本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:候補は5枚。使い方と電源で2〜3枚に絞れます
- DLSS(映像をなめらかにする機能)なら、GeForce(NVIDIA)の2枚
- AIも使うなら、グラボが持つメモリ(VRAM)が16GBのカード
- 電源を替えたくないなら、RTX 5060 Ti か RX 9060 XT
グラボのメモリ(VRAM)とDLSS
グラボのメモリ(VRAM)は、グラボが自分で持っているメモリで、パソコン本体のメモリとは別物です。AIのモデルや高画質のゲームは、この容量に入りきらないと動かないか、設定を下げることになります。DLSS(画面をなめらかにするNVIDIAの機能)は、GeForce(NVIDIAのグラボ)だけで使える、ゲームの映像をなめらかにする機能です。Radeon(AMDのグラボ)では代わりにFSR(画面をなめらかにするAMDの機能)という機能を使い、対応しているかはゲームごとに違います。
CPU・マザーボード・メモリはそのまま使えます
5枚ともいまのPCIe(グラボを挿す差し込み口の規格)スロット(部品を挿す差し込み口)に挿さり、CPU・マザーボード(CPUやメモリ、グラボを挿す、パソコンの土台の基板)・メモリはそのまま使えます。電源だけは型番によって替えることがあり、判定はRTX 3060 Tiから買い替えるとき、電源は替える?で行います。
候補5枚の比較(メーカー公表の仕様から)
VRAM・電力・機能はNVIDIAとAMDの公表値で、強みと注意点はその値から言えることだけを書いています。ゲームのfpsは当サイトでは測っていないので、速さの序列は書きません。NVIDIAとAMDの性能の指標は単位が違うので、横並びの比較はしていません。表の「8ピン(電源から出るグラボ用の差し込み)」は電源からグラボへつなぐケーブルの差し込みの形で、「×1」「×2」は要る本数です。「メモリ帯域(グラボのメモリが一度に読み書きできる量)」は、グラボのメモリが1秒あたりに読み書きできる量です。
| 買い替え先 | VRAM | 消費電力(公表) | 機能 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5060 Ti | 8GB/16GB | 180W | DLSS 4 | 16GB版はVRAMがいまの2倍。電源の要件(600W・8ピン×1)はいまと同じ | 8GB版はVRAMがいまと同じ。NVIDIA公表の計算の速さの指標(CUDAコア数・AI TOPS)はRTX 5070より下 |
| GeForce RTX 5070 | 12GB | 250W | DLSS 4 | NVIDIA公表の計算の速さの指標(CUDAコア数・AI TOPS)は5060 Tiより上 | VRAMは12GBで、16GBには届かない。電源の要件が上がる(650W・8ピン×2) |
| Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB | 160W | FSR 4 | 16GBで、5枚の中で公表の電力が最も低い。電源の要件(450W)はいまより下 | DLSSは使えない。AI用途はソフトの対応を確かめる(CUDAが無い) |
| Radeon RX 9070 | 16GB | 220W | FSR 4 | 16GBで、メモリ帯域(640 GB/s)はRX 9060 XTの2倍 | DLSSは使えない。電源の要件が上がる(650W・8ピン×2) |
| Radeon RX 9070 XT | 16GB | 304W | FSR 4 | 16GBで、5枚の中でAMD公表の電力と帯域が最も高い上位モデル | DLSSは使えない。電源の要件が5枚で最も高い(750W・8ピン×2) |
AIを動かす予定があるなら、VRAMの容量が先です。必要量が12GBを超えるモデルは、性能の数字がどれだけ高くても12GBのカードでは動かせません(モデルがVRAMに入りきらないため)。必要量はVRAM容量ごとに動かせる上限で確かめられます。5060 Tiか5070かで迷っている場合は、VRAMの逆転(5060 Ti 16GB→5070で12GB)を先に見てください。モデルごとの提示価格と仕様はRTX 50シリーズの提示価格と仕様にあります。
グラボを替えると、ほかに替えるパーツはあるか
替えるのはカードだけで済むのが基本で、例外は電源です。
| パーツ | 替える必要 | 理由と確かめること |
|---|---|---|
