結論:条件付きでNO。決まった頻度は無く、吸気孔にホコリが見えたら外側から掃除します
条件付きでNOです。「3カ月に1回」と決めて掃除しなくてもかまいません。その数字を公表しているのは調べた4社のうち1社だけで、その1社も置き場所と使い方で1カ月〜1年と幅を持たせています。吸気孔・排気孔にホコリが見えたら、外側から掃除します。
ファンの音が大きくなったなら、通気孔のホコリが関係していることがあります。高負荷で落ちる・認識されない・起動しないといった症状は、掃除だけでは直らないことがあり、原因は次の記事で切り分けます。
以下に当てはまる方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
頻度より先に確かめたほうがよいことが3つあります。ノートパソコンは自分で開けてよいのか、壊したときの保証はどうなるのか、そして掃除機を使ってよいのか——この3つは、メーカーによって答えが正反対です。
ノートパソコンをお使いなら、内部は開けないでください。NEC LAVIE は「内部の清掃は自分では行わないでください」と書いています。外側の吸気孔・排気孔を拭き取るところまでです。
掃除で壊した場合、保証期間内でも有償になることがあります。富士通 FMV は「清掃時に破損した場合、保証期間にかかわらず修理は有償となります」と書いています。BTO(注文のときに部品を選んで組み立ててもらうパソコン)の場合も、分解すると保証対象外になることがあります。
道具はメーカーによって言うことが正反対です。Dell は「静電気が発生するため、掃除機やブロワーを使用しないでください」と書き、富士通 FMV は「掃除機を通風孔に軽くあてる」と書いています。お使いの機種のメーカーが何と書いているかを見てください。
見たのは4社です。2026-08-29に各社の公表ページを実際に取得して確認しました。「メーカーは普通こうだ」とは書きません。
4社が公表している内容
言い換えずに、書かれている表現をそのまま写しています。「記載なし」は、その会社がその項目に触れていないという意味です。書いていないことも情報です。頻度を出していない3社は、数字で決められるものとして扱っていない、ということになります。
| 会社 | 掃除の頻度 | 内部を自分で開けるか | 掃除で壊したときの保証 | 使ってよい道具 |
|---|---|---|---|---|
| サイコム(BTO) | 一般的な目安は3カ月に1回程度。使用頻度が低い方は半年に1回、少なくとも1年に1回。ペットや床置きは1カ月〜2カ月に1度、タバコを吸う方は最低でも1カ月に1度 | 内部を開けて掃除する前提で手順を書いている | 自作PC以外は「分解すると保証対象外になる場合もあり」として、掃除前に保証内容を確認するよう書いている | 記載を確認していません |
| NEC LAVIE | 記載なし(「定期的に」「小まめに」とあるだけで数値はない) | デスクトップは「ケースを外したら、内部の埃の状態を確認しましょう」。ノートパソコンは「内部の清掃は自分では行わないでください」 | 記載なし。「自分で確実に行える範囲内での清掃にとどめる」とある | エアダスターで吹き飛ばすよう書いている |
| 富士通 FMV | 記載なし | 外側の通風孔まで。デスクトップは掃除機を通風孔に軽くあてる、ノートは乾いた布で吸気孔・排気孔を拭き取る | 「清掃時に破損した場合、保証期間にかかわらず修理は有償となります」 | 掃除機を通風孔に軽くあてる、と書いている |
| Dell | 記載なし | 全側面の通気孔をエアダスターで吹く | 記載なし | 「圧縮空気の缶(静電気が発生するため、掃除機やブロワーを使用しないでください)」 |
どこで割れているか
| 項目 | 分かったこと | 判断にどう関わるか |
|---|---|---|
| 掃除の頻度 | 4社中1社(サイコム)だけが数値を出している | 「メーカーの公式見解では3カ月に1回」と一般化した説明を見かけますが、その数値を出しているのは1社。大手メーカーは「定期的に」までで、数値を書いていない |
| 内部を自分で開けてよいか | デスクトップは開ける前提の会社が多いが、NEC LAVIEはノートについて「内部の清掃は自分では行わないでください」と書いている | デスクトップとノートで答えが分かれる。「パソコンの掃除」でひとまとめにすると、この線が消える |
| 掃除で壊したときの保証 | 富士通は「保証期間にかかわらず修理は有償」と明記。サイコムは「分解すると保証対象外になる場合もあり」。NECとDellは記載を確認できなかった | 掃除は無料ではない。壊したときの費用まで含めて考える必要がある |
