結論:条件付きでYES。ほとんどはWindowsの画面で分かり、電源・コネクタ・ケースの3つだけは出てきません
条件付きでYESです。CPUの型番もメモリの搭載量も、Windowsの画面で分かります。電源の容量・補助電源のコネクタ・ケースに入る長さの3つだけは、画面のどこにも出てきません。
互換チェッカーの「スペックの調べ方」で、調べたい項目と使える手段を選ぶと、見る場所が出ます。
Windowsの画面に出てこない3つ
スペックの確認方法として案内されるのは、たいていCPU・メモリの搭載量・OS・ストレージの容量・グラフィックボードの型番までです。そこに電源の容量が入っていません。補助電源のコネクタの本数も、ケースに入る長さも出てきません。パーツを買うときに詰まるのは、たいていこの3つです。
| 画面に出てこない項目 | 何を決めるものか | 代わりにどこを見るか |
|---|---|---|
| 電源ユニットの容量 | グラフィックボードを替えられるかが、ここで決まります。 | 構成表に「750W」のように書かれています。書かれていない場合は、機種名の製品ページの仕様欄に載っています。 |
| 補助電源コネクタの本数 | 新しいカードに給電できるかが決まります。 | 構成表には書かれていないことがほとんどです。電源ユニットの型番が分かれば、その製品ページの仕様欄に載っています。 |
| ケースに入るカードの長さ | 長いカードが物理的に収まるかが決まります。 | PCケースの製品ページに「対応GPU長」があれば、そこに載っています。BTOや古いケースでは記載が無いことがあります。 |
電源ユニットはOSから見えません。 「システム情報」を開いても、電源に関する項目は1つもありません。ケースの内寸も同じです。この2つはPCの部品でありながら、Windowsが知らない部分です。
まず「システム情報」を開きます
Windowsキー+R を押して「msinfo32」と入力します。「システムの要約」に、必要な項目がまとめて並びます。設定画面を何度も行き来するより早く済みます。
| システム情報に出る項目 | 使いみち |
|---|---|
| OS 名 / バージョン | Windows 11にできるかどうかの判断に使います。 |
| プロセッサ | CPUの型番です。ソケット(CPUをマザーボードに挿す部分の規格)もWindows 11の対応も、ここから引けます。 |
| ベースボード製品 | マザーボードの型番です。対応CPU・メモリの規格・M.2スロットの仕様がすべてここから引けます。 |
| システム製造元 / システムモデル | BTOやメーカー製の機種名です。電源の容量を調べるときは、これで製品ページを探します。 |
| BIOS モード / セキュア ブートの状態 | Windows 11の要件のうち、CPU以外の2つです。 |
| インストール済みの物理メモリ (RAM) | メモリの搭載量です。 |
BTOでも、ベースボード製品に基板メーカーの型番が出ることがあります。自社名しか出ない機種では、システムモデルの機種名から製品ページを辿ってください。
項目ごとの調べ方
作業の前に、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてください。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めます。自分で作業したくない場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼することもできます。
手段によって分かるかどうかが変わります。「Windowsの画面だけ」で足りるものと、構成表かケースを開けることが要るものを分けました。
| 項目 | Windowsの画面だけ | 構成表・製品ページ | ケースを開ける |
|---|---|---|---|
| CPUの型番 | 対応 | 対応 | 条件つき |
| CPUのソケット | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| メモリの搭載量 | 対応 | 対応 | 対応 |
| メモリの規格(DDR4かDDR5か) | 条件つき | 対応 | 対応 |
| メモリスロットの空き | 対応 | 条件つき | 対応 |
| グラフィックボードの型番 | 対応 | 対応 | 対応 |
| マザーボードの型番 | 条件つき | 対応 | 対応 |
| 電源ユニットの容量 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| 補助電源コネクタの本数 | 非対応 | 条件つき | 対応 |
| ケースに入るカードの長さ | 非対応 | 条件つき | 対応 |
| ストレージの容量と空き | 対応 | 対応 | 対応 |
| Windowsのバージョンとセキュアブート | 対応 | 条件つき | 条件つき |
「条件つき」は、機種によって出たり出なかったりするか、別のところから引き直しが要るものです。たとえばCPUのソケットは、Windowsが表示しないのでCPUの型番から引きます。互換チェッカーの各タブが、その引き直しを引き受けます。
