本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:乗り換えはできます。電源はそのまま。考慮が必要なのはDLSSとソフトの対応です
電源はそのままで済みます。RX 9060 XTのPSU推奨最低要件は450Wで、いまのRTX 3060 Tiの要件(600W)より低く、補助電源コネクタも8ピン×1で同じです。ただしメーカーが替わるので、DLSSは使えなくなります(Radeonの超解像はFSR)。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
マザーボードとメモリもそのまま使えます。VRAMは8GBから16GBに増えます。AIや動画編集のソフトは、Windowsでの公式対応がソフトごとに違います。
何が同じで、何が変わるか(AMD・NVIDIA公表の仕様)
マザーボード・メモリ・PCIeスロットは、いまのままです。RadeonもGeForceと同じPCIeスロットに挿さり、スロットの世代が古くても動きます(PCIe世代が違っても使える理由)。下の表は各社が公表している値で、当サイトが測ったものではありません。
| 項目 | RTX 3060 Ti(いま) | Radeon RX 9060 XT 16GB |
|---|---|---|
| VRAM | 8 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 |
| 電源の要件 | 600W(必要システム電源) | 450W(PSUの推奨最低要件。いまより150W下) |
| 補助電源コネクタ | PCIe 8ピン×1(ファウンダーズ エディションは12ピン×1アダプターが付属。メーカー製カードでは異なる場合があります) | PCIe 8ピン×1 |
| カード/ボードの電力 | 200W | 160W(標準ボード電力) |
| メモリ帯域幅 | — | 320 GB/s(128-bit) |
| 画質を上げる機能 | DLSS(GeForce専用) | FSR(ゲーム側の対応が必要) |
電源の要件は、2社で書き方が違います。NVIDIAの600Wは「Intel Core i9-10900K プロセッサ搭載の PC を基準とした要件です。システム構成によっては、定格電力が低くても動作することがあります。」と注記があり、AMDは「PSU の推奨最低要件」を数値だけで載せていて、前提となるCPUや構成の注記は付いていません(2026-08-29確認)。いまRTX 3060 Tiが普通に動いている電源なら、RX 9060 XT 16GBでは要件の面で余裕が増えます。確かめるのは、お使いの電源ユニットの側面ラベルにある出力(W)と、8ピンのケーブルが1本出ていることです(いま使っている電源が何Wか調べる方法)。
ラベルやケーブルを確かめるためにケースを開けるときは、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから行ってください。体に溜まった静電気は、ケースの金属部分に触れて逃がしてから始めます。カードの抜き差しも同じです。BTO・メーカー製PCの場合は、ケースを開けることが保証にどう影響するかを先に確かめてください(注意事項は記事の最下部にあります)。カードの長さは製品ごとに違います。買う製品の型番で全長を確認し、グラボが自分のPCで使えるか確認する方法でケースに収まるかを測ってください。
メーカーを替えると、できなくなること
DLSSは使えなくなります。DLSSはGeForce RTX専用の機能です。Radeonで使える超解像はFSRで、対応しているかはゲームごとに違います。いま遊んでいるゲームでDLSSを使っているなら、そのゲームがFSRに対応しているかを先に確かめてください(DLSSの対応シリーズ)。
ドライバはメーカーが変わるので、Radeon用(AMD Software)を入れることになります。入れ替えの具体的な手順は、当サイトでは実機で確認していないため書きません。AMDの公式サイトの案内に従ってください。
AI・動画編集のソフトは、公式対応がソフトごとに違います
ゲームだけなら、この節は関係ありません。AIや動画編集のソフトを使うなら、そのソフトの開発元がRadeonを公式に対応と書いているかで決まります。下の表は各ソフトの公式ページの記載です(出典は最下部)。
| ソフト | Radeonでの公式対応(公式ページの記載から) | 公式ページの記載 |
|---|---|---|
| Adobe Premiere Pro | 対応 | Windowsの最低要件に「Windows with Intel or AMD GPU with at least 4GB of GPU memory」とあり、NVIDIAと並列に書かれています |
