本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:条件付きでNO。年数では買い替えず、CPUがWindows 11に対応していれば使い続けられます
条件付きでNOです。「3年から5年」という年数だけで買い替えなくてかまいません。Windows 11に対応するかを決めるのはCPUの型番で、発売年とは対応していないためです。
Windows 11に非対応と分かった場合の候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
互換チェッカーの「Windows 11に対応か」にCPUの型番を入れると、対応リストに載っているかが出ます。Windows 11にはCPUのほかに、TPM 2.0(暗号の処理をする部品)とセキュアブート(起動時の改ざんを防ぐ機能)の条件もあり、こちらはマザーボード(CPUやメモリを挿す基板)の設定画面(BIOS)で確かめます。
年数で切ると、答えを間違えます
「購入から3年〜5年が目安」「5年以上経過しているなら買い替え」という、年数で切る目安をよく見かけます。年数は基準になりません。Windows 11に対応するかはCPUの型番で決まり、発売年とは対応していないためです。
Intelの第8世代のCore i7-8700K(2017年10月発売)は対応リストに載っていますが、第7世代のCore i7-7700(2017年1月発売)は載っていません。同じ2017年の発売なのに答えが割れます。逆に、9年前のPCでも第8世代なら対応します。
| CPU | 世代 | 発売 | Windows 11 |
|---|---|---|---|
| Core i7-2700K | 第2世代 | 2011年 | 非対応 |
| Core i7-7700 | 第7世代 | 2017年 | 非対応 |
| Core i7-8700K | 第8世代 | 2017年 | 対応 |
| Ryzen 5 1600 | 1000シリーズ | 2017年 | 非対応 |
| Ryzen 5 2600 | 2000シリーズ | 2018年 | 対応 |
同じ2017年でも、IntelとAMDで答えが割れます。Intelは第8世代から、AMDはRyzen 2000シリーズから対応リストに載っているためです。年数を見ても、この差は出てきません。
買い替えるかどうかを決める3つの確認
1. CPUがWindows 11の対応リストにあるか
型番から判定できます。Intelは第8世代以降、AMDはRyzen 2000シリーズ以降がリストに載っています。
当てはまる場合:買い替えの理由にはなりません。 OSの面では、まだ使えます。
当てはまらない場合:CPUを替えることになります。Intelの第7世代以前は、いまのマザーボードでは対応するCPUが動かないので、マザーボードも替えます。メモリは新しいマザーボードの規格(DDR3・DDR4・DDR5)で決まり、第2〜4世代のPCはDDR3、第5世代も多くがDDR3なので替えます(3点セット、第5世代のCore i7-5820KなどLGA2011-3の機種はDDR4)。第6・7世代でDDR4を使っているなら(第6世代にはDDR3Lの機種もあり、その場合は替えます)、DDR4に対応したマザーボード(LGA1700のDDR4版など)を選べば使える場合があり、DDR5だけのマザーボード(CPUを挿す部分の規格がLGA1851やAM5のもの、規格の名前はマザーボードの仕様欄にあります)にするならメモリも替えます。AMDのRyzen 1000は、CPUを挿す部分の規格(ソケット)が同じAM4のRyzen 2000以降に替えられる場合があり、マザーボードの設定画面(BIOS)が対応しているかを先に確かめます。ノートパソコンはCPUが基板にはんだ付けされている機種が多く、Intelもその場合はCPUを替えられないことがあると案内しているので、買い替えになります。
詳しくはそのCPUはWindows 11に対応?をご覧ください。
2. いまの不満が、パーツ交換で直るものか
「動作が重い」の原因はメモリとは限りません。「ゲームが重い」ならグラフィックボード、「起動が遅い」ならストレージです。
当てはまる場合:1点の交換で済むなら、買い替えよりはっきり安く付きます。
当てはまらない場合:原因が分からないまま買い足すと、直らないまま費用だけ増えます。
詳しくはメモリは本当に足りない?をご覧ください。
3. 替えることになるパーツの数と金額
替えるパーツが増えるほど、BTO(部品を選んで注文する完成品のパソコン)を買う場合との差が縮みます。その差が、動かないリスクを引き受ける対価です。
1〜2点なら:パーツ交換がはっきり安く、迷う理由がありません。
3点以上なら:替えるパーツが増えるほどBTOとの差が縮み、4点を超えるとほとんど無くなります。3〜4点なら、購入する日の価格で両方の合計を比べて決めます。
詳しくは交換とBTO買い替え、どちらが安いかをご覧ください。
比較の相手はBTOデスクトップ(RTX 5060 Ti 搭載)クラスの完成品です。価格は日々変わるためこの記事には載せていません。点数ごとの比べ方は、そのページをご覧ください。
間違えるとどうなるか
年数で決めると、まだ使えるPCを買い替えることになります。9年前のPCでも、CPUが第8世代なら対応リストに載っています。逆に、比較的新しくても第7世代なら載っていません。確かめるのは型番だけで、手間は数分です。
逆に、対応していないPCを使い続けるほうの代償もあります。Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しており、以後のセキュリティ更新は、延長(ESU)に登録した場合も2027年10月12日までです。対応していないと分かった場合は、替えるか買い替えるかを決める段階に入っています。
型番で確かめる手順
- Windowsキー+R を押し、「msinfo32」と入力して「システム情報」を開きます。
- 「プロセッサ」の欄に出ている型番を控えます。「12th Gen Intel(R) Core(TM) i7-12700」のような形です。
- その型番を互換チェッカーの「Windows 11に対応か」に入れます。
- 対応していれば、OSの面では買い替える理由がありません。対応していなければ、替える点数を数える段階に進みます。
