ではなく、公表値と手持ちの出力の大小の比較なので、2値です。要件ちょうどの出力は「足りています」側に入ります。補助電源コネクタは、どちらも8ピン×1でいまと同じなので、ケーブルの本数は増えません。確かめ方はいま使っている電源が何Wか調べる方法にあります。BTO・メーカー製PCで電源の型番が分からない場合は、購入時の構成表や注文履歴で出力を確かめられることがあります。RTX 5060 Ti 16GBで電源も替えることになり、カードと同時に買えない場合は、電源が先です。新しい電源はいまのRTX 3060の要件も満たすので、先に替えても困りません。

ケースを開けるときの注意と、カードの長さ

ラベルやケーブルを確かめるためにケースを開けるときは、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから行ってください。体に溜まった静電気は、ケースの金属部分に触れて逃がしてから始めます。カードの抜き差しも同じです。BTO・メーカー製PCの場合は、ケースを開けることが保証にどう影響するかを先に確かめてください(注意事項は記事の最下部にあります)。カードの長さは製品ごとに違います。買う製品の型番で全長を確認し、グラボが自分のPCで使えるか確認する方法でケースに収まるかを測ってください。

Radeon(RX 9060 XT)にする場合に変わること

メーカーが替わるので、DLSSは使えなくなります。DLSSはGeForce専用の、画質と滑らかさを上げる機能で、Radeon側の同種の機能はFSRです。対応しているかはゲームごとに違います。AIや動画編集のソフトは、Windowsでの公式対応がソフトごとに違います。ソフトごとの公式の記載はRTX 3060 TiからRX 9060 XT 16GBへ買い替えの表とグラボはNVIDIAとAMD、どっちを買う?にあります。電源の条件はRTX 3060 Tiからでも同じ(450W・8ピン×1)です。

間違えるとどうなるか

いちばん起きやすい間違いは、VRAMが減るカードを選ぶことです。「RTX 5060 Ti」には8GB版と16GB版があり、商品名に容量が無い出品もあります。8GB版を選ぶと、いまの12GBから4GB減ります。商品ページの仕様欄で容量を必ず確かめてください。RTX 5060 Ti 16GBを要件未満の電源で使った場合に何が起きるかは、当サイトが実機で確かめたものではありません。一般に説明されているのは、負荷が上がった瞬間に電源の保護回路が働いて電源が落ちる、という形です。起動はするのに落ちる症状が出たら、負荷をかけると落ちる場合の順で確かめてください。

価格は日々変わるため、この記事には載せていません。当日の価格は、下の商品カードのリンク先でご確認ください。

交換して外したRTX 3060はどうするか

カードを替えると、これまでのRTX 3060が余ります。置いておいても構いませんし、処分しても構いません。買取に出すという選択肢もあるので、行き先の1つとして挙げておきます。

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外したRTX 3060をとっておくか売るかの決め方は、こちらの記事にまとめてあります。

VRAMが増える2枚の候補

上のとおり、8ピン×1のままいまの12GBから増えるのはRTX 5060 Ti 16GBとRX 9060 XT 16GBです。電源の条件を確かめたあとに見る候補で、16GB版だけを並べています。同じ名前で8GB版もあるので、商品ページで容量を確かめてください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。

PNY | ピーエヌワイ VCG5060T16DFXPB1-O (GeForce RTX 5060 Ti OC 16GB

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よくある質問

RTX 5060 Tiの8GB版と16GB版は、どこで見分けますか。

上の「間違えるとどうなるか」のとおり、商品ページの仕様欄の容量で見分けます。性能の指標は両方で同じなので、名前だけでは分かりません。

RTX 5070にするのは意味がありませんか。

容量以外の理由で選ぶなら、候補から外れません。上がるのはNVIDIA公表のAI TOPS(AIの処理性能の指標で、大きいほど高い)で、VRAMは上の結論のとおり同じ12GB、電源は8ピン×2に変わります。どちらを選ぶかは用途次第で、当サイトは決めません。電源の条件はRTX 3060 TiからRTX 5070へ買い替えの判定表と同じです。