| Blender(Cycles) | 条件つき | 「HIP is supported on Windows and Linux and requires a AMD graphics card with the RDNA1 architecture or newer.」——AMDは公式に対応しています |
| DaVinci Resolve | 条件つき | 「most modern Intel, AMD and NVIDIA GPUs that support Metal, OpenCL 1.2 or CUDA 3.0 compute capability will operate with DaVinci Resolve.」と書かれていて、AMDも対象に含まれています |
| PyTorch(機械学習) | 条件つき(Linuxは対応。Windowsは公式手順なし) | Linuxでは ROCm 版が公式に配布されています。Windowsを選ぶと「NOTE: ROCm is not available on Windows」と出ます |
| Stable Diffusion web UI | 条件つき(Linuxは対応。Windowsは公式手順なし) | 「Windows+AMD support has not officially been made for webui」——公式外のforkへ案内されます |
| Ollama(ローカルLLM) | 条件つき | WindowsとLinuxの両方でAMDに公式対応しています。Linuxは「the AMD ROCm v7 driver on Linux」、Windowsは「an AMD ROCm v7 / HIP7-capable driver stack on Windows」 |
| LM Studio(ローカルLLM) | 公式の記載なし | システム要件のページはGPUのメーカーに一切触れていません。書かれているのは「GPU: at least 4GB of dedicated VRAM is recommended」だけです |
WindowsでPyTorchやStable Diffusion web UIを使う予定があるなら、ここがいちばんの分かれ目です。どちらもWindows向けの公式手順がありません。ソフトとOSの組み合わせで確かめる表はグラボはNVIDIAとAMD、どっちを買う?にあります。
VRAMは16GBです:使えるかはソフトの対応が先です
いまのRTX 3060 Ti(8GB)から倍になります。Q4_K_Mの量子化なら16GBで20Bまでが余裕をもって動かせる目安です。やり取りの履歴と実行環境の分を含めた計算で、表と根拠はVRAM容量ごとに動かせる上限にあります。この数字は容量が足りるかの目安で、速さの目安ではありません。ただし容量の前に、そのソフトがRadeonで動くかが先です。上の表で「条件つき」「OSによる」のソフトは、公式の記載を読んでから決めてください。
RTX 5060 Ti 16GBも候補にしている場合
VRAMはどちらも16GBで、補助電源コネクタもどちらも8ピン×1です。電源の要件は、RTX 5060 Tiが600W(いまと同じ)、RX 9060 XTが450Wです。違うのは、DLSSが使えるかどうかと、AIのソフトの公式対応です。RTX 5060 Tiへの買い替えはRTX 3060 TiからRTX 5060 Tiへ買い替えに、Radeon全体の話はRTX 3060・3060 TiからRadeonに乗り換えられる?にまとめてあります。
買い替えなくてよい場合
- いま不満が出ていないなら、替える理由はありません。値上がりを理由に急ぐ根拠も、待てば戻る根拠も確認できていません(PCパーツはなぜ高い?)。
- DLSSを前提に遊んでいるゲームで満足しているなら、メーカーを替える理由は薄くなります。FSRに対応していないゲームでは、超解像が使えなくなります。
- fpsが落ちるのが理由なら、原因がCPU側のことがあります。ゲームの重い場面でタスクマネージャーを開き、CPUとGPUの使用率を見比べてください。GPU側が100%に近くないなら、カードを替えても変わりません。
間違えるとどうなるか
買ったあとに直せないのは、ソフトの側です。Windowsで使いたいAIのソフトに公式手順が無かった場合、カードを替える以外に解決する方法がありません。買う前に、上の表と各ソフトの公式ページで対応を確かめてください。電源については、要件がいまより下がるので、いまRTX 3060 Tiが動いている電源で新たに問題が起きることは通常ありません。いまの時点で負荷をかけると落ちる症状があるなら、原因は別にあります。負荷をかけると落ちる場合を先にご覧ください。
価格は日々変わるため、この記事には載せていません。当日の価格は、下の商品カードのリンク先でご確認ください。
交換して外したRTX 3060 Tiはどうするか
Radeonに乗り換えると、これまでのRTX 3060 Tiが余ります。置いておいても構いませんし、処分しても構いません。買取に出すという選択肢もあるので、行き先の1つとして挙げておきます。
