CPUを買い替えても今のマザーボードは使える?|ソケットが同じなら使え、違えばメモリも替わります

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結論:メーカーを替えるならマザーボードも必ず交換です。同じメーカーでも、世代が変わると交換になることがあります

IntelからAMD(またはその逆)に替える場合は、マザーボードの交換が必ず要ります。同じメーカーの中でも、いまと世代が違うCPUに替える場合は、マザーボードの交換が必要になることがあります。

メーカーをまたぐ交換で必ずマザーボードが替わるのは、IntelとAMDのCPUが同じ差込口に載ることはなく、両方に対応するマザーボードも存在しないためです。

CPUとソケットの対応早見表

ソケットは、CPUを載せる差込口の規格です。マザーボードごとに1種類に決まっていて、ソケットが違うCPUは物理的に載りません。

ソケットの列がLGAで始まる行はIntel、AMで始まる行はAMDです。この2つをまたぐ乗り換えは、必ず違う行になります。

いま使っているCPUと、買いたいCPUの型番を、下の表から探してください。2つが同じ行にあれば、いまのマザーボードに載ります。違う行なら載りません。マザーボードごと替えることになります。

主要なCPUの型番 ソケット 対応する世代 対応メモリ
i5-6500、i7-6700K、i5-7500、i7-7700K LGA1151 第6世代 (Skylake)/第7世代 (Kaby Lake) DDR4
i5-8400、i5-8500、i7-8700K、i5-9400F、i7-9700K、i9-9900K LGA1151-300 第8世代 (Coffee Lake)/第9世代 (Coffee Lake Refresh) DDR4
i5-10400、i7-10700K、i5-11400、i7-11700K LGA1200 第10世代 (Comet Lake)/第11世代 (Rocket Lake) DDR4
i5-12400、i5-12600K、i7-12700K、i5-13400、i5-13600K、i7-13700K、i5-14400、i5-14600K、i7-14700K、i9-14900K LGA1700 第12世代 (Alder Lake)/第13世代 (Raptor Lake)/第14世代 (Raptor Lake Refresh) DDR4/DDR5
Core Ultra 5 245K、Core Ultra 7 265K、Core Ultra 9 285K LGA1851 Core Ultra 200S (Arrow Lake) DDR5
Ryzen 5 1600、Ryzen 7 1700、Ryzen 5 2600、Ryzen 7 2700X、Ryzen 5 3600、Ryzen 7 3700X、Ryzen 9 3900X、Ryzen 5 4650G、Ryzen 7 4750G、Ryzen 5 5600X、Ryzen 7 5700X、Ryzen 7 5800X3D、Ryzen 9 5900X AM4 Ryzen 1000/Ryzen 2000/Ryzen 3000/Ryzen 4000G/Ryzen 5000 DDR4
Ryzen 5 7600X、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 9 7950X、Ryzen 5 8600G、Ryzen 7 8700G、Ryzen 5 9600X、Ryzen 7 9700X、Ryzen 7 9800X3D、Ryzen 9 9950X AM5 Ryzen 7000/Ryzen 8000G/Ryzen 9000 DDR5

型番が表に無い場合は、「対応する世代」の列で探すか、互換チェッカーに2つの型番を入れてください。

ソケット以外にも確認しておく点

買いたいCPUが表の同じ行にあった場合も、買う前に見ておく点が2つあります。BIOSとメモリです。

1つ目はBIOSです。BIOSは、マザーボードに最初から入っている基本プログラムです。マザーボードは、発売した時点でまだ無かった世代を知りません。そのため、いまより新しい世代のCPUに交換する場合は、先にBIOSの更新が必要なことがあります。更新が要るかどうかは、マザーボードの製品ページにあるCPUサポートリストで、載せたい型番を探すと分かります。更新のプログラムはマザーボードのメーカーが無料で配布していて、自分で作業できます。ただし、更新の途中で電源が切れると起動しなくなることがあるため、作業の順番と注意点は必ず手順の記事に沿って進めてください。判定の詳しい手順と、更新の順番はCPU交換でBIOS更新が要るのはどんな場合かにまとめています。なお、いまより古い世代のCPUに交換する場合、この確認は要りません。