当サイトが判定できるのは、CPUの型番が対応リストに載っているかまでです。TPM 2.0とセキュアブートはマザーボードとBIOSの設定によるため、実機で確認してください。
買わなくてよい場合
- 年数は買い替えの理由になりません。 CPUの型番で確かめてください。
- Windows 11に対応しているなら、OSの面では買い替える必要がありません。遅いと感じる原因は別のところにあります。
- 「動作が重い」の原因がメモリとは限りません。先にタスクマネージャーで確かめてください。
- 替えるパーツが1〜2点で済むなら、買い替えよりはっきり安く付きます。点数を数えてから決めてください。
対応していないと分かった場合
上の手順で対応していると分かったなら、買い替える理由はありません。下記は、対応していないと分かり、CPUと一緒にマザーボードとメモリを替える場合の候補です。どちらもメモリはDDR5のものです。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
MSI|エムエスアイ MSI B860 GAMING PLUS WIFI マザーボード Intel Core Ultra 200S(LGA1851)対応 B860 GAMING PLUS WIFI
シリコンパワー DDR5 32GB(16GB×2) デスクトップ用 PCメモリ DDR5-5600 ゲーミング 5600MHz(PC5-44800)288ピン CL40 1.1V UDIMM Non-ECC RAM コンピューター メモリ SP032GBLVU560F22
よくある質問
ノートパソコンの容量が足りないのも、買い替えの理由になりますか。
容量だけが理由なら、買い替えずにSSDの追加か交換で足りることがあります。空いているM.2スロットがあるかで決まり、確かめ方はノートパソコンにSSDは増設できる?にあります。
新しいグラフィックボードがケースに入らないのも、買い替えの理由になりますか。
ケースだけを替えて、いまのパーツを移す道もあります。いまのパーツが新しいケースに入るかの確かめ方は、PCケースの交換にあります。
ゲーミングPCの買い時はいつですか。
年数や日付で決める必要はありません。CPUがWindows 11に対応していて、いまの用途で不便が無いなら、買い替えなくてかまいません。セールの開催時期は確認できるので、楽天とAmazonの日程はグラボの買い時はいつ?セールまで待つべきかにまとめています。
パソコンの寿命は何年ですか。
年数では答えられません。CPUの型番がWindows 11の対応リストに載っていて、いまの不満がパーツ交換で直るなら、まだ使えます。
5年以上使っているパソコンは買い替えるべきですか。
年数は理由になりません。9年前のPCでも、CPUが第8世代ならWindows 11の対応リストに載っています。逆に、比較的新しくても第7世代なら載っていません。
Windows 11に対応していない場合、CPUだけ替えれば済みますか。
Intelの第7世代以前は済みません。対応するCPUはいまのマザーボードでは動かないので、マザーボードも替えます。第2〜4世代のPCはメモリがDDR3、第5世代も多くがDDR3なので、メモリも替えて3点になります(第5世代のCore i7-5820KなどLGA2011-3の機種はDDR4)。第6世代のDDR3Lの機種も同じです。第6・7世代でも、DDR5だけに対応するマザーボードにするならメモリも替えて3点で、BTOを買う場合との差が小さくなります。AMDのRyzen 1000は、マザーボードの設定画面(BIOS)が対応していれば、同じAM4のRyzen 2000以降に替えられる場合があります。
動作が重いのですが、買い替えたほうがいいですか。
原因が1つのパーツなら、買い替えずにそのパーツだけ替えるほうが安く済みます。「重い」の原因はメモリとは限りません。起動が遅いならストレージ、ゲームが重いならグラフィックボードです。
パーツを替えても動かなかったらどうしますか。
その心配を引き受けてもらうのがBTOです。パーツで揃える場合とBTOを買う場合の差額が、そのための対価にあたります。替えるパーツが増えるほど差は縮み、4点を超えるとほとんど無くなります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- Microsoft Learn「Windows 11 バージョン 24H2 でサポートされている Intel プロセッサ」:Windows 11 が対応するIntelプロセッサが世代・シリーズ単位で一覧になっています
- Microsoft Learn「Windows 11 バージョン 24H2 でサポートされている AMD プロセッサ」:Windows 11 が対応するAMDプロセッサが型番単位で一覧になっています。リストに無い新しい世代の扱いも、このページの冒頭に書かれています
- Microsoft Lifecycle「Windows 10 Home and Pro」:Windows 10 のサポート終了日
- Microsoft「Windows 10 のサポート終了」(ESU コンシューマー プログラムの案内):個人向けESUで更新が提供される期限(2027年10月12日)と登録条件
- Intel® 製品仕様データベース(ARK):IntelのCPUがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
- AMD Processor Specifications:Ryzenがどのソケットに対応し、どの世代に属するか
- 価格の調べ方(商品カードのリンク先):商品カードの候補は、楽天市場の商品検索から中古・海外直送・ミニPC・型番と世代表記が矛盾する商品を除いて機械的に選んでいます。価格は記事に載せていないため、当日の価格はリンク先でご確認ください。
- Microsoft Learn「Windows 11 の要件」:CPU以外の最小要件(TPM 2.0、UEFI・セキュアブート、メモリ、ストレージ)
- Intel サポート「How to Upgrade the Laptop’s Processor」(記事 000088013):ノートパソコンのCPUは基板にはんだ付けされていることが多く、その場合はCPUを替えられないことがあること(2026-10-08 実ブラウザで確認)
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。