本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:カードごとに決まっています
必要な補助電源はカードごとに決まっており、8ピンを何本使うか、12VHPWRを1本使うかは製品の仕様で固定されています。電源ユニット側に同じコネクタが揃っているかを、購入前に確認する必要があります。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
二股ケーブルのどちらを挿すか・片方が余ってよいかは、グラボの補助電源の二股ケーブルに答えがあります。
取り付けたグラフィックボードが起動時の警告で止まる・動かない場合は、補助電源コネクタの本数か挿し込みの不足が原因のことがあります。確かめる順番は下の「間違えるとどうなるか」に書きました。
代表的なカードの必要コネクタ
GeForce RTX 50・40・30シリーズの必要コネクタは、NVIDIAが製品ごとに公表しています。表に無いカードやRadeonは、製品ページの仕様欄の「補助電源コネクタ」で確かめます。
| 世代 | カード | 必要システム電源 | 補助電源コネクタ(NVIDIA公表) |
|---|---|---|---|
| RTX 50 | GeForce RTX 5090 | 1000W | PCIe 8ピン×4(変換アダプター同梱)または 600W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5080 | 850W | PCIe 8ピン×3(変換アダプター同梱)または 450W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5070 Ti | 750W | PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5070 | 650W | PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5060 Ti | 600W | PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5060 | 550W | PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4090 | 850W | PCIe 8ピン×3(変換アダプター同梱)または 450W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4080 SUPER | 750W | PCIe 8ピン×3(変換アダプター同梱)または 450W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4080 | 750W | PCIe 8ピン×3(変換アダプター同梱)または 450W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4070 Ti SUPER | 700W | PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4070 Ti | 700W | PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4070 SUPER | 650W | PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1(メーカーのモデルによっては8ピン×1) |
| RTX 40 | GeForce RTX 4070 | 650W | PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1(メーカーのモデルによっては8ピン×1) |
| RTX 40 | GeForce RTX 4060 Ti | 550W | PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1(メーカーのモデルによっては8ピン×1) |
| RTX 40 | GeForce RTX 4060 | 550W | PCIe 8ピン×1(変換アダプター同梱)または 300W以上のPCIe Gen 5ケーブル×1(メーカーによっては6ピン×1または8ピン×1) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3090 Ti | 850W | PCIe 8ピン×3(変換アダプター同梱)または 450W以上のPCIe Gen 5ケーブル |
| RTX 30 | GeForce RTX 3090 | 750W | PCIe 8ピン×2(12ピン用アダプター同梱) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3080 Ti | 750W | PCIe 8ピン×2(12ピン用アダプター同梱) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3080 | 750W | PCIe 8ピン×2(12ピン用アダプター同梱) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3070 Ti | 750W | PCIe 8ピン×2(12ピン用アダプター同梱) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3070 | 650W | PCIe 8ピン×1(12ピン用アダプター同梱) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3060 Ti | 600W | PCIe 8ピン×1(12ピン用アダプター同梱) |
| RTX 30 | GeForce RTX 3060 | 550W | PCIe 8ピン×1 |
| RTX 30 | GeForce RTX 3050(8GB) | 550W | PCIe 8ピン×1 |
| RTX 30 | GeForce RTX 3050(6GB) | 300W | 不要(スロット給電のみ) |
表の「PCIe Gen 5ケーブル」は、次の見出しで説明する12VHPWR/12V-2×6のことです。必要システム電源は、NVIDIAが特定のCPU構成を基準に出した値です(RTX 50は Ryzen 9 5900X、RTX 30は Core i9-10900K が基準)。CPUが違えば必要な容量も変わるので、容量の判定はグラボ交換で電源容量は足りる?で行います。
いまの電源で確かめる順番
カード側と電源側のコネクタを選ぶだけで判定を見るなら、互換チェッカーが先です。電源側のコネクタが分からない場合は、次の順番で確かめます。
- 電源ユニットの型番を確かめます。本体のラベルか、BTO・メーカー製PCなら購入時の構成表や注文履歴で分かります(いま使っている電源が何Wか調べる方法)。
- 型番で製品ページを開き、仕様欄のコネクタ構成を見ます。PCIe 8ピン(6+2ピン)の本数と、12VHPWR/12V-2×6の有無です。
- 買いたいカードの行の「補助電源コネクタ」と比べます。本数と種類が揃っていれば、電源はそのまま使えます。足りなければ、電源ユニットの買い替えになります。
