ミニPCでローカルLLMは動く?|メモリ32GBで小さいAI、大きいAIは128GBの機種

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結論:条件付きでYES。AMDの機種ならメモリ32GBで小さいAI、大きいAIは128GBの機種です

条件付きでYESです。AMDのCPUを積んだメモリ32GBのミニPCなら、AIを計算する内蔵GPU(CPUの中のGPU)に16GBが回り、OpenAIの小さいほうのAIの目安にちょうど届き、メモリ16GBでは届きません。大きいほうのAIは、内蔵GPUに回す量を増やせる128GBの機種です。

ミニPCの多くはグラボを積まず、CPUに入っているGPU(内蔵GPU)でAIを動かします。内蔵GPUは専用のメモリを持たず、本体のメモリの一部を借りて使います。AMDのブログによると、Windowsでは通常、本体のメモリの半分が内蔵GPUと共有されます。そのため、メモリ32GBの機種なら16GBが内蔵GPUに回り、OpenAIが小さいほうのAIの目安としている16GB以上にちょうど届きます。

速さは当サイトでは測っていません。OpenAIの手引きは、GPUのメモリが足りない分はCPU側へ逃がして動かせるものの、遅くなると書いています。

メモリの量ごとに、どこまで動くか

本体のメモリ 内蔵GPUに回る量(AMDの説明による標準) 小さいほうのAI(16GB以上が目安) 大きいほうのAI(目安は60GB以上、配布ファイルは65.25GB)
16GB 8GB 届かない 届かない
32GB 16GB ちょうど届く(余裕は無い) 届かない
64GB 32GB 届く 届かない
128GB 64GB(Ryzen AI Max+ 395 は設定で96GBまで) 届く 設定で96GBに増やせば届く(標準の64GBは配布ファイルの65.25GBより少ない)

表の「内蔵GPUに回る量」は、AMDのブログにある「通常は本体のメモリの半分」から出したものです。AIの目安は、OpenAIが無料で公開している2つのAI(小さいほうが gpt-oss-20b、大きいほうが gpt-oss-120b)について、OpenAIが書いている量です。メモリ16GBの機種でも、内蔵GPUに回る8GBに収まるもっと小さいAIはあります。AIの大きさはパラメータ数(AIの中の数値の個数)で表し、OpenAIの小さいほうのAIが約200億、ここで例にする8Bは80億です。8Bのモデルを、さらにファイルを小さくした版(Q4_K_M)は、重みが約4.9GB、やり取りの分を足して約6.4GBが目安で、8GBに載る計算です(当サイトの計算はVRAM 8GB・12GB・16GBでどこまで動くか)。実際に配られているファイルも、Q4_K_Mで Llama 3.1 8B が4.92GB、Qwen2.5 7B が4.68GBで、8GBに収まる大きさです(Hugging Face の配布ページ)。インテルのCPUの機種で、どれだけ回るかは当サイトでは確かめていません。AMDのRyzen AI 300シリーズ以降は、設定で内蔵GPUに回す量を増やせる機能(Variable Graphics Memory)があり、Ryzen AI Max+ 395のメモリ128GBの機種では96GBまで回せるとAMDは書いています。

自分のミニPCで、内蔵GPUに回る量を確かめる

  1. タスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」の「GPU」を選びます。
  2. 「共有GPUメモリ」の欄に出る量を見ます。本体のメモリから内蔵GPUに回せる量です。
  3. その量が16GB以上なら、小さいほうのAIの目安に届いています。

AMDのブログによると、共有GPUメモリは本体のメモリの一部で、CPUも使っている分です。

次にすること

まず、いまのミニPCで試します。共有GPUメモリが16GBあれば、小さいほうのAIの目安に届いています。届いていないときや、もっと大きいAIを使いたいときは、次の道があります。価格は日々変わるため、この記事には載せていません。当日の価格は、カードのリンク先でご確認ください。

メモリを差し替えられる機種なら、増やす

製品ページの仕様で、メモリの種類(DDR5 SO-DIMM など)と最大容量を確かめてから買います。差し替えは、電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから行います。本体にメモリが付いていて差し替えられない機種もあり、メモリの種類が LPDDR5 や LPDDR5X と書かれている機種はこれに当たります。下は、ノートパソコンやミニPC向けの DDR5 SO-DIMM の32GB×2枚(合計64GB)です。

