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結論:使えません
第6・第7世代のCPUは、300シリーズのマザーボードでは使えません。逆に第8・第9世代のCPUも、100/200シリーズでは使えません。LGA1151には電気的に非互換な2種類があり、形状が同一で物理的には挿さってしまうため、買ってから初めて動かないと気づく組み合わせです。
2種類のLGA1151
マザーボードのチップセットで見分けます。100/200シリーズ(H110・B150・Z170・B250・Z270など)が前者、300シリーズ(H310・B360・Z370・Z390など)が後者です。
| ソケット | 対応CPU世代 | 対応メモリ |
|---|---|---|
| LGA1151 | 第6世代 (Skylake)/第7世代 (Kaby Lake) | DDR4 |
| LGA1151-300 | 第8世代 (Coffee Lake)/第9世代 (Coffee Lake Refresh) | DDR4 |
なぜ挿さるのに動かないのか
ソケットの穴の数と形が同じまま、ピンの割り当てだけが変わっているためです。端子の位置は合うので最後まで挿さり、レバーも下りますが、電源やデータの通り道が想定と違うところに繋がるため、マザーボードはCPUを認識できません。
この違いはチップセットの世代で分かれており、どちらのCPUが載るかはIntelの製品仕様に世代ごとに明記されています。下の出典欄の手順で、載せたいCPUの対応ソケットを確認できます。
間違えるとどうなるか
挿さるので取り付けまでは進みます。電源を入れても画面が映らず、マザーボードのランプがCPUのところで止まります。CPUもマザーボードも壊れませんが、そのままでは使えません。取り付ける前にチップセットの型番を見れば防げます。
買う前に確認する手順
作業の前に、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてください。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めます。自分で作業したくない場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼することもできます。
- いま使っているマザーボードの型番を確認します(基板に印字されているか、Windowsの「システム情報」で見られます)。
- 型番の中のチップセット名を見ます。H110・B150・Z170・B250・Z270であれば100/200シリーズ、H310・B360・Z370・Z390であれば300シリーズです。
- メーカーサイトの対応CPU一覧で、載せたいCPUが含まれているかを確認します。
- 含まれていなければ、CPUかマザーボードのどちらかを変えることになります。
買い替えなくてよい場合
- いま動いている構成であれば、この違いを理由に買い替える必要はありません。問題になるのはCPUを交換するときだけです。
- 第6・第7世代のCPUを持っているなら、100/200シリーズのマザーボードを探すほうが、CPUごと買い替えるより安く済むことがあります。
- どちらの世代でもメモリはDDR4なので、メモリは流用できます。
世代が合わなかったCPUかマザーボードはどうするか
どちらかを手放すことになるため、片方が余ります。置いておいても構いませんし、処分しても構いません。買取に出すという選択肢もあるので、行き先の1つとして挙げておきます。
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よくある質問
挿してしまいましたが、壊れませんか。
壊れません。電気的に非互換なだけで、起動しないだけです。元のCPUに戻せばそのまま使えます。
BIOSを更新すれば動きますか。
動きません。BIOSの更新で対応できるのは同じ系統の中の話で、100/200シリーズと300シリーズの間はピンの割り当てが違うため対応できません。
見分ける方法はありますか。
ソケットの見た目では区別できません。マザーボードのチップセット名で判断してください。
メモリは流用できますか。
できます。どちらもDDR4です。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- Intel® 製品仕様データベース(ARK):IntelのCPUがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
- マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。