本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
作業の前に、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてください。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めます。自分で作業したくない場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼することもできます。
結論:拭き取り→点で置く→クーラーを載せる、の3段階です
CPUグリスは、古いグリスを拭き取ってから、CPUの中央に小さく1点(AM5やLGA1700のような中くらいのCPUは5点)置き、伸ばさずにクーラーを載せます。量はメーカーの指定どおりにし、塗りすぎません。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
買わなくてよい場合
- 高負荷のときのCPU温度に問題が出ていなければ、塗り替えは要りません。判定の目安はCPUグリスの塗り替え時期にまとめています。
- 新しいCPUクーラーには、底面に最初からグリスが塗ってある製品があります。その場合はグリスを買わずに、クーラーのマニュアルどおりに載せます。
量と置き方
量は、CPUの大きさで決まります。この量と点の数は、Noctua NT-H1の取扱説明書に基づいています。NoctuaはNT-H2も同じ方式(点で置き、伸ばさない)で案内しているので、NT-H2の量はその取扱説明書で確かめてください。Noctuaは、塗りすぎるとCPUの温度が上がる、としています。他社の製品は、その製品の説明に従ってください(ARCTICのMX-4は製品ページの動画で塗り方を案内しています)。
| CPUの大きさ | 例 | 点の数と大きさ |
|---|---|---|
| 小さいCPU | Intel LGA115x/LGA1200 | 中央に1点(直径3〜4mm) |
| 中くらいのCPU | AMD AM4・AM5、Intel LGA1700・LGA1851・LGA20xx | 四隅の近くに約2mmを4点と、中央に3〜4mmを1点 |
| 大きいCPU | AMD TR4・sWRX8、Intel LGA4677 | 約2mmを9点と、3〜4mmを4点 |
メーカー製・BTOのPCは、ケースを開けると保証の扱いが変わることがあるので、先に購入元の条件を確かめてください。
塗り替えの手順
- PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜きます。体に溜まった静電気は、ケースの塗装されていない金属部分に触れて逃がしてから始めます。
- CPUクーラーを外します。固定の外し方はクーラーごとに違うので、クーラーのマニュアルに従います。乾いたグリスでCPUがクーラーの底面に貼りつき、CPUごと持ち上がってピンを曲げることがあるので、真上に引かず、少しひねって固着を緩めてから持ち上げます。外したら、クーラーの底面とCPUの表面に古いグリスが残っています。
- 古いグリスを拭き取ります。Noctuaの説明では、乾いたペーパータオルかティッシュで拭き取り、次に水を数滴含ませたペーパータオルで拭いてきれいにします。イソプロピルアルコールやクリーニングワイプは使ってもよいが必須ではない、とされています。CPUの表面とクーラーの底面の両方を拭きます。
- 新しいグリスを置きます。置く前に、CPUの表面に紙くずやほこりが残っていないかを確かめます(残ったまま塗ると、その部分にグリスが行き渡りません)。上の表のとおり、CPUの大きさに合わせて点で置き、伸ばしません。量は表の指定どおりにします。
- クーラーを載せて、マニュアルどおりに固定します。載せたあとに位置を動かすと、グリスの広がりが偏るので、載せる位置を決めてから下ろします。
- 電源を入れ、高負荷のときのCPU温度を確かめます。測り方はCPUグリスの塗り替え時期の「高負荷のときの温度を測る」にあります。
手順の順番を入れ替えないでください。古いグリスを拭き取らずに塗り足すと、量が指定より多くなります。
塗り替えたあとにうまくいかないとき
| 起きること | 対処 |
|---|---|
| 塗り替えても温度が下がらない | まず、クーラーのファンが回っているかと、クーラーが浮かずに均等に固定されているかを確かめます。それでも下がらなければ原因はグリス以外にあることがあります。ケースの通気や簡易水冷のポンプの切り分けはCPUグリスの塗り替え時期と簡易水冷の寿命にあります。 |
| グリスがCPUの外にはみ出した | ARCTICのMX-4は金属を含まず導電性(電気を通す性質で、基板に付くと故障の原因になります)が無い、と製品ページにあります。その場合は拭き取れば済みます。導電性のある製品もあるので、使った製品の仕様欄で確かめてください。 |
| 塗りすぎたかもしれない | クーラーを外して拭き取り、表の量で置き直します。 |
買うと決めたら、次は候補です。価格は日々変わるため、この記事には載せていません。当日の価格は、下の商品カードのリンク先でご確認ください。
塗り替えると決めた場合のグリスの候補
下記は、この記事で出典にしたNoctuaとARCTICのグリスを1つずつ並べたものです。量は上の表のとおり、製品の説明に従ってください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
Noctua|ノクチュア クーリング熱伝導グリス3.5gサーマルグリス [NA-CW1クリーニングワイプx3枚付属] NT-H2-3
ARCTIC MX-4 4g アークティック MX4 グリス グリース 熱伝導グリス サーマルコンパウンド ペースト シリコングリス カーボンベース ヒートシンクペースト CPU 冷却グリス 冷却 冷却グリース
よくある質問
塗り替えの目安は何年ですか。
NoctuaはNT-H1/NT-H2について、CPUに塗った状態での使用期間を最長5年と公表しています。塗り替えるかどうかの判断基準は、上の「買わなくてよい場合」のとおりです。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- Noctua「NT-H1 3.5g 取扱説明書(Usage Instructions)」:CPUの大きさごとの点の数と直径(小: 3〜4mmを1点、中: 約2mmを四隅に4点+中央に3〜4mmを1点、大: 約2mmを9点+3〜4mmを4点)、伸ばす必要が無いこと、塗りすぎると温度が上がる注意、拭き取り方(乾いた紙→水で湿らせた紙、アルコールは必須ではない)(2026-09-14 取得)
- Noctua FAQ「How should I apply the NT-H1 or NT-H2 thermal paste on the CPU and how can I remove it?」:NT-H1/NT-H2は手で伸ばす必要が無いこと、クーラーを外したときはCPUとクーラーの底面を拭いてから塗り直すこと、乾いた糸くずの出ない布か中性洗剤の薄い液で拭けること(2026-09-14 閲覧)
- ARCTIC「MX-4」製品ページとスペックシート:公式のスペックシートが出荷情報のみで、耐久年数の記載が無いことを確認できます、金属を含まず導電性が無いこと、塗り方は製品ページの動画で案内していること(2026-09-14 取得)
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。