| CPU | 替えなくてよい | CPUの世代が古くても、同じPCIeスロットに挿さります(グラボの買い替えでCPUは替えるか) |
| マザーボード | 替えなくてよい | PCIeの世代が古くても動きます(PCIe世代が違っても使える理由) |
| メモリ | 替えなくてよい | グラボの買い替えには関係しません |
| 電源ユニット(パソコン全体に電気を送る部品) | 型番による | RTX 5060 TiとRX 9060 XTはそのまま。RTX 5070・RX 9070・RX 9070 XTは出力とコネクタ次第です(RTX 3060 Tiから買い替えるとき、電源は替える?) |
| ケース | 替えなくてよいが、長さを確かめる | カードの全長は製品ごとに違います(グラボが自分のPCで使えるか確認する方法) |
メーカーを替えると、できなくなることがあります
DLSSは使えなくなります。DLSSはGeForce RTX専用の機能です。Radeonで使える超解像はFSRで、対応しているかはゲームごとに違います。いま遊んでいるゲームでDLSSを使っているなら、そのゲームがFSRに対応しているかを先に確かめてください(機能の対応はDLSSの対応シリーズにまとめてあります)。
AIを動かす予定があるなら、ここがいちばんの分かれ目です。WindowsでRadeonを使う場合、AIで文章や画像を作るソフト(PyTorch や Stable Diffusion web UI)に公式の手順がありません。ゲームだけならどちらでも動きます。詳しくはグラボはNVIDIAとAMD、どっちを買う?をご覧ください。
VRAMが16GBに増える2枚の候補
上の表でVRAMが16GBになる候補のうち、RTX 5060 Ti 16GBとRX 9060 XT 16GBを1つずつ並べています。この2枚は電源もそのままで済みます。RTX 5070・RX 9070・RX 9070 XTの候補は型番ごとの記事にあります。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
PNY | ピーエヌワイ VCG5060T16DFXPB1-O (GeForce RTX 5060 Ti OC 16GB)
ASRock | アスロック AMD Radeon RX 9060 XT Challenger 16GB (RX9060XT CL 16G) ドスパラ限定モデル
よくある質問
いまの電源のまま使える買い替え先はどれですか。
RTX 5060 TiとRX 9060 XTです。必要システム電源がいまのRTX 3060 Tiの要件(600W)と同じか下で、補助電源(電源ユニットからグラボへ直接電気を送るケーブル)も8ピン×1のままです。RTX 5070・RX 9070・RX 9070 XTは電源の出力と8ピンの本数で決まります。判定はRTX 3060 Tiから買い替えるとき、電源は替える?にあります。
マザーボードやメモリは買い替えが要りますか。
要りません。RadeonもGeForceと同じPCIeスロットに挿さります。スロットの世代が古くても動きます(PCIe世代が違っても使える理由)。
DLSSを使っているゲームはどうなりますか。
DLSSはGeForce専用なので、Radeonでは使えません。Radeonで使える超解像はFSRで、対応しているかはゲームごとに違います。当サイトは各ゲームの対応を調べていないので、遊んでいるゲームの設定画面や公式サイトで確認してください。
ドライバの入れ替えは必要ですか。
メーカーが変わるので、Radeon用のドライバ(AMD Software)を入れることになります。入れ替えの具体的な手順は、当サイトでは実機で確認していないため書きません。AMDの公式サイトの案内に従ってください。
VRAMとは何ですか。
グラフィックボードが持っているメモリの容量です。パソコン本体のメモリとは別物です。ゲームの画質設定や、AIのモデルが入るかどうかを左右します。詳しくはVRAMとシステムメモリの違いをご覧ください。
ゲームで乱戦になるとfpsが下がります。カードを替えれば直りますか。
ゲームの重い場面でタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)のパフォーマンスのタブを開き、CPUとGPUの使用率を見比べてください。GPU側が100%に近くないなら、カードを替えても変わりません。
RTX 3060 Tiの買い替え先には、どんな選択肢がありますか。
