本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している数値はモデルの配布ページと公式ドキュメントの実測値に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:条件付きでNO。月に数回しか使わないなら、ローカルは安くなりません
条件付きでNOです。月に数回しか使わないなら、PCを買ってローカルで動かしても、買った金額を取り戻せません。使う量が多いほどローカルが有利になります。一方、社外に情報を出せないという理由でローカルを選ぶ場合は、金額で比べること自体に意味がありません。
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ローカルで動かす理由は4つある
どれに当てはまるかで、判断の基準が変わります。金額で決まるのは1つ目だけです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 月額を避けたい | 使う量が多いほどローカルが有利になります。ただし初期投資を回収するまでの期間は、月にどれくらい使うかで大きく変わります。月に数回しか使わないなら、回収できないまま次の世代のカードが出ます。 |
| 情報を外に出したくない | 社内の資料や顧客の情報を扱う場合、外部のサービスに送れないことがあります。この理由でローカルを選ぶ場合、費用対効果の計算とは別の判断になります。この場合は、金額で比べても意味がありません。 |
| 回数や速度の制限を受けたくない | 外部のサービスには利用回数や同時実行の上限があります。手元で動かす場合、上限はハードウェアの性能だけになります。 |
| 通信が使えない環境で動かしたい | 閉じた環境や移動中など、通信が前提にできない場面があります。 |
金額で比べる場合の計算
計算のしかたはこうです。買う候補の一式の当日価格を合計し、いま払っている月額で割ります。出た数字が「何か月ぶんに当たるか」です。たとえば一式が30万円で月額3,000円なら100か月ぶんです(この30万円は計算の例で、実際の価格ではありません。一式の当日価格は商品リンク先でご確認ください)。この月数のあいだ使い続けるかどうかが、分かれ目になります。モデルごとの金額はAI用のパソコンは一式でいくらにあります。
いま使っているパソコンで足りるなら、この計算は要りません。手持ちのVRAM(グラボに積まれている専用のメモリ)で動くかどうかを先に確かめてください。
損益分岐は、月額料金と使用量で決まります。どちらも読者ごとに違い、料金は変わるため、当サイトでは具体的な金額を書きません。代わりに計算のしかたを示します。初期投資 ÷ 月額 = 回収にかかる月数です。この月数が、そのカードを使い続けるつもりの期間より短ければ、金額の面では見合います。
当サイトでは料金の具体額を書きません。サービスごとに違い、改定もされるため、こちらで確認できない数字を載せると、読んだ時点で古くなっている可能性があるからです。いま使っている、あるいは検討しているサービスの月額をご自身で当てはめてください。
やめておいたほうがよい場合
次のいずれかに当てはまるなら、ローカルに投資しないほうが結果的に安く済みます。
- 使う量が少ない場合、初期投資を回収できません。まず外部のサービスでどれくらい使うかを測ってから判断するほうが確実です。
- 手元で動かせるモデルは、外部の大規模なサービスと同じ品質にはなりません。用途によっては差が問題になります。同じことができる前提で投資しないでください。
- 電気代と、環境を整える手間が継続的にかかります。金額だけの比較には出てきません。
- モデルは入れ替わります。いま十分な容量でも、次の世代でより大きいモデルが主流になれば足りなくなります。
情報を外に出せない場合は別の判断になる
この場合、判断の材料は金額ではなく、その情報を外に出せるかどうかだけになります。ローカルが高くついても選ぶ理由になり、逆に安く済むとしても外部のサービスは選べません。上の計算は当てはまりません。
ただし、ローカルで動かせば安全になるわけではありません。何を扱ってよいかは職場の規程で決まっているので、手元で動かす構成が認められるかを先に確認してください。当サイトでは、個々の職場の規程については判断できません。
VRAMは何GBのカードが要るのか
動かしたいモデルの大きさで決まります。モデルの容量を減らす4ビットの量子化(Q4_K_M)で動かすなら、VRAM 8GBで8B、12GBで14B、16GBで20Bまでのモデルが余裕をもって載ります(Bはパラメータ数の単位で10億)。
