本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:グラボ側のポートに挿します
映像ケーブルはグラフィックボード側のポートに挿します。マザーボード側の映像出力は、グラフィックボードを挿した時点で使われなくなることが多いためです。グラフィックボードを挿していない場合は、CPUに内蔵グラフィックスがあるかどうかで決まります。
挿す場所は背面で見分けられる
ケースの背面には映像端子が2か所あることがあります。マザーボード側はUSBやLANと同じ横並びの列にあり、グラフィックボード側は拡張スロットの位置にあって、その列から少し離れています。挿すのは後者です。
グラフィックボードを挿している場合、映像ケーブルはグラフィックボード側のポートに挿します。マザーボード側の映像出力は、多くの環境でグラフィックボードを挿した時点で使われなくなります。
グラフィックボードを挿していない場合
グラフィックボードを挿していない場合は、マザーボード側のポートに挿します。ただし映るのはCPUに内蔵グラフィックスがある場合だけです。
グラフィックボードを挿しておらず、CPUにも内蔵グラフィックスが無い場合、映像を出す装置がどこにもありません。マザーボードにHDMIやDisplayPortの端子が付いていても、そこからは何も出ません。端子があることと映像が出ることは別です。
CPUに内蔵グラフィックスがあるか
型番から分かります。ただしIntelとAMDで規則が違い、AMDは世代によっても変わります。ここを感覚で判断すると取り違えます。
Intel
Intelのデスクトップ向けCoreは、原則として内蔵グラフィックスを持ちます。型番の末尾が F または KF のものは、内蔵グラフィックスが無効化されています。その分だけ価格が下げられている型番で、性能が劣るわけではありません。
| 型番の例 | 内蔵グラフィックス |
|---|---|
| Core i5-13400 | あり |
| Core i7-14700K | あり |
| Core i5-13400F | なし |
| Core i7-14700KF | なし |
AMD(Ryzen)
AMDのRyzenは、世代によって内蔵グラフィックスの有無が変わります。Ryzen 7000番台から、末尾Gが付かないモデルにも内蔵グラフィックスが載りました。5000番台までの知識のまま選ぶと、ここで外します。
| シリーズ | 内蔵グラフィックス | 備考 |
|---|---|---|
| Ryzen 1000 | なし | 内蔵グラフィックスはありません。グラフィックボードが必要です。 |
| Ryzen 2000 | なし | 内蔵グラフィックスはありません。グラフィックボードが必要です。 |
| Ryzen 3000 | なし | 内蔵グラフィックスはありません。グラフィックボードが必要です。 |
| Ryzen 4000G | あり | 末尾Gは内蔵グラフィックス付きのモデルです。 |
| Ryzen 5000 | なし | 無印には内蔵グラフィックスがありません。同じ5000番台でも末尾Gのモデル(5600Gなど)にはあります。 |
| Ryzen 7000 | あり | この世代から、末尾Gが付かないモデルにも内蔵グラフィックスが載りました。5000番台までの感覚で判断すると取り違えます。 |
| Ryzen 8000G | あり | 末尾Gは内蔵グラフィックス付きのモデルです。 |
| Ryzen 9000 | あり | 7000番台と同じく、末尾Gが付かないモデルにも内蔵グラフィックスが載っています。 |
両方を同時に使いたい場合
マザーボード側とグラフィックボード側の両方を同時に使える設定を持つ基板もありますが、BIOSでの設定が要り、既定では無効なことが多い項目です。まずグラフィックボード側に挿して映るかを確かめてください。
間違えるとどうなるか
映らないだけで、壊れることはありません。困るのは、映らない原因をグラフィックボードの初期不良だと思い込んで交換してしまう場合です。出力先の取り違えや補助電源の挿し忘れは、交換しても直りません。買い直す前に、上の手順で切り分けてください。
映らないときに試す順番
- 映像ケーブルがグラフィックボード側のポートに挿さっているかを確認します。ケースの背面で、拡張スロットの位置にあるほうです。
- グラフィックボードの補助電源コネクタが挿さっているかを確認します。挿さっていないと、多くのカードは起動を止めます。
- グラフィックボードがPCIeスロットの奥まで入り、固定金具が掛かっているかを確認します。半挿しでは認識しません。
- モニター側の入力切替が、ケーブルを挿した端子に合っているかを確認します。HDMI1に挿してHDMI2を選んでいると映りません。
- ここまでで映らない場合は、グラフィックボードをいったん外し、マザーボード側のポートで映るかを見ます。映ればグラフィックボード側の問題、映らなければCPUに内蔵グラフィックスが無いか、別の原因です。
順番に意味があります。1から4は費用がかからず、ここで解決することが多いためです。部品の買い替えを考えるのは、5で切り分けたあとです。
買い替えなくてよい場合
- ケーブルを挿し替えるだけで映ることがあります。費用はかかりません。まずここを確かめてください。
- CPUに内蔵グラフィックスが無い構成では、グラフィックボードが必須です。これは故障ではなく仕様なので、修理に出しても直りません。
- マザーボード側に映像端子が付いていても、CPU次第で使えません。端子の有無でCPUを選び直す必要はありません。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- Intel® 製品仕様データベース(ARK):IntelのCPUがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
- AMD Processor Specifications:Ryzenがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
- マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、基板メーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
当サイトは各メーカーの公開仕様を突き合わせて互換情報を作成し、データ間の矛盾を自動で検査しています。それでも誤りが残る可能性はあるため、購入前にはメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の作り方・自動で行っている検算・運営者の立ち位置は判定の方法にまとめています。
よくある質問
マザーボードにHDMI端子があるのに映りません。
CPUに内蔵グラフィックスが無いか、グラフィックボードを挿したことでマザーボード側の出力が使われなくなっています。端子が付いていることと、そこから映像が出ることは別です。
グラフィックボードを挿すと、マザーボード側の端子は使えなくなりますか。
多くの環境で使われなくなります。両方を同時に使う設定を持つ基板もありますが、BIOSでの設定が要り、既定では無効なことが多い項目です。
Ryzen 7 5800X で、マザーボードのHDMIに挿しても映りません。
そのCPUには内蔵グラフィックスがありません。同じ5000番台でも末尾Gのモデルにはありますが、無印には無いためです。グラフィックボードが必要です。
末尾がFのCPUは性能が低いのですか。
低くありません。内蔵グラフィックスが無効化されているだけで、CPUとしての性能は同じ型番の無印と変わりません。グラフィックボードを使う前提なら、内蔵分の価格を払わずに済みます。
画面は映らないのに、電源もファンも動いています。
映像が出ていないだけで、本体は動いていることがあります。上の手順で、ケーブルの挿し場所と補助電源から順に確かめてください。容量や相性の問題だと決めつけて部品を買い直すのは、そのあとです。
内蔵グラフィックスが無いと分かった場合
上の手順で切り分けて、CPUに内蔵グラフィックスが無いと分かった場合だけ、グラフィックボードが必要になります。ケーブルの挿し場所が原因だった場合は要りません。対応を確認しやすいメーカーの製品から機械的に選んだもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC [グラフィックボード(PCIExp 12GB)] 【KK9N0D18P】