本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:条件付きでYES。使えるかは、いまのCPUで分かれます
- Ryzen 5000・4000と、Gの付かない3000で使えます(条件つき)
- Ryzen 1000・2000、Athlon、3200Gなどは使えません
- 使えるかは、マザーボードの対応CPUの一覧で確かめます
1. B550で使えるCPU(AMDの互換性の表)
B550は、マザーボード(CPUを挿す基板)に使われている部品(チップセット)の名前です。B550のマザーボードは、CPUの差し込み口がAM4(Ryzen 5000までのCPUの差し込み口の形)です。製品名にB550と付くマザーボードは、どのメーカーの物でも、使えるCPUの範囲は同じです。メモリはDDR4(ひとつ前の世代のメモリーの規格)だけが使えます。ノートパソコン用のRyzen(5600H・4500Uなど)は、マザーボードに挿す物ではないので、この表には当てはまりません。
下の表は、AMDの「AMD ソケット(CPUを取り付ける場所) AM4 チップセット」の互換性の表によるものです。B450・X570・A520は、同じAM4のほかのチップセットです。
| CPU | B550 | B450 | X570 | A520 |
|---|---|---|---|---|
| Ryzen 5000(5700X・5800X3D・5600Gなど。Gが付いても使える) | 条件つき | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| Ryzen 4000(4100・4600Gなど。Gが付いても使える) | 条件つき | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| Ryzen 3000(名前にGが付かない。3600・3700Xなど) | 条件つき | 条件つき | 条件つき | 条件つき |
| Ryzen 3000(名前にGが付く。3200G・3400Gなど) | 使えない | 条件つき | 条件つき | 使えない |
| Ryzen 2000(名前にGが付かない。2600・2700Xなど) | 使えない | 条件つき | 条件つき | 使えない |
| Ryzen 2000(名前にGが付く。2200G・2400Gなど) | 使えない | 使えない | 使えない | 使えない |
| Ryzen 1000 | 使えない | 使えない | 使えない | 使えない |
| Athlon(3000G・200GEなど) | 使えない | 使えない | 使えない | 使えない |
Gが付くか付かないかで対応が分かれるのは、Ryzen 2000と3000です。Ryzen 4000と5000は、Gが付いても条件つきで使えます。B450とX570では、Gの付かないRyzen 2000と、Gの付くRyzen 3000も条件つきです。表の「条件つき」は、AMDの表で対応していて、BIOS(マザーボードの基本の設定ソフト)の更新が必要な場合がある組み合わせです。AMDは、最後はマザーボードのメーカーの対応CPUの一覧(CPUサポートリスト)で確かめるよう案内しています。
2. B450・X570・A520との違い
この節は、いまB450などを使っている人が、B550に替える意味があるかを決めるためのものです。使えるCPUのほかに、チップセットで変わるのは、部品をつなぐ通り道の世代と、速いUSBの数です。
下の表は、AMDの「AMD ソケット AM4 チップセット」の仕様の表によるものです。PCIe(部品とCPUをつなぐ通り道の規格)の4.0は、3.0の次の世代です。M.2(基板に直接挿す薄い記憶装置の形)のSSDは、マザーボードの差し込み口に挿して使います。USB 10Gbpsの数は、AMDの表の注どおり、CPUから出る分も含めた数です。
| チップセット | グラボ(映像を出す部品)の通り道 | M.2のSSDの通り道 | CPUの性能を上げる設定(オーバークロック) | USB 10Gbpsの数 |
|---|---|---|---|---|
| B550 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 | 対応 | 6 |
| B450 | PCIe 3.0 | PCIe 3.0 | 対応 | 2 |
| X570 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 | 対応 | 12 |
| A520 | PCIe 3.0 | PCIe 3.0 | 非対応 | 5 |
B550とX570は、グラボとM.2のSSDをPCIe 4.0でつなぐ、AM4の2つのチップセットです。AMDの仕様の表では、B550でPCIe 4.0になるのはグラボとM.2のSSDの1本(CPUにつながる通り道)だけで、ほかの通り道はPCIe 3.0です。PCIe 4.0になるかは挿すCPUでも変わるので、使うCPUの仕様もAMDの製品ページで確かめます。
3. B550でCPUを替える手順
いまのCPUの名前は、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Escで開く画面)の[パフォーマンス]→[CPU]の右上に出ます(AMD Ryzen 5 3600 など)。その名前を、上の互換性の表に当てはめます。
BTO(注文時に構成を選べる完成品のパソコン)・メーカー製のパソコンは、部品を替えたり足したりして起きた故障が保証の対象外になることがあります。CPUやマザーボードを替える前に、購入元の保証の決まりを確かめます。
B550を持っていて、CPUを替える人
- マザーボードの型番で、メーカーのCPUサポートリストを開き、新しいCPUの行と、必要なBIOSのバージョンを見ます。
