本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:2つ見れば、壊れているかどうかが絞れます
先に見るのは2つだけです。映像がどこから出ているかと、カードのファンが回っているかを見ます。グラフィックボードのポートから映っているなら、そのカードは動いています。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
この記事は「挿したカードが認識されない」場合のものです。カード自体は認識されていて、AIの生成や動画の書き出しのときだけ重い・落ちる、という場合は原因が別で、VRAMとシステムメモリの違いのほうをご覧ください。ゲーム中など負荷がかかったときにパソコンが落ちる場合は、ゲーム中にパソコンが落ちる・電源が切れるをご覧ください。
作業の前に
カードを抜き差しするときは、そのつどPCの電源を切り、電源ユニットのスイッチも切って電源ケーブルを抜き、金属部分に触れて静電気を逃がしてから行ってください。BTO・メーカー製PCの場合、自分でケースを開けるとメーカーの保証の対象外になることがあります。先に購入元の保証規約を確認してください。会社から支給・貸与されたPCの場合は、社内の規則で自分で開けることが禁じられていることがあります。情報システム部門に確認してください。
結果だけ知りたい場合は、下の2つを見たうえで互換チェッカーの「グラボが認識されない」タブへ進んでください。型番ではなく、いまの症状を選ぶ形です。
見るのは、挿す場所と内蔵グラフィックスの2つです
①映像がどこから出ているかを見ます。グラフィックボードの背面のポートと、マザーボードのポートのどちらに挿すと映るかを確かめてください。②カードのファンが回っているか、LEDが点いているかを見ます。電力が届いているかが分かります。
| 映像が出ているのは | カードのファン・LED | 判定 |
|---|---|---|
| グラボのポート | 回る | 対応 |
| グラボのポート | 回らない | 対応 |
| グラボのポート | 見ていない | 対応 |
| マザーボードのポート | 回る | 条件つき |
| マザーボードのポート | 回らない | 非対応 |
| マザーボードのポート | 見ていない | 条件つき |
| 映らない | 回る | 条件つき |
| 映らない | 回らない | 条件つき |
| 映らない | 見ていない | 条件つき |
判定は、対応=カードは動いています/非対応=カードに電力が届いていません/条件つき=まだ切り分けが足りません、と読んでください。
グラフィックボードのポートから映っているなら、そこで終わりです。映像を出せている以上、電力もスロットも届いています。デバイスマネージャーに製品名で出ないのは、ドライバが当たっていない状態です。買い直す必要はありません。
「BIOSで確認」には前提があります
「BIOS画面でGPUが認識されているか確認する」という案内をよく見かけます。ただし、BIOS画面の映像がどこから出ているかが前提になります。グラフィックボードが認識されていない状態では、映像はCPUの内蔵グラフィックスから出ています。内蔵グラフィックスを持たないCPUの場合、BIOS画面そのものが映りません。つまりこの手順は、内蔵グラフィックスがあるCPUでしか実行できません。自分のCPUに内蔵があるかは型番で決まり、グラボを挿したのに画面が映らないの表と互換チェッカーの「映像の出力」で判定できます。
電力が届いていないと分かったときに見る5つ
どれもマザーボードの仕様欄かマニュアルに書かれていて、お金をかけずに確認できます。確かめる順番は、電力に直接関わる補助電源と、カードが奥まで入っているかが先です。次にスロットの位置と状態表示LEDを見て、BIOSの設定を初期に戻す(CMOSクリア)は最後にします。基板に触れる作業を最後に回せるためです。
挿すスロットの位置
いちばん上のPCI Express x16スロットを使います。下段にもx16と同じ長さのスロットがある基板が多いのですが、実際にはx4動作だったり、CPU直結ではなかったりします。形状ではなく、仕様欄のレーン数の記載で見てください。
補助電源が要るカードかどうか
補助電源が要るカードで挿し忘れると、ファンは回るのに認識されないという形になります。必要なコネクタの本数はカードの製品ページに書かれています。分岐ケーブルの扱いはグラボの補助電源の二股ケーブルにまとめています。
カードが奥まで入っているか
スロットの端にある留め具が閉じるまで入っていないと、見た目では挿さっているように見えても接点が届きません。カードが長いと、ケース側のブラケットのネジ位置に引かれて斜めに浮くことがあります。
状態表示LED(VGAのLED)
マザーボードに CPU・DRAM・VGA・BOOT の4つのLEDがある機種では、VGAのLEDが点いたままなら、グラフィックボードの段階で止まっています。推測せずに済みます。LEDの有無と読み方はマニュアルに載っています。
BIOSの設定を初期に戻す(CMOSクリア)
前の構成の設定が残っていることがあります。戻し方は基板ごとに違い、ボタンで行える機種と、ジャンパピンや電池の取り外しが要る機種があります。基板に触れる作業になる場合は、電源ケーブルを抜き、数十秒待ってから、金属部分に触れて静電気を逃がしてください。手順が読み取れない場合は、購入元に相談してください。
間違えるとどうなるか
動いているカードを、買い直してしまうことがあります。グラフィックボードのポートから映っているのに「認識されない=故障」と判断すると、動いているカードを捨てて買い直すことになります。逆に、補助電源の挿し忘れが原因なのに設定を触り続けると、いつまでも直りません。
認識はされているのに、ゲームの設定にDLSSが無い場合
デバイスマネージャーに製品名で出ているなら、カードは認識されています。それでもゲームの設定にDLSSの項目が無い・灰色で選べないときは、認識の問題ではなく、そのシリーズがその機能に対応していないことがあります。対応は機能ごとに違うので、型番のシリーズから対応表を引いてください。
グラボのポートから映っている場合に、Windowsのデバイスマネージャーで見ること
