本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
作業の前に、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてください。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めます。自分で作業したくない場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼することもできます。
結論:買う前の3点と、Windowsのライセンスを先に確かめます
マザーボードの交換でつまずくのは、いまのパーツやケースと合わない基板を買うことと、Windowsのライセンスです。CPUのソケット・メモリの世代・基板の大きさ(ATX・microATX・Mini-ITX)の3点を確かめてから買い、外す前にWindowsの入手方法を確かめます。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
買わなくてよい場合
- 同じソケットの新しいCPUに替えたいだけなら、マザーボードは替えずに済むことがあります。対応CPU一覧に載っていれば、BIOSの更新だけで載ります(CPUを交換するとBIOS更新は必要?)。どこまで替えることになるかはCPUを買い替えたら今のマザーボードは使える?にあります。
- 電源が入らない・起動しないのが理由なら、原因がマザーボードとは限りません。先に電源ユニットの故障か確かめるで、電源の側を確かめてください。
- BTOパソコンで保証期間が残っているなら、先に購入元へ問い合わせてください。基板の故障なら、保証で直る場合があります。
買う前に確かめる3点
3点とも合えば、いまのCPU・メモリ・ケースをそのまま使えます。1つでも合わなければ、そのパーツも買い直すことになります。いまのマザーボードの型番はシステム情報の「ベースボード製品」に出るので、そこからメーカーの製品ページを開けます。
| 確かめること | なぜ | どこで分かるか |
|---|---|---|
| CPUのソケット | ソケットが違うと、CPUがマザーボードに載りません。ソケットが同じでも、対応CPU一覧に無いCPUは起動しないことがあります。 | マザーボードの製品ページの対応CPU一覧(必要なBIOSのバージョンも載っています) |
| メモリの世代(DDR4・DDR5) | マザーボードが対応する世代のメモリしか挿さりません。DDR4対応からDDR5対応の基板に替えると、いまのメモリは使えません。 | 新しいマザーボードの製品ページのメモリの欄。いまのメモリの世代は、いまのマザーボードの製品ページの同じ欄で分かります |
| 基板の大きさ(フォームファクター) | ケースが対応していない大きさの基板は、ネジ穴の位置が合わず固定できません。 | マザーボードの製品ページの仕様の欄と、PCケースの製品ページの「対応マザーボード」の欄 |
基板の大きさは、ケース側が対応していれば小さい規格でも入ります。ASUSの例では、ATXのケースがATX・microATX・Mini-ITXの3つに対応しています。反対に、microATXまでのケースにATXの基板は入りません。BTO・メーカー製PCで基板の型番が製品ページに見つからない、または規格がどれとも書かれていないときは、購入元に規格を問い合わせてから選びます。
Windowsのライセンスは、入手方法で扱いが変わる
マザーボードを替えると、Windowsのライセンス認証をもう一度行うことになります。Microsoftのサポートページは、Microsoftアカウントにライセンスをリンクしておけば、交換のあとにトラブルシューティングツールで再認証できると案内しています。リンクは、基板を外す前に済ませておきます。
ただし、PCに最初から入っていた(プレインストールの)Windowsは、ライセンス条項で扱いが分かれます。条項は、プレインストール版は「ライセンスを取得したデバイスと共にのみ」譲渡でき、単体で買った版は他のデバイスへ移管できると書き分けています。自分のWindowsがどちらで、どう扱われるかはマザーボードを替えたらWindowsのライセンスはどうなる?で確かめてください。
交換の手順
- PCの電源を切り、電源ユニットのスイッチをオフにして、電源ケーブルを抜きます。ドスパラは、抜いたあとも電気が残るので5分ほど置くか、電源ボタンを押して放電するよう案内しています。BTO・メーカー製PCで保証期間が残っている場合、ここから先の分解で保証の対象外になることがあります。
