結論:別の規格です。互いに挿さらず、変換もできません
DDR4とDDR5は別の規格で、互換性はありません。切り欠きの位置が違うため、もう片方のスロットには物理的に挿さりません。どちらを使うかはマザーボードごとに決まっていて、あとから選び直すことはできません。
規格として何が違うか
公表されている仕様の違いは次のとおりです。体感でどれだけ違うかは当サイトでは測っていないため、ここには書きません。
| 項目 | DDR4 | DDR5 |
|---|---|---|
| デスクトップ用のピン数 | 288本 | 288本 |
| 切り欠きの位置 | DDR5と違う | DDR4と違う |
| 動作電圧 | 1.2V | 1.1V |
| JEDEC標準の速度 | 2133〜3200 | 4800〜6400 |
| ノートPC用(SO-DIMM)のピン数 | 260本 | 262本 |
デスクトップ用のピン数は同じ288本ですが、切り欠きの位置が違います。ピン数はDDR4と同じ288本ですが、切り欠きの位置が異なるため物理的に挿さりません。モジュール上に電源管理IC(PMIC)とオンダイECCを持つ点もDDR4と異なります。
どちらが使えるかは、マザーボードで決まっています
メモリのスロットは、マザーボードごとにどちらかの規格に固定されています。設定で切り替えることはできません。
| ソケット | 使えるメモリ |
|---|---|
| LGA1151/LGA1151-300/LGA1200/LGA2066/AM4 | DDR4だけ |
| LGA1700 | 基板によってDDR4かDDR5のどちらか |
| LGA1851/AM5 | DDR5だけ |
LGA1700だけは両方の基板があります。LGA1700にはDDR4対応のマザーボードとDDR5対応のマザーボードの両方が存在しますが、基板ごとにどちらかに固定されており差し替えはできません。
お使いのマザーボードがどちらに対応するかは、製品ページの仕様欄の「メモリー」で確認できます。ソケットごとの詳しい話はLGA1700でDDR4が使えるか・AM5でDDR4が使えるかにあります。
変換や混在はできません
DDR3・DDR4・DDR5の間に下位互換は一切ありません。ピン数が同じDDR4とDDR5も、切り欠きの位置が違うため挿さりません。変換や設定でこの壁を越える方法を、当サイトは確認できていません。
CPUの乗り換えでソケットが変わる場合に、この話に当たります。いまのマザーボードで交換できるかどうかはCPUを買い替えたら今のマザーボードは使える?で確かめられます。
買い替えなくてよい場合
- CPUもマザーボードも替えないなら、DDR5に買い替える理由はありません。いまの規格のまま増設できます。
- 増設で別の製品を混ぜてよいかは違うメーカーのメモリを混ぜても動くかをご覧ください。
よくある質問
DDR4とDDR5、どちらを買うべきですか。
選べません。お使いのマザーボードが対応する規格で決まります。製品ページの仕様欄の「メモリー」で確認してください。
DDR5のほうが速いですか。
JEDEC標準の速度帯は、DDR5のほうが上です。ただし、体感でどれだけ違うかは当サイトでは測っていないため、書けません。書けるのは規格と対応までです。
ノートPCでも同じですか。
同じです。ノートPC用のSO-DIMMもピン数と切り欠きが違うため、DDR4のスロットにDDR5は挿さりません。
DDR4のマザーボードにDDR5を無理に挿すと壊れますか。
切り欠きの位置が合わないため、そもそも奥まで入りません。力を掛けるとスロットやメモリの端子を傷めることがあるので、入らないときは押し込まないでください。なお、メモリを抜き挿しするときは、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから作業してください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- マザーボードの製品ページ(メモリの仕様):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、「メモリー」の項を確認します。対応世代のほか、1枚あたりの最大容量と合計の最大容量が書かれています。サポート欄には「メモリー対応リスト(QVL)」があり、そのマザーボードで動作確認された型番が載っています。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。