グラフィックボードのポートから映っているなら、次はWindows側です。デバイスマネージャーを開き、「ディスプレイ アダプター」の下を見てください。カードの製品名が出ていない状態と、「Microsoft 基本ディスプレイ アダプター」だけが出ている状態は、ASUSのサポートFAQでも「グラフィックスカードが認識されない」状況として扱われています。
その場合は、デバイスマネージャー上部の「操作」から「ハードウェア変更のスキャン」を選びます。スキャンのあとでカードが認識され、使えるようになる場合がある、とASUSは案内しています。
スキャンしても製品名で出ないなら、次はドライバです。GPUメーカー(NVIDIA・AMD・Intel)の配布ページから、お使いのカードの型番を選んで入れ直してください。当サイトは配布ページの手順までは案内しません。版数によって画面が変わるためです。
買い直さなくてよい場合
- グラフィックボードのポートから画面が映っているなら、カードは動いています。認識されないように見えるのはドライバ側の話で、買い直す必要はありません。
- ファンが回っていて、マザーボードのポートからは映る場合も、電力は届いています。スロットの位置と設定を先に確かめてください。
- 別のPCで試せるなら、それがいちばん早い切り分けです。そちらで認識するなら、カードではなく元のPC側に原因があります。
買い直すことになった場合、いくらかかるか
上の切り分けでカードが動いていると分かれば、買い直しの費用はかかりません。買い直すことになった場合の価格は日々変わるため、この記事には載せていません。下の商品カードのリンク先で当日の価格をご確認ください。
買い直すと決まった場合
上のとおり、グラフィックボードのポートから映っているなら買い直しは要りません。下記は、カード側に原因があると分かった場合の候補です。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
PNY | ピーエヌワイ VCG5060T16DFXPB1-O (GeForce RTX 5060 Ti OC 16GB)
よくある質問
デバイスマネージャーで非表示のデバイスを表示すると、グレーアウトしたグラフィックボードが出てきました。これが原因ですか。
グレーアウトした項目は、前に挿していたカードの記録です。いま挿しているカードが認識されない理由の切り分けにはなりません。
マザーボードのBIOSが古いと、新しいグラフィックボードを認識しないことがあると聞きました。
CPUと違い、グラフィックボードの対応BIOSのバージョンを公表しているマザーボードメーカーを、当サイトは確認できていません。お使いのマザーボードのサポート情報に記載があるかを見てください。
グラボが認識されません。壊れていますか。
まず映像がどこから出ているかを見てください。グラフィックボードのポートから映っているなら、そのカードは動いています。マザーボードのポートからしか映らない場合は、次にカードのファンが回っているかを見ます。
BIOSでグラボが認識されているか確認しろと言われました。
その手順には前提があります。グラフィックボードが認識されていない状態でBIOS画面が映るのは、CPUに内蔵グラフィックスがある場合だけです。内蔵を持たないCPUでは、BIOS画面そのものが映りません。
ファンは回っているのに認識されません。
電力は届いています。残るのは挿す位置と設定です。いちばん上のPCI Express x16スロットを使っているか、カードが留め具の閉じるところまで入っているかを確かめてください。
補助電源を挿していないとどうなりますか。
ファンは回るのに認識されない、という形になります。必要なコネクタの本数はカードの製品ページに書かれています。
BIOSを更新すれば認識されますか。
当サイトはそうとは書きません。CPUは対応リストと必要BIOSバージョンが公開されていますが、グラフィックボードについて同じ形で対応バージョンを公表している基板メーカーを、当サイトは確認できていません。お使いの基板のサポート情報に記載があるかを見てください。
別のPCで試すのは有効ですか。
いちばん早い切り分けです。そちらで認識するなら、カードではなく元のPC側に原因があります。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- マザーボードの製品ページ(拡張スロット):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、「拡張スロット」の項を確認します。x16の形状でも実際はx4動作というスロットがあるため、形状ではなくレーン数の記載を見てください。
- グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
- マザーボードのマニュアル(状態表示LED):メーカーサイトのサポート欄からマニュアルPDFを開き、マザーボードのレイアウト図で「EZ Debug LED」「Q-LED」「Status LED」などの記載を探します。LEDが無い機種もあります。ある場合は、点いたままのLEDがどの段階かを表で確認してください。
- 電源ユニットの製品ページ(コネクタ構成):製品の仕様欄でコネクタの内訳を確認します。「8ピン×2」と書かれていても、1本のケーブルが6+2ピンに分岐しているだけの場合があります。分岐で賄うと1本のケーブルに負荷が集中するため、本数だけでなくケーブルの構成も見てください。BTO・メーカー製PCで電源の型番が仕様表に無い場合は、電源を切って電源ケーブルを抜いてからケースを開け、電源ユニット本体のラベルで型番とコネクタ構成を確かめます(BTOは保証の規定を先に確認してください)。
- ASUS サポートFAQ「[Windows 11/10] トラブルシューティング – グラフィックカードが認識されない」:認識されない状況の定義(デバイスマネージャーにカードが表示されない、または Microsoft 基本ディスプレイアダプターのみが表示される)、デバイスマネージャーの「操作」から「ハードウェア変更のスキャン」、CMOSリセット、BIOS設定の復元、ドライバーの削除と入れ直し(2026-09-26 取得)
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。