2つ目はメモリです。違う行のCPUに乗り換える場合は、メモリも買い替えになることがあります。ソケットが変わると、対応するメモリの規格も変わることがあります。いまDDR4のメモリを使っていて、買い替えた先のマザーボードがDDR5対応なら、いまのメモリは切り欠きの位置が違うため、物理的に挿さりません。上の表の「対応メモリ」の列で、買い替え先の規格を確かめてください。規格の違いはDDR4とDDR5の違いにまとめました。

なお、Ryzen 9000 と Core Ultra 200S には、交換できる上の世代がまだありません。各社の最新ソケットの最新世代のためです。CPU以外へ予算を回すという選び方もあります。

交換で外したCPUをどうするか迷ったら、こちらの記事をご覧ください。

よくある質問

乗り換え先のCPUが今のマザーボードに対応していない場合、購入が必要になるパーツはなんですか。

マザーボードの買い替えが必須です。加えて、買い替え先のマザーボードの対応メモリがいまと違う規格の場合は、メモリも買い替えになります。CPUクーラーも、取付金具が新しいソケットに合わない場合は交換が要ります。お使いの型番でどれに当たるかは、互換チェッカーに2つの型番を入れると出ます。

CPUだけ買い替えて、今のマザーボードのまま使えますか。

載せたいCPUが今と同じソケットなら、そのまま使えます。たとえば第12世代のCore i5をお使いなら、同じLGA1700の第13世代・第14世代へ交換できます。ただし先にBIOSの更新が必要なことがあります。マザーボードの製品ページのCPUサポートリストで確認してください。そのソケットに上の世代がもう無い場合は、マザーボードごと替わります。上の表で、いまお使いの世代の行をご覧ください。

自分のCPUの型番はどこで分かりますか。

Windowsの設定→システム→バージョン情報に「プロセッサ」として出ます。「Intel(R) Core(TM) i5-12400」のような表記です。その数字の先頭が世代で、12400なら第12世代です。

ゲームで乱戦になるとfpsが下がります。CPUとGPUのどちらを買い替えるべきですか。

ゲームの重い場面でタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)のパフォーマンスのタブを開き、CPUとGPUの使用率を見比べてください。GPU側が100%に近いなら、CPUを替えても変わりません。画質を最低まで下げて、重さが変わるかどうかでも分かれます。

CPUを替えればfpsは上がりますか。

このページでは分かりません。fpsを測っていないためです。そもそもCPUが原因かどうかは、ゲームの重い場面でタスクマネージャーを開き、CPU側とGPU側のどちらの使用率が100%に近いかを見れば分かります。GPU側なら、CPUを替えても変わりません。

同じソケットなら、必ず動きますか。

ソケットが同じであることが先で、そのうえでマザーボードのBIOSがその世代に対応している必要があります。マザーボードが発売時点で知らない世代のCPUは、BIOSを更新するまで起動しません。1つの行に複数の世代が入っている行では、これが起こります。世代の数がいちばん多いAM4で起きやすいというだけで、AM4に限りません。互換チェッカーは、この確認が要る組み合わせを「条件つき」で返します。

マザーボードを替えれば、どのCPUでも載りますか。

載りません。ソケットが同じであることが先で、そのうえでBIOSがその世代に対応している必要があります。Ryzen 9000 と Core Ultra 200S については、マザーボードを替えても上の世代がありません。

IntelからAMDに乗り換えたいのですが、いまのマザーボードは使えますか。

使えません。IntelとAMDのCPUが同じソケットに載ることはありません。両方に対応するマザーボードも存在しないので、乗り換えるならマザーボードは必ず一緒に替わります。メモリが流用できるかは買い替え先によって変わるので、互換チェッカーに2つの型番を入れてご確認ください。

出典と確認方法

このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。

  • Intel® 製品仕様データベース(ARK):IntelのCPUがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
  • AMD Processor Specifications:Ryzenがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
  • マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。

BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。

この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。

判定の根拠は判定の方法にまとめています。