本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:まず型番のシリーズを確かめてください
ゲームのグラフィック設定にDLSSの項目が無い、あるいは灰色で選べないとき、まず確かめるのはグラフィックボードがその機能に対応しているかです。DLSSはGeForce RTXシリーズ専用で、しかもRTXなら全部使えるわけではなく、機能ごとに必要なシリーズが違います。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
下の対応表に、機能ごとに必要なシリーズをまとめました。お使いの型番のシリーズ(RTX 40 など)が分かれば、その場で読めます。
この記事が扱うのは「設定にDLSSが出てこない」場合です。症状が違うと、確かめる順番も変わります。
パーツを替えたあと次のような症状が出ている方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
AIのツールが重い・動かないという話であれば、DLSSは関係ありません。そちらで効くのはグラフィックボードに載っているメモリ(VRAM)の容量で、パソコン本体のメモリとは別物です。
AIのツールが重い・動かないという方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
起動はするが、負荷をかけると落ちる・カクつくという症状は、この記事の範囲外です。負荷をかけると落ちる場合に確かめる順番をまとめてあります。ここで扱うのは「設定にDLSSの項目が出てこない」だけです。
先に用語だけそろえます。超解像度は低い解像度で描いてから引き伸ばして軽くする機能、レイ再構成は光の表現を整える機能、フレーム生成は描いた絵の間に絵を挟んで滑らかに見せる機能です。マルチフレーム生成は挟む枚数を増やしたものです。
自分のカードがどのシリーズか調べる
型番の数字の上2桁がシリーズです。RTX 3060 なら RTX 30 シリーズ、RTX 4070 なら RTX 40 シリーズになります。末尾の Ti や SUPER は付いていても同じシリーズです。
型番が分からない場合は、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでGPUを選ぶと、右上に製品名が表示されます。GTXで始まるカードは、シリーズを問わずDLSSを利用できません。AMDのRadeonやIntelのArcも同じく対象外です。
機能ごとの対応シリーズ
NVIDIA公式の「対応ハードウェア」表に基づいています。この○は、グラフィックボード側が対応しているという意味だけです。実際に設定画面へ出すには、遊んでいるゲーム側の対応も要ります。つまり○の行は、当サイトの言い方では「条件つき」——カードは満たしている、残りはゲーム次第、という状態です。表に「—」(横線)と書かれている組み合わせだけが、ゲームが何であっても使えない「非対応」です。
| 機能 | RTX 20 シリーズ | RTX 30 シリーズ | RTX 40 シリーズ | RTX 50 シリーズ |
|---|---|---|---|---|
| DLSS 超解像度(Super Resolution) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DLSS フレーム生成(Frame Generation) | — | — | ○ | ○ |
| DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation) | — | — | — | ○ |
| DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation) | — | — | — | ○ |
| DLSS 5 3D誘導ニューラルレンダリング(3D-Guided Neural Rendering) | — | — | — | ○ |
設定に出てこないとき、当サイトが確かめられること
設定に出てこない・選べない理由はいくつかありますが、当サイトが型番から確かめられるのは1つだけです。残りは当サイトで確認していないので、判定しません。
| 考えられること | 当サイトで確かめられるか |
|---|---|
| グラフィックボードがその機能に対応していない | 確かめられます。上の対応表を型番で引いてください |
| 遊んでいるゲームがDLSSに対応していない | 確かめられません。ゲームごとに違い、当サイトは各タイトルを調べていません |
| ドライバやWindows側の設定 | 確かめられません。当サイトで検証していないので書きません |
当サイトが根拠にしているのは、NVIDIA公式の「対応ハードウェア」表だけです。そこに載っていないことは、推測で埋めずに「確かめられません」と書いています。
DLSSの各機能で何が変わるのか
DLSS 超解像度(Super Resolution)
低い解像度で描いた映像をAIで高解像度に引き上げ、フレームレートを上げます。必要なのは RTX 20 シリーズ以降です。
DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction)
レイトレーシングのノイズ除去をAIに置き換え、画質を上げます。必要なのは RTX 20 シリーズ以降です。
ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA)
解像度を下げずに、AIでアンチエイリアスをかけます。必要なのは RTX 20 シリーズ以降です。
DLSS フレーム生成(Frame Generation)
描画したフレームの間にAIが1枚を挿入し、フレームレートを上げます。必要なのは RTX 40 シリーズ以降です。
DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation)
描画したフレーム1枚あたり最大で複数枚をAIが生成します。必要なのは RTX 50 シリーズだけです。
DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation)
生成する枚数をゲームや場面に応じて自動で切り替えます。必要なのは RTX 50 シリーズだけです。
DLSS 5 3D誘導ニューラルレンダリング(3D-Guided Neural Rendering)
光と素材の表現をAIで描き替えます。2026年9月1日からで、最初の対応タイトルはNBA 2K27です。ゲーム側の対応が要ります。必要なのは RTX 50 シリーズだけです。
使う前に知っておく弱点
DLSSは万能ではありません。仕組み上、次の性質があります。