使いたいモデルが決まっていない段階で上位のカードを買うと、使わない性能に払うことになります。
どのカードを買うか決めたい方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
間違えるとどうなるか
使う量を測らずに買うと、次のようになります。月に数回しか使わなかった場合、回収する前に次の世代のカードが出ます。逆に、外部のサービスと同じ品質を期待して買うと、手元で動くモデルとの差に落胆することになります。どちらも、買う前に確かめられます。
買う前に確かめる手順
- 外部のサービスを1か月使い、実際にどれくらい使ったかを記録します。使用量が分からないまま比べても、答えは出ません。
- 同じ用途を、手元で動く大きさのモデルで試します。無料で試せる実行環境があるので、カードを買う前に品質を確かめられます。
- 2で足りるなら、必要なVRAM容量を決めます。足りないなら、その用途はローカルに向いていません。
- 初期投資を月額で割り、回収にかかる月数を出します。
- その月数が、カードを使い続けるつもりの期間より短いかを見ます。短ければ金額の面では見合います。
情報を外に出せないという理由の場合、この計算は要りません。その制約は金額に置き換えられないためです。
買わなくてよい場合
- 月に数回しか使わないなら、外部のサービスのほうが安く済みます。初期投資を回収できません。
- いま持っているカードで動くモデルで用途に足りるなら、買い替える必要はありません。まず試してください。
- 外部のサービスと同じ品質が必要な用途なら、手元のカードを大きくしても届かないことがあります。その場合は投資しても解決しません。
必要なVRAMが分かったあとの候補
必要なVRAMの容量が決まったら、その容量以上のカードを選びます。16GBのRTX 5060 Tiと12GBのRTX 5070を1つずつ並べています。容量が足りないカードでは、性能の数字が高くてもそのモデルは載りません。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
PNY | ピーエヌワイ VCG5060T16DFXPB1-O (GeForce RTX 5060 Ti OC 16GB)
MSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC グラフィックスボード VD9068
よくある質問
結局、ローカルと外部サービスはどちらが安いですか。
月に数回しか使わないなら、外部サービスのほうが安く済みます。毎日長く使う場合は、初期投資を月額で割って回収月数を出し、その期間使い続けるかどうかで判断してください。
電気代はどれくらいかかりますか。
カードの消費電力(W)×使用時間(h)÷1000×電気の単価(円/kWh)で計算できます。当サイトでは使い方ごとの金額は出していないので、ご自身の使用時間で計算してください。金額の比較には出てこない費用なので、回収月数に足して考えます。
手元で動くモデルは、外部のサービスと同じことができますか。
同じにはなりません。手元で動く大きさには上限があるためです。用途によっては差が問題にならないので、買う前に実際の用途で試してください。
仕事で使う場合、ローカルにすべきですか。
社外に出せない情報を扱うなら、ローカルにする理由があります。金額とは別の理由です。そうでなければ、使用量で判断してください。
出典と確認方法
このページの数値は、以下の一次情報に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- Hugging Face のファイル一覧:モデルの配布ページで「Files and versions」を開くと、ファイルごとのサイズが表示されます。使いたい量子化のファイルサイズが、重みを入れるのに必要な容量です。大きいモデルは複数ファイルに分割されていることがあり、その場合は合計が必要な容量になります。
- いま空いているVRAMの確認方法:タスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブでGPUを選びます。「専用GPUメモリ」の欄に、搭載量と使用中の量が出ます。モデルを入れられるのは、この差の分だけです。
- グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
この記事の数値は、配布ページで公開されている実ファイルサイズと、パラメータ数からの計算をもとにしています。モデルは入れ替わるため、判断の前には配布ページの現在のファイルサイズもあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。