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ミニPCにグラボを足せるか

多くのミニPCには挿せません。ミニPCの本体にグラボを挿すには、PCI Express(グラボを挿す差込口)のスロットが要り、製品ページの仕様にスロットが無い機種には挿せません。仕様に OCuLink や USB4(Thunderbolt)の端子があれば、外付けのグラボケースにつなぐ方法もありますが、当サイトでは対応を確かめていません。

デスクトップのPCを持っているなら、グラボを足す

VRAM(グラボ専用のメモリ)が16GBのグラボを足せば、小さいほうのAIの目安に届きます。取り付けは、電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから行います。買う前に、いまの電源がそのグラボの必要システム電源に届くかをグラボの電源容量の記事で確かめます。下は、VRAMが16GBのRTX 5060 Tiです。

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大きいほうのAIまで使いたいなら、メモリ128GBの機種

メモリ128GBで、内蔵GPUに多く回せる機種(例: Ryzen AI Max+ 395 搭載機)が要ります。ミニPC本体は、この記事では並べていません。

メーカー製やBTOの機種は、中を開けると保証の対象外になることがあるので、購入元の保証の規定を先に確かめます。カードは、メーカーが仕様を公表している製品から1つずつ選んだもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。

買わなくてよい場合

  • いまのミニPCで小さいほうのAIの目安に届いているなら、まず試してから決めます。
  • 遅くてもよいなら、目安に届かない機種でも動かすこと自体はできます。OpenAIの手引きは、足りない分をCPU側へ逃がせるとしています。

間違えるとどうなるか

「メモリ32GB」のミニPCでも、32GBすべてをAIに使えるわけではありません。AMDのブログのとおり、通常は半分が内蔵GPUに回るだけです。回る量を確かめずに大きいほうのAIを入れると、目安に届かず、動いても遅くなります。

よくある質問

インテルのCPUのミニPCでも同じですか。

内蔵GPUが本体のメモリを借りる点は同じですが、どれだけ回るかの決まり方は、この記事では確かめていません。この記事の数字はAMDの説明によるものです。

ミニPCのメモリは増やせますか。

差し替えられる機種なら増やせます。製品ページの仕様に、メモリの種類(DDR5 SO-DIMM など)と最大容量が書かれていれば、その範囲で増やせます。本体にメモリが付いていて差し替えられない機種もあるので、仕様で確かめてから買います。

出典と確認方法

このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。

  • AMD ブログ「FAQs: AMD Variable Graphics Memory, VRAM, AI Model Sizes, Quantization, MCP and More!」:Variable Graphics Memory(VGM)は Ryzen AI 300 シリーズ以降で、システムメモリの一部を内蔵GPUの専用メモリに割り当て直すBIOSレベルの機能であること、Windows では通常メモリの50%が内蔵GPUと共有され「共有GPUメモリ」と表示されること、Ryzen AI Max+ 395(128GB)では96GBをVGMに割り当てられ、最大1,280億パラメータのモデルを動かせるとしていること(2026-10-07 実ブラウザで確認、英語ページ)
  • AMD「AMD Ryzen AI Max+ 395」製品ページ:システムメモリタイプ 256-bit LPDDR5x、最大メモリ 128GB、最大メモリ速度 LPDDR5x-8000、内蔵グラフィックス Radeon 8060S(40コア)(2026-10-07 実ブラウザで確認)
  • OpenAI Cookbook「How to run gpt-oss locally with Ollama」:gpt-oss-20b は16GB以上のVRAMかユニファイドメモリ、gpt-oss-120b は60GB以上のVRAMかユニファイドメモリが望ましいこと、VRAMが足りなければCPU側へオフロードできるが遅くなること(2026-10-07 確認、英語ページ)
  • Hugging Face「openai/gpt-oss-20b」モデルカード:gpt-oss-20b は21Bパラメータ(うちアクティブ3.6B)、MXFP4 量子化で16GBのメモリに収まって動くこと、gpt-oss-120b は117Bパラメータで80GBのGPU 1枚に収まること、配布ファイル(safetensors)の合計 gpt-oss-20b 13.76GB・gpt-oss-120b 65.25GB(2026-10-07 モデルカードを確認、ファイルの大きさは Hugging Face の API で取得、英語ページ)
  • Hugging Face のファイル一覧:モデルの配布ページで「Files and versions」を開くと、ファイルごとのサイズが表示されます。使いたい量子化のファイルサイズが、重みを入れるのに必要な容量です。大きいモデルは複数ファイルに分割されていることがあり、その場合は合計が必要な容量になります。

この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。

判定の根拠は判定の方法にまとめています。