- ケース内の配線を、ケーブルを抜く前にスマートフォンで撮っておきます。ケースの電源スイッチ・USB・音声のケーブルがマザーボードのどこに挿さっているかは、組み直すときに必要です。
- ケースの背面のケーブルをすべて抜き、グラフィックボードなどケースにネジで留めているパーツを外します。グラフィックボードの外し方はグラフィックボードの交換手順にあります。
- マザーボードにつながる電源のケーブル(24ピンとCPU用の8ピン)やケースのケーブルを抜き、マザーボードを留めているネジを外して、基板ごと取り出します。
- 取り出した基板から、CPUクーラー・CPU・メモリ・M.2 SSDを外します。ASUSは、CPUクーラーを時計回り・反時計回りに軽くひねってグリスの固着を緩めてから持ち上げ、CPUはソケットに残すよう案内しています。CPUの載せ方はCPUの交換手順と同じです。
- ケースの背面にある古いI/Oパネル(端子の周りの金属の板)を、外側から内側へ押して外します。新しいマザーボードにI/Oパネルが別に付いてくる場合は、基板を入れる前にケースへはめます(基板に一体になっている製品は不要です)。
- ケースのスタンドオフ(基板を浮かせて留める台座)を、新しいマザーボードのネジ穴の位置に合わせます。ネジ穴に対応しないスタンドオフは外します。
- 背面の端子をI/Oパネルの穴に合わせながら基板を置き、ケースに付属のネジで留めます。CPU・メモリ・CPUクーラー・M.2 SSDを付け、電源のケーブルとケースのケーブルを挿します。ケースのケーブルを挿す位置と名前は基板ごとに違うので、撮った写真と新しいマザーボードのマニュアルを見比べて挿します。
- 最初は、CPU・メモリ1枚・電源だけの最小構成で起動し、BIOSの画面が出ることを確かめてから、グラフィックボードやほかのパーツを戻します。CPUに映像出力が無い場合は、グラフィックボードまでを最小構成にします。
- Windowsが起動したら、「設定」→「システム」→「ライセンス認証」で認証の状態を確かめます。認証されていなければ、同じ画面の「トラブルシューティング」から「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」を選び、リンクしたMicrosoftアカウントでサインインします。
間違えるとどうなるか
ソケットやメモリの世代が合わない基板を買うと、組み始めてから載らない・挿さらないと分かります。どちらも、上の3点を製品ページで比べれば買う前に避けられます。
スタンドオフの位置を確かめずに基板を置くと、余分なスタンドオフが基板の裏に触れます。ASUSは、余分なスタンドオフが基板に接触すると破損や故障の原因になるので、ネジ穴に対応しないものはすべて外すよう案内しています。
プレインストールのWindowsのまま基板を替えると、ライセンスを新しく用意することになる場合があります。上の記事で入手方法を確かめてから、Windowsの費用も含めて予算を決めてください。
買うと決めたら、次は候補です。価格は日々変わるため、この記事には載せていません。当日の価格は、下の商品カードのリンク先でご確認ください。
3点を確かめた場合の候補
下記は、AM5とLGA1851のATXマザーボードです。いまのCPUを使うなら同じソケットの基板を、メモリの世代とケースに入る大きさを確かめてから選んでください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
ASUS AMD Ryzen 9000 & 8000 & 7000 シリーズ AM5 対応 ATX マザーボード TUF GAMING B650E-PLUS WIFI 国内正規代理店品
MSI|エムエスアイ MSI B860 GAMING PLUS WIFI マザーボード Intel Core Ultra 200S(LGA1851)対応 B860 GAMING PLUS WIFI
よくある質問
マザーボードを替えても、いまのSSDのWindowsはそのまま起動しますか。
ドスパラは、ストレージにOSが入っていれば立ち上げることはできると案内しています。起動したあとに、ライセンス認証をもう一度行います。扱いは入手方法で変わります(上の「Windowsのライセンス」の節)。
CPUも一緒に替える必要はありますか。
いまのCPUのソケットが新しいマザーボードと同じで、対応CPU一覧に載っていれば、CPUはそのまま使えます。ソケットが違えば、CPUも買い替えになります。
新しいマザーボードにI/Oパネルが付いていません。
I/Oパネルが基板に一体になっている製品があります。その場合は、ケースの古いI/Oパネルを外すだけで、新しく付ける物はありません。
