本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:条件付きでYES。AM5のマザーボードなら使えます
条件付きでYESです。マザーボードのCPUを挿す部分(ソケット)がAM5なら、Ryzen 7 9700Xを使えます。AM4のRyzenやインテルのパソコンからは、マザーボードと、DDR5(新しい世代のメモリーの規格)のメモリーも一緒に替えます。
9700Xと、一緒に替えるマザーボード・メモリーの候補
下記は、Ryzen 7 9700X、AM5のマザーボード、DDR5のメモリー(16GB×2枚)です。いまのマザーボードがAM5なら、CPUサポートリスト(マザーボードメーカーのサイトにある、対応するCPUと、要るBIOS〈マザーボードの基本の設定ソフト〉のバージョンの一覧)を確かめて9700Xだけを選んでください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
AMD Ryzen 7 9700X BOX
GIGABYTE|ギガバイト マザーボード(Socket AM5) ホワイト B850M EAGLE WF6E ICE [MicroATX]
シリコンパワー DDR5 32GB(16GB×2) デスクトップ用 PCメモリ DDR5-5600 ゲーミング 5600MHz(PC5-44800)288ピン CL40 1.1V UDIMM Non-ECC RAM コンピューター メモリ SP032GBLVU560F22
9700XのソケットはAM5で、メモリーはDDR5だけに対応しています。そのため、いまのマザーボードがAM5かどうかで、ほかに買うものが変わります。AM5のマザーボードでも、付いている制御用の部品(チップセット)がB650・B650E・X670・X670E・A620のものは、出荷時期によってBIOS(マザーボードの基本の設定ソフト)の更新が要ることがあります。
価格は日々変わるため、この記事には載せていません。当日の価格は、上の商品カードのリンク先でご確認ください。
使えるかに関係するRyzen 7 9700Xの仕様(AMDの製品ページの値)
下の値はすべてAMDの製品ページに載っているものです。使えるかには関係しない参考の値として、コア数は8コアです。
| 項目 | AMDの仕様 |
|---|---|
| CPUソケット(挿す部分の規格) | AM5 |
| メモリー | DDR5のみ(2枚でDDR5-5600、4枚でDDR5-3600、最大256GB) |
| クーラー | 付属しない(AMDの推奨は高性能な空冷クーラー) |
| TDP(発熱の目安) | 65W |
| 内蔵グラフィックス | あり(AMD Radeon Graphics) |
| 発売日 | 2024年8月8日(Ryzen 9000シリーズ) |
内蔵グラフィックスがあるので、グラフィックボードが無くても画面は映ります。ただし映すにはマザーボードに映像の出力端子(HDMIやDisplayPort)が要ります。
AM5のマザーボードは、付いている制御用の部品(チップセット)の名前で呼び分けられます。AMDの製品ページが挙げる対応チップセットは、A620・X670E・X670・B650E・B650・X870E・X870・B840・B850で、マザーボードの型番にこの名前が入っています。
いまのパソコンから替えるときに、一緒に替えるもの
いまのマザーボードの種類(ソケット)ごとに、替えるものが決まります。ソケットは、いまのCPUの型番からも分かります。AMDのRyzen 1000〜5000シリーズ(4000Gを含む)はAM4、Ryzen 7000・8000G・9000シリーズはAM5、インテルの第12〜14世代のCoreはLGA1700、Core Ultra 200SはLGA1851です。自分のマザーボードの型番とソケットの調べ方は、表の下の手順にあります。
| いまのマザーボード | マザーボード | メモリー | CPUクーラー | 確かめること |
|---|---|---|---|---|
| AM5(X870E・X870・B850・B840) | 替えない | 替えない(DDR5のまま) | 替えない | CPUサポートリストで9700Xと必要なBIOSを確かめる |
| AM5(B650E・B650・X670E・X670・A620) | 替えない | 替えない(DDR5のまま) | 替えない | 出荷時期によってBIOSの更新が要る。いまのCPUで先に更新する |
| AM4(B550・X570など) | AM5のものに替える | DDR5に替える(DDR4は挿さらない) | 取付穴は同じ。クーラーの製品ページでAM5への対応を確かめる | マザーボードの製品ページで9700Xへの対応を確かめる |
| インテル(LGA1700・LGA1851など) | AM5のものに替える | DDR4ならDDR5に替える | AMD用の金具に付け替える | クーラーの製品ページの対応ソケットにAM5があるかを確かめる |
B650・B650E・X670・X670E・A620のマザーボードは、9700Xを取り付ける前にBIOSの更新が要ることがあります。GIGABYTEは、X670・B650・A620のマザーボードでRyzen 9000を起動するには、AGESA(AMDがBIOSに組み込む、CPUに対応するためのプログラム)が1.1.7.0 Patch A以降のBIOSが要ると発表しています。B650E・X670Eはこの発表に名前が無いので、そのマザーボードのCPUサポートリストで要るバージョンを確かめます。ほかのメーカーのマザーボードも、CPUサポートリストに必要なBIOSのバージョンが書かれています。
自分のマザーボードで9700Xが動くかを調べる
- Windowsで「システム情報」(msinfo32)を開き、「ベースボード製品」に出るマザーボードの型番と、「BIOSバージョン/日付」を控えます。
- マザーボードメーカーのサイトで型番を検索し、「CPUサポートリスト」でRyzen 7 9700Xと、必要なBIOSのバージョンを見ます。
- いまのBIOSが必要なバージョンより古ければ、いまのCPUを付けたまま先にBIOSを更新します。順番はCPUを交換するとBIOS更新は必要?にあります。
BTO(注文時に構成を選べる完成品のパソコン)で「ベースボード製品」にメーカー独自の名前しか出ない場合は、購入元に、9700Xに替えられるかを問い合わせます。
CPUクーラーは付属しません