いまの電源が550Wです。どちらのカードが使えますか。

上の「電源の確かめ方」の表の550Wの行のとおりです。補助電源は、どちらも8ピン×1でいまと同じです。

RTX 3060の8GB版を使っています。この記事はそのまま当てはまりますか。

電源の条件はそのまま当てはまります。VRAMの差だけが4GB大きい側にずれるので、8GBに減るカードは「いまと同じ」、12GBのRTX 5070は「4GB増」、16GBの2枚は「8GB増」と読み替えてください。

RTX 3060 Tiを使っています。この記事と何が違いますか。

RTX 3060 Tiは8GB・要件600Wなので、答えが変わります。RTX 3060・3060 TiからRadeonに乗り換えられる?から、買い替え先ごとの記事に進めます。

Radeonにすると、DLSSを使っているゲームはどうなりますか。

上の「Radeon(RX 9060 XT)にする場合に変わること」のとおり、Radeonでは使えません。遊んでいるゲームがFSRに対応しているかは、当サイトは調べていないので、ゲームの設定画面や公式サイトで確認してください。

PCIe 5.0のカードを、PCIe 4.0のマザーボードに挿しても使えますか。

使えます。PCIeは世代が違っても同じスロットに挿さり、古いほうの世代の速度で動きます。詳しくはPCIe世代が違っても使える理由をご覧ください。

ゲームで乱戦になるとfpsが下がります。カードを替えれば直りますか。

原因がCPU側のことがあります。見分け方は上の「買い替えなくてよい場合」の最後の項目(タスクマネージャーでCPUとGPUの使用率を見比べる)のとおりです。

この記事に金額が無いのはなぜですか。

価格は日々変わるため、載せていません。読んだ時点では違う金額になっているためです。当日の価格は、上の商品カードのリンク先でご確認ください。

BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。

出典と確認方法

このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。

  • NVIDIA GeForce RTX 3060 ファミリ 製品仕様(比較表):RTX 3060 Ti/3060 のシステム電力要件・カード電力・補助電源コネクタ・メモリ構成
  • NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズ 製品仕様(必要システム電源):各カードの消費電力(Total Graphics Power)、必要システム電源、補助電源コネクタ、および必要システム電源が前提にしているCPU
  • グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
  • 電源ユニットの製品ページ(コネクタ構成):製品の仕様欄でコネクタの内訳を確認します。「8ピン×2」と書かれていても、1本のケーブルが6+2ピンに分岐しているだけの場合があります。分岐で賄うと1本のケーブルに負荷が集中するため、本数だけでなくケーブルの構成も見てください。BTO・メーカー製PCで電源の型番が仕様表に無い場合は、電源を切って電源ケーブルを抜いてからケースを開け、電源ユニット本体のラベルで型番とコネクタ構成を確かめます(BTOは保証の規定を先に確認してください)。
  • AMD Radeon RX 9000 シリーズ 製品仕様:Radeon RX 9060 XT/9070/9070 XT の標準ボード電力・PSUの推奨最低要件・追加電源コネクタ・メモリ
  • llama.cpp 公式ドキュメント(quantize / bits per weight):量子化の形式ごとの1重みあたりビット数(Q4_K_M・Q8_0・F16 など)
  • モデル配布ページのファイルサイズ:Hugging Face などの配布ページでファイル一覧を開き、使いたい量子化のファイル(例: Q4_K_M)のサイズを見ます。そのサイズが、重みを入れるのに必要なメモリの実測値です。計算値と食い違う場合は、ファイルサイズのほうを信じてください。
  • いま空いているVRAMの確認方法:タスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブでGPUを選びます。「専用GPUメモリ」の欄に、搭載量と使用中の量が出ます。モデルを入れられるのは、この差の分だけです。
  • NVIDIA DLSS テクノロジ(対応ハードウェア表):DLSSの各機能がGeForce RTXのどのシリーズで使えるか
  • NVIDIA DLSS Technology(英語版・DLSS Supported Hardware):DLSSの最新機能と対応シリーズ(日本語版に未掲載の項目を含む)
  • NVIDIA GeForce News「NVIDIA DLSS 5 Available Now: 3D-Guided Neural Rendering Debuts In NBA 2K27 For All GeForce RTX 50 Series GPUs, And On GeForce NOW」(2026年9月1日):DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)がGeForce RTX 50シリーズのGPUとノート、GeForce NOWで使えること、最初の対応タイトルがNBA 2K27であること

この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。

判定の根拠は判定の方法にまとめています。