コネクタの種類と供給できる電力
| コネクタ | ピン数 | 供給電力 | 備考 |
|---|---|---|---|
| PCIeスロット給電 | — | 75W | マザーボードのスロットから供給される分です。補助電源が不要なカードはこの75Wだけで動きます。 |
| PCIe 6ピン | 6ピン | 75W | 1本あたり75Wを供給します。 |
| PCIe 8ピン(6+2ピン) | 8ピン | 150W | 1本あたり150Wを供給します。6+2ピンに分割できる形状が一般的で、6ピンとしても使えます。 |
| 12VHPWR(16ピン) | 16ピン | 600W | ATX 3.0で導入されたコネクタです。12本の電源ピンと4本のサイドバンドピンで構成され、最大600Wを1本で供給します。サイドバンドピンがカードに供給可能な電力を伝えます。 |
| 12V-2×6(16ピン) | 16ピン | 600W | 12VHPWRの改訂版です。端子の形状に互換性があり、12VHPWR対応のカードと電源の組み合わせでそのまま使えます。接触が不十分な状態で通電しにくいようサイドバンドピンの長さが見直されています。 |
お使いのカードに何が要るかは、互換チェッカーの「グラボの補助電源」に型番を選ぶとその場で出ます。
12VHPWRと12V-2×6の関係
上の表のとおり形状に互換性があるので、どちらを選ぶかで買い分ける必要はありません。カード側が12VHPWR、電源側が12V-2×6という組み合わせでも、その逆でもそのまま挿さります。新しく電源を買うなら12V-2×6を備えたものが無難ですが、いま12VHPWRの電源を使っているなら、これを理由に買い替える必要はありません。
変換ケーブルで代用してよいか
2種類あり、扱いが違います。混ぜて語られることが多いので、分けて書きます。
ひとつはカードに付属している変換アダプタです。12VHPWRのカードに、電源側の8ピンを何本かまとめて挿すためのもので、メーカーが示している方法です。NVIDIAは50シリーズについて「PCIe 8ピン×2(変換アダプター同梱)または PCIe Gen 5ケーブル」と併記しています。電源側から必要な本数を別々に取れているなら、これで動きます。同じ1本から枝分かれさせて本数を合わせないでください。ケーブルやアダプタの抜き差しは、PCの電源を切り、電源ユニットの背面スイッチをオフにしてから行います。BTO・メーカー製PCは、ケースを開ける前に保証の規定を確認してください。
もうひとつは、1本の8ピンを2本に割る分岐ケーブルです。これは電源から取り出せる電力を増やしません。1本のケーブルに負荷が集中し、定格を超える電流が流れる可能性があります。本数が足りないときの解決にはなりません。詳しくは補助電源の二股ケーブルに書きました。
新しく電源を買うなら、カードが求めるコネクタを直接備えたものが確実です。アダプタが1つ減るぶん、挿し間違いも減ります。
間違えるとどうなるか
コネクタが足りないまま起動すると、カードによっては警告を出して起動を止めます。すでに取り付けた後に警告が出た場合は、電源を切って電源ケーブルを抜き、必要な本数がすべて挿さっているか、各コネクタが根元まで挿さっているかを先に確かめてください。BTO・メーカー製PCは、ケースを開ける前に保証の規定を確認してください。危険なのはむしろ、変換や分岐で無理に本数を合わせた場合で、1本のケーブルに負荷が集中して発熱や電圧降下の原因になります。
買い替えなくてよい場合
- コネクタが足りない場合に買い替えるのは電源ユニットだけで済みます。マザーボードやCPUまで替える必要はありません。
- 12VHPWRのカードでも、変換ケーブルが付属していればいまの電源のままで動きます。ただし本数の内訳を確認し、1本のケーブルに集中しない挿し方をしてください。
- 合計出力に余裕があるなら、ワット数だけを理由に買い替える必要はありません。見るのはコネクタの本数です。
コネクタが足りない場合の候補
今の電源に同じ本数・同じ規格のコネクタが揃っていれば、買い替えは不要です。本数が足りない、または12VHPWRが無い場合だけ、対応する電源やカードを下から確認してください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
CORSAIR|コルセア RM750e White -2025- ATX 3.1準拠 PCIe 5.1対応 電源ユニット 750W (ホワイト) CP-9020292-JP
MSI MAG A850GL PCIE5 80PLUS GOLD認証取得 ATX 3.0対応 フルモジュラー電源ユニット 850W
MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC グラフィックスボード VD9187
よくある質問
8ピンが2本必要なカードに、8ピン1本と6ピン1本で足りますか。
足りません。8ピンは150W、6ピンは75Wで供給できる電力が違います。カードの仕様で8ピン2本と指定されている場合は、8ピンを2本用意してください。
電源の合計出力が足りていれば、コネクタの本数は少なくてもよいですか。
よくありません。合計出力とコネクタ本数は別の条件です。合計出力が十分でも、コネクタが足りなければ安全に給電できません。
12VHPWRのケーブルは奥まで挿さっていれば大丈夫ですか。
PCの電源を切り、電源ユニットの背面スイッチをオフにしてから、カチッと音がして固定されるところまで挿してください。半挿しのまま通電すると発熱の原因になります。ケーブルを急な角度で曲げると根元が浮くことがあるため、コネクタから少なくとも数センチはまっすぐ伸ばしてください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
- 電源ユニットの製品ページ(コネクタ構成):製品の仕様欄でコネクタの内訳を確認します。「8ピン×2」と書かれていても、1本のケーブルが6+2ピンに分岐しているだけの場合があります。分岐で賄うと1本のケーブルに負荷が集中するため、本数だけでなくケーブルの構成も見てください。BTO・メーカー製PCで電源の型番が仕様表に無い場合は、電源を切って電源ケーブルを抜いてからケースを開け、電源ユニット本体のラベルで型番とコネクタ構成を確かめます(BTOは保証の規定を先に確認してください)。
- NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズ 製品仕様(必要システム電源):各カードの消費電力(Total Graphics Power)、必要システム電源、補助電源コネクタ、および必要システム電源が前提にしているCPU
- NVIDIA「現行世代と前世代の GeForce シリーズのグラフィックス カードの比較」:RTX 50シリーズのCUDAコア数、AI TOPS、レイトレーシングのTFLOPS、標準メモリ構成、メモリインターフェイス幅、RTX 40シリーズ(4070/4070 SUPER/4070 Ti/4070 Ti SUPER/4060 Ti)のCUDAコア数と標準メモリ構成(2026-09-11)
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。