自分で替えるのが不安です。
ドスパラなど、パソコンの修理として交換を受け付けている店があります。BTOパソコンは、代行を頼む場合も保証の扱いを購入元に確かめてください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- ASUS サポートFAQ「[マザーボード] マザーボードをケースに取り付ける方法と注意事項」:マザーボードの製品ページの「Form Factor」欄でサイズ規格を確かめ、ケースの対応マザーボードと一致させること(ATXのケースの例: ATX・Micro-ATX・Mini-ITXに対応)、マウントホールに対応する箇所だけにスタンドオフを付け、対応しない余分なスタンドオフは基板に接触して破損や故障の原因になるのですべて外すこと、背面I/Oポートをケースの背面I/Oパネルに合わせて置き、別付けのI/Oシールドは先に取り付けること、ケース付属のネジで固定すること(2026-06-02 更新、2026-10-03 取得)
- ドスパラ「パソコンのマザーボードの交換方法や注意点・手順をご紹介」:交換用のマザーボードを探すときの確認(CPUのソケット、メモリの規格、ケースに合う大きさ)、交換前にWindowsとMicrosoftアカウントを紐付けておくこと、ストレージにOSが入っていれば立ち上げることはできること、作業前に内部の写真を撮ること、電源を切り電源ケーブルを抜いて5分ほど置くか電源ボタンを押して放電すること、ケースに固定されたパーツを先に外すこと、I/Oパネルは外側から内側へ押して外し基板に合わせて交換すること、電源・メモリ・CPUの最小構成で起動しBIOS画面で確かめること(2026-09-09 更新、2026-10-03 取得)
- ASUS サポートFAQ「[マザーボード] AMD CPUファンクーラーとCPUの取り外し方」:ファンの電源ケーブルを外す、カムレバーでロック解除、保持クリップを外す、クーラーを時計回り・反時計回りに軽くひねってグリスの固着を緩めてから持ち上げる(CPUはソケットに残す)、CPUはレバーを90°まで上げてから外す(2026-09-15 取得)
- マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。
- マザーボードの製品ページ(メモリの仕様):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、「メモリー」の項を確認します。対応世代のほか、1枚あたりの最大容量と合計の最大容量が書かれています。サポート欄には「メモリー対応リスト(QVL)」があり、そのマザーボードで動作確認された型番が載っています。
- PCケースの製品ページ(対応規格):仕様欄の「対応マザーボード」「対応電源」「ラジエーター」「ドライブベイ」「フロントI/O」を確認します。電源の欄に長さ(奥行き)の上限が書かれているケースもあります。
- Windowsの「システム情報」(msinfo32):Windowsキー+R を押して「msinfo32」と入力し、「システムの要約」を開きます。2026-08-24にWindows 11(ビルド26200)でレポートを出力し、上記の項目が並ぶことと、電源に関する項目が1つも無いことを確認しています。
- マザーボードのマニュアル(フロントパネルのヘッダ):メーカーサイトのサポート欄からマニュアルPDFを開き、基板上のコネクタ一覧でフロントパネル(F_PANEL・JFP1 など)、USB、オーディオ(AAFP・JAUD1 など)のヘッダを確認します。名前とピンの並びは基板ごとに違います。
- Microsoft サポート「ハードウェア構成の変更後に Windows のライセンス認証をもう一度行う」:マザーボードを交換すると再ライセンス認証が必要になること、Microsoftアカウントにリンクしていればトラブルシューティングツールで再認証できることが書かれています。このページはライセンスの種類を区別していません。
- マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項(Windows オペレーティング システム・2024年4月最終更新):第4条の譲渡を確認できます。プレインストール版は「ライセンスを取得したデバイスと共にのみ」譲渡でき、スタンドアロン版は「所有する他のデバイスに移管することができます」と分けて書かれています。この条項に「DSP」という語は出てきません。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。