間違えるとどうなるか
電源の容量を確かめないままカードを注文すると、こうなります。容量が足りないと、カードは挿さって認識まではするのに、負荷がかかった場面で電源が落ちます。
厄介なのは、調べたつもりになることです。案内されたとおりに確認して、CPUもメモリもグラフィックボードも控えたのに、電源の容量だけが抜けます。抜けたことに気づかないまま注文するので、届いてから初めて足りていないと分かります。
控えておく手順
- Windowsキー+R を押し、「msinfo32」と入力して「システム情報」を開きます。
- 「システムの要約」に、OS名・プロセッサ・ベースボード製品・BIOSモード・セキュアブートの状態・インストール済みの物理メモリが並びます。ここをまとめて控えておきます。
- Ctrl+Shift+Esc でタスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」→「メモリ」で速度とスロットの使用を、「GPU」でカードの型番を控えます。
- 電源の容量とケースの長さは、ここまでで1つも出てきません。「システムモデル」に出た機種名で製品ページを探すか、ケースを開けて確認します。
当サイトが判定できるのは、項目ごとにどの手段で分かるかまでです。実際の値はお手元で確認してください。
買わなくてよい場合
- スペックを調べるために、ソフトを入れる必要はありません。Windowsに最初から入っている「システム情報」とタスクマネージャーで、電源とケース以外はすべて分かります。
- ケースを開ける必要があるのは、電源の容量・補助電源のコネクタ・ケースの長さの3つだけです。しかもこの3つも、購入時の構成表や機種名の製品ページから引けることがあります。
- 型番が読めれば十分です。世代やソケットは型番から引けるので、覚えておく必要はありません。
よくある質問
電源ユニットの容量は、ソフトで調べられませんか。
調べられません。電源ユニットはOSから見えないためです。「システム情報」にも電源の項目はありません。購入時の構成表か、機種名の製品ページの仕様欄を見るか、ケースを開けて電源のラベルを読んでください。
マザーボードの型番はどこに出ますか。
「システム情報」(Windowsキー+R で msinfo32)の「ベースボード製品」に出ます。BTOでも基板メーカーの型番が出ることがあります。自社名しか出ない場合は、「システムモデル」の機種名から製品ページを辿ってください。
CPUのソケットはどこで分かりますか。
Windowsは表示しません。CPUの型番から引きます。当サイトの互換チェッカーに型番を入れると、対応するソケットが出ます。
メモリがDDR4かDDR5かは、どこで分かりますか。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「メモリ」に、「DDR4」「DDR5」と規格そのものが出ます。機種によっては表示されないことがあり、その場合はマザーボードの型番から引いてください。
スペックを調べるソフトを入れたほうがいいですか。
必要ありません。Windowsに最初から入っている「システム情報」とタスクマネージャーで、電源とケース以外はすべて分かります。
ケースを開けるのが怖いのですが、開けずに済みますか。
多くの場合は済みます。電源の容量も、購入時の構成表か機種名の製品ページに載っていることがほとんどです。どうしても分からない場合だけ、電源を切ってコンセントを抜き、金属部分に触れて放電してから開けてください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- Windowsの「システム情報」(msinfo32):Windowsキー+R を押して「msinfo32」と入力し、「システムの要約」を開きます。2026-08-24にWindows 11(ビルド26200)でレポートを出力し、上記の項目が並ぶことと、電源に関する項目が1つも無いことを確認しています。
- Microsoft Japan Windows Technology Support Blog「タスク マネージャーの見方(Memory)」:タスクマネージャーのメモリ画面に出る各項目の定義と、コミット済みが実際に割り当てられた量とは一致しないこと
- 電源ユニット本体のラベル(容量と型番):電源ユニットの側面か上面に貼られたラベルを見ます。合計出力は「+12V」の行ではなく、「Total Power」「Max Output」などと書かれた値です。ケースを開けずに調べたい場合は、購入時の構成表・注文履歴・BTOメーカーの製品ページで型番から引けます。
- マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。
- PCケースの製品ページ(内寸):仕様欄の「対応GPU長」「CPUクーラー高」を確認します。フロントにラジエーターやファンを付けている場合、その厚みぶん実際に使える長さは短くなります。
- グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。