この記事で扱っているのは、RadeonのRX 9060 XT 16GB・RX 9070・RX 9070 XTと、GeForceのRTX 5060 Ti・RTX 5070です。電源の要件とVRAMはそれぞれ違うので、RTX 3060 TiからRadeon RX 9060 XT 16GBへ買い替え、RTX 3060 TiからRadeon RX 9070/9070 XTへ買い替え、RTX 3060 TiからRTX 5060 Tiへ買い替え、RTX 3060 TiからRTX 5070へ買い替えで確かめてください。
電源をそのままで済ませられる買い替え先はありますか。
RX 9060 XT 16GBとRTX 5060 Tiは、電源をそのままで済ませられます。詳しくはRTX 3060 TiからRadeon RX 9060 XT 16GBへ買い替えとRTX 3060 TiからRTX 5060 Tiへ買い替えをご覧ください。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- NVIDIA GeForce RTX 3060 ファミリ 製品仕様(比較表):RTX 3060 Ti/3060 のシステム電力要件・カード電力・補助電源(電源ユニットからグラボへ直接電気を送るケーブル)コネクタ・メモリ構成
- NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズ 製品仕様(必要システム電源):各カードの消費電力(Total Graphics Power)、必要システム電源、補助電源コネクタ(電源から出すグラボ用のケーブルの差し込み口)、および必要システム電源が前提にしているCPU
- グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
- 電源ユニットの製品ページ(コネクタ構成):製品の仕様欄でコネクタの内訳を確認します。「8ピン×2」と書かれていても、1本のケーブルが6+2ピンに分岐しているだけの場合があります。分岐で賄うと1本のケーブルに負荷が集中するため、本数だけでなくケーブルの構成も見てください。BTO(注文時に構成を選べる完成品のパソコン)・メーカー製PCで電源の型番が仕様表に無い場合は、電源を切って電源ケーブルを抜いてからケースを開け、電源ユニット本体のラベルで型番とコネクタ構成を確かめます(BTOは保証の規定を先に確認してください)。
- AMD Radeon RX 9000 シリーズ 製品仕様:Radeon RX 9060 XT/9070/9070 XT の標準ボード電力・PSU(電源ユニットの英語の略)の推奨最低要件・追加電源コネクタ・メモリ
- AMD Radeon RX 9000シリーズ 製品ページ(日本語):Radeonの仕様(VRAM・演算ユニット・精度別の行列演算性能・推奨電源)と、RX 9000シリーズが AMD FSR 4 に対応する記載(2026-09-23 確認)
- NVIDIA「現行世代と前世代の GeForce シリーズのグラフィックス カードの比較」:RTX 50シリーズのCUDAコア数、AI TOPS、レイトレーシングのTFLOPS、標準メモリ構成、メモリインターフェイス幅、RTX 40シリーズ(4070/4070 SUPER/4070 Ti/4070 Ti SUPER/4060 Ti)のCUDAコア数と標準メモリ構成(2026-09-11)
- NVIDIA DLSS テクノロジ(対応ハードウェア表):DLSSの各機能がGeForce RTXのどのシリーズで使えるか
- NVIDIA DLSS Technology(英語版・DLSS Supported Hardware):DLSSの最新機能と対応シリーズ(日本語版に未掲載の項目を含む)
- NVIDIA GeForce News「NVIDIA DLSS 5 Available Now: 3D-Guided Neural Rendering Debuts In NBA 2K27 For All GeForce RTX 50 Series GPUs, And On GeForce NOW」(2026年9月1日):DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)がGeForce RTX 50シリーズのGPUとノート、GeForce NOWで使えること、最初の対応タイトルがNBA 2K27であること
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。