| 使ってよい道具 | Dellは「静電気が発生するため、掃除機やブロワーを使用しないでください」。一方で富士通は「掃除機をパソコン外部の通風孔などに軽くあてる」と書いている | 会社によって正反対のことが書かれている。当サイトはどちらが正しいかを判定しません。お使いの機種のメーカーが書いているほうに従ってください |
頻度を数値で書いていたのは サイコム(BTO) の1社だけで、NEC LAVIE、富士通 FMV、Dell の3社は書いていません。
間違えるとどうなるか
壊した場合、修理費が自己負担になることがあります。富士通は「清掃時に破損した場合、保証期間にかかわらず修理は有償となります」と書いています。掃除は無料ではありません。また、NEC LAVIEはノートパソコンについて「内部の清掃は自分では行わないでください」と書いています。デスクトップのつもりで同じことをすると、そこで線を越えます。
手を動かす前に、必ず電源を切り、電源ケーブルを抜いてください。取り外せる機種はバッテリーも外します。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めてください。Dellは静電気を理由に掃除機とブロワーを使わないよう書いています。不安な場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼してください。
買い替えなくてよい場合
- 動作が重い・ファンがうるさい・高負荷で落ちるという症状は、通気孔のホコリが原因のことがあります。
- 外側の通気孔は、分解せずに見えます。買い替えを考える前に、そこを見てください。
- 掃除しても変わらなければ、原因は別のところにあります。
掃除しても変わらなかったという方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
よくある質問
結局、何カ月に1回掃除すればいいですか。
当サイトは頻度を決めません。測っていないためです。数値を公表していたのはサイコムだけで、「一般的な目安は3カ月に1回程度」「ペットや床置きは1カ月〜2カ月に1度」「タバコを吸う方は最低でも1カ月に1度」と書いています。お使いの機種のメーカーが数値を出していれば、そちらに従ってください。
掃除機で吸ってもいいですか。
会社によって書いていることが正反対です。Dellは「静電気が発生するため、掃除機やブロワーを使用しないでください」、富士通は「掃除機をパソコン外部の通風孔などに軽くあてる」と書いています。当サイトはどちらが正しいかを判定しません。お使いの機種のメーカーの記載に従ってください。
ノートパソコンの中も自分で掃除していいですか。
NEC LAVIEは「内部の清掃は自分では行わないでください」と書いています。富士通も外側の吸気孔・排気孔までの手順しか案内していません。ご自分の機種のメーカーがどう書いているかを先に確認してください。
掃除して壊したら保証はどうなりますか。
富士通は「保証期間にかかわらず修理は有償となります」と明記しています。サイコムも「分解すると保証対象外になる場合もあり」として、掃除前に保証内容を確認するよう書いています。NECとDellについては、調べたページに記載がありませんでした。
掃除しても改善しない場合は何を疑えばいいですか。
熱が下がらないなら、グリスの状態や簡易水冷のポンプが次の候補です。どちらもこのサイトで確かめられます。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの掃除に関する情報は、以下のメーカーの公開ページに基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- サイコム パソコンの掃除方法(BTO Vision):BTOメーカーが公表している内部清掃の頻度(環境別を含む)と保証の注意
- NEC LAVIE PCを掃除する方法と注意点:メーカーが公表している清掃の範囲(ノートの内部清掃を自分で行わないよう求めている)
- FMVサポート パソコンのお手入れをする方法:メーカーが公表しているお手入れの範囲と、清掃時の破損に関する保証の扱い
- Dell 製コンピューターを清掃してメンテナンスする方法:メーカーが公表している清掃の道具の注意(静電気を理由に掃除機・ブロワーを避けるよう求めている)
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。