DLSS 超解像度(Super Resolution)の弱点
低い解像度で描いた映像を引き上げる仕組みのため、元の解像度でそのまま描くのに比べると、細かい模様や遠くの文字がにじむことがあります。設定で「品質」寄りにすると軽減しますが、そのぶん軽くなる度合いは小さくなります。
DLSS フレーム生成(Frame Generation)の弱点
AIが挿入したフレームには操作が反映されていないため、表示されるフレームレートの数値ほどには操作の手応えが軽くなりません。NVIDIAもこの点を前提にNVIDIA Reflexとの併用を案内しています。数値を目安に選ばず、実際の操作感で判断してください。
DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation)の弱点
生成するフレームが増えるほど、上と同じ性質は強く出ます。競技性の高い対戦ゲームでは、生成枚数を増やすより素の描画性能を上げるほうが向いています。
買い替えなくてよい場合
マルチフレーム生成だけを目的にRTX 50シリーズへ買い替える必要はありません。画質と負荷に効く超解像度・レイ再構成・DLAAはRTX 20シリーズ以降で使え、RTX 40シリーズならフレーム生成も使えます。いま使っているシリーズで足りない機能が何なのかを、上の表で先に確かめてください。買い替える理由がAIを動かすことなら、判断の基準はDLSSではなくVRAMの容量です。VRAM容量ごとに動かせるモデルをご覧ください。
上のシリーズへ替えると決めた場合の、モデルごとの提示価格と仕様の違いはRTX 50シリーズの提示価格と仕様にまとめています。
間違えるとどうなるか
対応していないシリーズでは、ゲームの設定画面にその項目が出ないか、選べない状態で表示されます。壊れることはありませんが、使いたい機能のために買い替えたのに使えなかった、という形で無駄になります。上の表で、その機能に必要なシリーズを先に確かめてください。
「DLSS 4に対応したグラボ」という選び方は避けてください
「DLSS 4」「DLSS 4.5」はひとまとまりの機能ではなく、複数の機能をまとめた呼び名です。そのため「DLSS 4に対応しているか」ではなく、使いたい機能ごとに対応シリーズを見てください。
GeForce RTX以外では使えません
DLSSはNVIDIAのGeForce RTXシリーズ専用の機能です。GTXシリーズや、AMD・Intelのグラフィックボードでは利用できません。ゲーム側が対応している必要もあります。
日本語版の対応表に未掲載の機能
DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation)は、NVIDIA公式の英語版ページの対応表にのみ掲載されています(日本語版のページは更新が遅れることがあります)。この表では英語版の記載に合わせています。
使いたい機能で決まる世代の候補
上の表のとおり、DLSSの機能は世代で決まります。使いたい機能に対応する世代を確かめてから、RTX 50の候補を1つ並べています。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC グラフィックスボード VD9187
RTX 50 シリーズ:DLSS 超解像度(Super Resolution)/DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction)/ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA)/DLSS フレーム生成(Frame Generation)/DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation)/DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation)/DLSS 5 3D誘導ニューラルレンダリング(3D-Guided Neural Rendering)が、ゲーム側が対応していれば使えます。
よくある質問
DLSS 5は自分のカードで使えますか。
RTX 50シリーズのカードとノートPCだけです(2026年9月1日のNVIDIAの発表)。最初の対応タイトルはNBA 2K27で、ゲーム側の対応も要ります。
GTX 1660でDLSSは使えますか。
使えません。DLSSはGeForce RTXシリーズ専用の機能で、GTXシリーズは対象外です。
RTX 30シリーズでフレーム生成は使えますか。
DLSS フレーム生成(Frame Generation)は RTX 40 シリーズ以降の機能です。RTX 30 シリーズでは利用できません。RTX 30シリーズで使えるのは、DLSS 超解像度(Super Resolution)、DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction)、ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA)です。
グラフィックボードが対応していれば、どのゲームでもDLSSを使えますか。
使えません。ゲーム側がDLSSに対応している必要があります。対応していれば、ゲーム内のグラフィック設定にDLSSの項目が表示されます。
AMDやIntelのグラフィックボードに同じ機能はありますか。
AMDにはFSR、IntelにはXeSSという別の技術があります。これらはDLSSとは別の仕組みで、ゲーム側の対応も別に必要です。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- NVIDIA DLSS テクノロジ(対応ハードウェア表):DLSSの各機能がGeForce RTXのどのシリーズで使えるか
- NVIDIA DLSS Technology(英語版・DLSS Supported Hardware):DLSSの最新機能と対応シリーズ(日本語版に未掲載の項目を含む)
- NVIDIA GeForce News「NVIDIA DLSS 5 Available Now: 3D-Guided Neural Rendering Debuts In NBA 2K27 For All GeForce RTX 50 Series GPUs, And On GeForce NOW」(2026年9月1日):DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)がGeForce RTX 50シリーズのGPUとノート、GeForce NOWで使えること、最初の対応タイトルがNBA 2K27であること
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。