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外したRTX 3060 Tiをとっておくか売るかの決め方は、こちらの記事にまとめてあります。
ソフトの対応を確かめたあとの候補
上のとおり、電源はそのままで済みます。使いたいソフトの公式対応を確かめたあとに見る候補で、16GB版を1つ並べています。同じ「RX 9060 XT」に8GB版もあるので、商品ページで容量を確かめてください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
ASRock | アスロック AMD Radeon RX 9060 XT Challenger 16GB (RX9060XT CL 16G) ドスパラ限定モデル
よくある質問
予算が限られています。カードだけ先に替えても大丈夫ですか。
大丈夫です。RX 9060 XTは電源の要件がいまより下がり、補助電源コネクタも同じで、マザーボードとメモリもそのまま使えます。カードだけ先に替えて、ほかは後回しにする順番で困ることは起きません。替えるパーツの数え方はグラボ交換とパソコン買い替え、どちらが安い?にあります。
いまの電源のままで、RX 9060 XTは使えますか。
要件の面では、いまより余裕が増えます。AMDが公表しているPSUの推奨最低要件は450Wで、RTX 3060 Tiの要件(600W)より低い側です。お使いの電源ユニットの側面ラベルの出力と見比べてください。補助電源コネクタは8ピン×1で、いまと同じです。
DLSSを使っているゲームはどうなりますか。
DLSSはGeForce専用なので、Radeonでは使えません。Radeonで使える超解像はFSRで、対応しているかはゲームごとに違います。当サイトは各ゲームの対応を調べていないので、遊んでいるゲームの設定画面や公式サイトで確認してください。
WindowsでStable DiffusionやPyTorchは動きますか。
どちらもWindows向けの公式手順がありません。PyTorchはROCm版がLinux向けに配布され、Stable Diffusion web UIは「Windows+AMD support has not officially been made for webui」と案内しています。Windowsで使う予定なら、買う前にソフトの公式ページを確かめてください。
OllamaやLM Studioでローカルの言語モデルは動きますか。
公式の対応は「条件つき」です。対応するRadeonの型番や設定が公式ページに書かれているので、RX 9060 XTが載っているかをそこで確かめてください。当サイトが確かめたのは公式の記載までで、実機では試していません。
ドライバの入れ替えは必要ですか。
メーカーが変わるので、Radeon用のドライバ(AMD Software)を入れることになります。入れ替えの具体的な手順は、当サイトでは実機で確認していないため書きません。AMDの公式サイトの案内に従ってください。
RX 9060 XT 16GBとRTX 5060 Ti 16GBでは、どちらが良いですか。
当サイトでは決めません。確認できる事実は、VRAMと補助電源コネクタが同じこと、電源の要件がRX 9060 XTのほうが低いこと、DLSSが使えるかどうかとAIのソフトの公式対応が違うことです。この4つと当日の価格差で判断してください。
PCIeの世代が古いマザーボードでも使えますか。
使えます。PCIeは世代が違っても同じスロットに挿さり、古いほうの世代の速度で動きます。詳しくはPCIe世代が違っても使える理由をご覧ください。
ゲームで乱戦になるとfpsが下がります。カードを替えれば直りますか。
ゲームの重い場面でタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)のパフォーマンスのタブを開き、CPUとGPUの使用率を見比べてください。GPU側が100%に近くないなら、カードを替えても変わりません。
この記事に金額が無いのはなぜですか。
価格は日々変わるため、載せていません。読んだ時点では違う金額になっているためです。当日の価格は、上の商品カードのリンク先でご確認ください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- NVIDIA GeForce RTX 3060 ファミリ 製品仕様(比較表):RTX 3060 Ti/3060 のシステム電力要件・カード電力・補助電源コネクタ・メモリ構成
- NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズ 製品仕様(必要システム電源):各カードの消費電力(Total Graphics Power)、必要システム電源、補助電源コネクタ、および必要システム電源が前提にしているCPU
- グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