- いまのCPUを挿したまま、BIOSを必要なバージョン以上に更新します。更新してから、電源を切って電源ケーブルをコンセントから抜き、CPUを替えます。手順はCPUの交換の記事にあります。
- Ryzen 7 5700Xなど、画面を映す機能が無いCPUに替えるときは、グラボが必要です。いまGの付くCPUで、グラボを挿さずに画面を映しているなら、グラボも用意します。
- メモリ(DDR4)は、そのまま使えます。クーラーは、AM4用なら付け替えられます。新しいCPUの発熱に合うかは、クーラーの製品ページで確かめます。
B550のマザーボードに替える人
- いまのCPUが、上の表のB550の列で「条件つき」(BIOSを更新すれば使える)かを見ます。「使えない」なら、CPUも表のB550の列で「条件つき」のもの(Ryzen 5000など)に替えます。
- 買うマザーボードのCPUサポートリストで、使うCPUに必要なBIOSのバージョンを見ます。届いたマザーボードのBIOSが古いと、電源は入っても画面が映らず、起動しないことがあります。
- CPUを挿さずにBIOSを更新できる機能(メーカーによってBIOS FlashBack、Flash BIOS ボタンなどの名前)があるかを、製品ページで確かめます。無ければ、購入店の更新の受付を使うか、そのマザーボードで使えるCPUを用意して先に更新します。
- メモリ(DDR4)は、いまのAM4のマザーボードで使っている物をそのまま使えます。
当日の価格は、下の商品カードのリンク先でご確認ください。
B550のマザーボードと、替えるCPUの候補
下記は、MSI B550M-A PRO(小さめのMicro-ATXの大きさのB550のマザーボード)と、Ryzen 7 5700X(8コアのRyzen 5000)です。各カードの上に、どんな人が選ぶかを書いています。価格は日々変わります。当サイトが実際に使用して比較したものではありません。販売元とレビューの件数は楽天市場のものです。購入前には、マザーボードのCPUサポートリストで、使うCPUの行を確かめてください。
B550のマザーボードに替える人が選びます。CPUサポートリストで、使うCPUに必要なBIOSを確かめてから選びます。
MSI マザーボード(Socket AM4) B550M-APRO
B550を持っていて、CPUをRyzen 5000に替える人が選びます。5700Xにはクーラーが付かないので、いまのクーラーを付け替えるか用意します。画面を映す機能も無いので、グラボが無ければ用意します。
AMD|エーエムディー AMD Ryzen 7 5700X BOX【国内正規品】 100-100000926WOF
B550に替えなくてよい場合
- いまB450でRyzen 5000が動いていて、グラボやSSDを替える予定がなければ、B450のままで使えます。違いは、上の表の通り道の世代です。
- Ryzen 7000以降に替えるなら、B550ではなく、AM5(Ryzen 7000以降のCPUの形)用のマザーボードとDDR5(新しい世代のメモリーの規格)のメモリに替えます。AM5のチップセットの違いはAM5のチップセットは何が違う?にあります。
よくある質問
B550でRyzen 7000・8000・9000は使えますか。
使えません。Ryzen 7000・8000・9000はCPUの形がAM5で、B550(AM4)には挿さりません。
B550のマザーボードでDDR5のメモリは使えますか。
使えません。AM4のマザーボードはDDR4だけです。AM4のマザーボードでDDR5メモリは使えませんに、メモリの選び方があります。
B550とB550Aは同じですか。
違います。AMDの仕様の表では、B550Aはパソコンのメーカーだけに出している物で、PCIeは3.0です。
CPUを替えたら、画面が映らず起動しません。
マザーボードのBIOSが、新しいCPUより古いと、電源は入っても画面が映らないことがあります。CPUサポートリストで必要なBIOSのバージョンを見て、CPUを挿さずにBIOSを更新できる機能があれば更新します。無ければ、電源を切って電源ケーブルを抜いてから前のCPUに戻し、BIOSを更新してから、同じように電源を切ってもう一度替えます。いまのBIOSのバージョンは、Windowsの「システム情報」の「BIOS バージョン/日付」に出ます。
いまのマザーボードのチップセットは、どこで分かりますか。
Windowsの検索で「システム情報」を開き、「ベースボード製品」に出るマザーボードの型番を見ます。型番にB550・B450などの名前が入っています。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- AMD「AMD ソケット AM4 チップセット」:AM4 のチップセットと Ryzen の互換性の表(B550・A520・X570 は Ryzen 3000〈Radeon グラフィックスなし〉・4000・5000 に対応、Athlon・1000・2000・3000〈Radeon グラフィックスあり〉は非対応、B450 は 2000 から対応)、仕様の表(B550 はグラフィックスと NVMe が PCIe 4.0 で USB 10Gbps が 6、B450 は PCIe 3.0 で USB 10Gbps が 2、X570 は PCIe 4.0、A520 は PCIe 3.0 でオーバークロックに非対応、B550A はシステム サプライヤー向けで PCIe 3.0)、BIOS のアップグレードが必要な場合がある旨
- マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで確かめられます)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。