9700Xの箱にクーラーは入っていません。AMDの推奨は、高性能な空冷クーラーです。AM4用のクーラーは、取付穴の寸法がAM5と同じです。クーラーメーカーのサイズ(Scythe)も、AM5はクーラーの取付でAM4と互換だと案内しています。付くかは、クーラーの製品ページの対応ソケットや、Noctuaの対応表のようなメーカーの資料で、型番ごとにAM5への対応を確かめます。AMD純正のバックプレート(マザーボードの裏からクーラーを固定する板)を使う方式のクーラーは、新しいマザーボード側のバックプレートの形を確かめます。インテルのソケット用のクーラーは、AMD用の金具に付け替えるか、メーカーの取付キットが要ります。使い回すクーラーは、製品ページで対応ソケットにAM5があるかと、対応できる発熱の目安(TDP)を確かめます。
買わなくてよい場合
- AM4のマザーボードとDDR4のメモリーを使い続けたいなら、9700Xは使えません。AM4のまま替えられるCPUの上限はAM4で最強のCPUはどれ?にあります。
間違えるとどうなるか
BIOSを更新する前にいまのCPUを手放すと、更新する手段が無くなることがあります。9700Xで起動しないマザーボードは、もとのCPUを付けないとBIOSを更新できない場合があるためです。AM4やインテルのマザーボードには、9700Xは挿さりません。買う前にソケットとCPUサポートリストを確かめれば避けられます。
よくある質問
いまのメモリーがDDR4かDDR5かは、どこで分かりますか。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「メモリ」に「DDR4」「DDR5」と出ます。機種によっては出ないことがあり、その場合はマザーボードの型番で調べます。タスクマネージャーのメモリの画面の見方はメモリは本当に足りない?増設前にタスクマネージャーで確かめるにあります。
Ryzen 7 9700Xは何世代のCPUですか。
AMDのRyzen 9000シリーズのCPUで、AMDの製品ページの発売日は2024年8月8日です。ソケットはAM5です。
グラフィックボードが無くても使えますか。
AMDの仕様では内蔵グラフィックス(AMD Radeon Graphics)があるので、マザーボードに映像の出力端子があれば画面は映ります。
メモリーを4枚挿すとどうなりますか。
AMDの仕様では、メモリーの最大速度が2枚でDDR5-5600、4枚でDDR5-3600と下がります。4枚挿しの注意はメモリ4枚挿しのデメリットにあります。
Windows 11に対応していますか。
使えます。MicrosoftのWindows 11(25H2)の対応CPUの一覧に、Ryzen 9000シリーズが載っています。この一覧はメーカーが新しいPCに使うCPUの一覧で、いまのPCが対応しているかはPC正常性チェックで確かめます。TPM 2.0とセキュアブートは別の条件です。
AM4のクーラーは使えますか。
AM5は取付穴の寸法がAM4と同じです。付くかはクーラーの製品ページの対応ソケットで確かめ、AMD純正のバックプレート(マザーボードの裏からクーラーを固定する板)を使う方式のクーラーは、新しいマザーボード側のバックプレートの形を確かめます。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- AMD「AMD Ryzen 7 9700X デスクトップ プロセッサ」製品ページ:8コア16スレッド、最大ブースト 5.5GHz・ベース 3.8GHz、L3キャッシュ 32MB、デフォルトTDP 65W、Tjmax 95°C、サーマル ソリューション(PIB)は含まれない、推奨クーラーは高性能な空冷(Premium air cooler)、CPUソケット AM5、対応チップセット A620・X670E・X670・B650E・B650・X870E・X870・B840・B850、DDR5(最大256GB、2枚でDDR5-5600・4枚でDDR5-3600)、内蔵グラフィックス(AMD Radeon Graphics、2コア)、発売日 2024-08-08(2026-10-11 実ブラウザで確認)
- GIGABYTE「GIGABYTE Latest BIOS Update Preps AM5 Motherboard for Next-Gen AMD Ryzen 9000 series Processors」(2024-07-27):X670・B650・A620のマザーボードで、Ryzen 9000の起動にはAGESA 1.1.7.0 Patch A以降のBIOSが要ること(2026-10-08 実ブラウザで確認)
- AMD Processor Specifications:Ryzenがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
- サイズ「AMD 第4世代 RYZEN(AM5ソケット)対応情報」:AM5はクーラーの取付でAM4と互換で、AM4対応のサイズ製品は装着可能なこと
- Noctua Compatibility Database:CPUクーラーの対応ソケットと、マザーボード・ケースとの組み合わせ
- CPUクーラーの製品ページ(対応ソケット):メーカーサイトで製品の仕様欄を開き、対応ソケットの一覧を確認します。記載がないソケットには、変換ブラケットが配布されていない限り取り付けられません。
- Windowsの「システム情報」(msinfo32):Windowsキー+R を押して「msinfo32」と入力し、「システムの要約」を開きます。2026-08-24にWindows 11(ビルド26200)でレポートを出力し、上記の項目が並ぶことと、電源に関する項目が1つも無いことを確認しています。
- マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。
- Microsoft Learn「Windows 11 バージョン 24H2 でサポートされている AMD プロセッサ」:Windows 11 が対応するAMDプロセッサが型番単位で一覧になっています。リストに無い新しい世代の扱いも、このページの冒頭に書かれています
- Microsoft「Windows 11, version 25H2 supported AMD processors」:Windows 11 25H2 の対応CPUの一覧(AMD、2025-10-16 更新)で、Ryzen 3000(G・GE を除く)から 9000 シリーズまでが載っていること、冒頭にメーカーが新しい Windows 11 のPCに使うCPUの一覧である旨の記載があること(2026-10-11 確認)
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。