- 電源ユニットの製品ページ(コネクタ構成):製品の仕様欄でコネクタの内訳を確認します。「8ピン×2」と書かれていても、1本のケーブルが6+2ピンに分岐しているだけの場合があります。分岐で賄うと1本のケーブルに負荷が集中するため、本数だけでなくケーブルの構成も見てください。BTO・メーカー製PCで電源の型番が仕様表に無い場合は、電源を切って電源ケーブルを抜いてからケースを開け、電源ユニット本体のラベルで型番とコネクタ構成を確かめます(BTOは保証の規定を先に確認してください)。
- AMD Radeon RX 9000 シリーズ 製品仕様:Radeon RX 9060 XT/9070/9070 XT の標準ボード電力・PSUの推奨最低要件・追加電源コネクタ・メモリ
- AMD プレスリリース RX 9060 XT 発表(2025-05-20):RX 9060 XT(8GB・16GB)のAMD公表価格(SEP・米ドル)
- AMD Radeon RX 9000シリーズ 製品ページ(日本語):Radeonの仕様(VRAM・演算ユニット・精度別の行列演算性能・推奨電源)と、RX 9000シリーズが AMD FSR 4 に対応する記載(2026-09-23 確認)
- AMD プレスリリース RDNA 4 発表(2025-02-28):RX 9070 XT / 9070 のAMD公表価格(SEP・米ドル)
- NVIDIA「現行世代と前世代の GeForce シリーズのグラフィックス カードの比較」:RTX 50シリーズのCUDAコア数、AI TOPS、レイトレーシングのTFLOPS、標準メモリ構成、メモリインターフェイス幅、RTX 40シリーズ(4070/4070 SUPER/4070 Ti/4070 Ti SUPER/4060 Ti)のCUDAコア数と標準メモリ構成(2026-09-11)
- Adobe Premiere Pro 必要システム構成:GPUの動作要件(NVIDIA/Intel/AMDの併記)
- Blender マニュアル GPU Rendering(Cycles):AMDのHIP対応と、OptiX(NVIDIA専用)でしか使えない機能
- DaVinci Resolve 15 Configuration Guide(Blackmagic Design):GPUの動作要件は OpenCL / CUDA / Metal のいずれかで動くと書かれています(2018年の版です)
- PyTorch 公式インストール案内:ROCm(AMD)がLinux限定で、Windowsでは配布されないこと
- Stable Diffusion web UI 公式Wiki(AMD GPUs):WindowsとAMDの組み合わせが公式対応でないこと、Linuxでの条件つき動作
- Ollama ドキュメント GPU:AMD Radeon の対応カードと、WindowsとLinuxで対応範囲が違うこと
- LM Studio システム要件:GPUのメーカーに一切触れていないこと(書かれているのはVRAM容量だけ)
- NVIDIA DLSS テクノロジ(対応ハードウェア表):DLSSの各機能がGeForce RTXのどのシリーズで使えるか
- NVIDIA DLSS Technology(英語版・DLSS Supported Hardware):DLSSの最新機能と対応シリーズ(日本語版に未掲載の項目を含む)
- NVIDIA GeForce News「NVIDIA DLSS 5 Available Now: 3D-Guided Neural Rendering Debuts In NBA 2K27 For All GeForce RTX 50 Series GPUs, And On GeForce NOW」(2026年9月1日):DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)がGeForce RTX 50シリーズのGPUとノート、GeForce NOWで使えること、最初の対応タイトルがNBA 2K27であること
- llama.cpp 公式ドキュメント(quantize / bits per weight):量子化の形式ごとの1重みあたりビット数(Q4_K_M・Q8_0・F16 など)
- モデル配布ページのファイルサイズ:Hugging Face などの配布ページでファイル一覧を開き、使いたい量子化のファイル(例: Q4_K_M)のサイズを見ます。そのサイズが、重みを入れるのに必要なメモリの実測値です。計算値と食い違う場合は、ファイルサイズのほうを信じてください。
- いま空いているVRAMの確認方法:タスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブでGPUを選びます。「専用GPUメモリ」の欄に、搭載量と使用中の量が出ます。モデルを入れられるのは、この差の分だけです。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。