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結論:機能ごとに必要なシリーズが違います
DLSSはGeForce RTXシリーズ専用の機能です。ただし「RTXなら全部使える」わけではなく、機能ごとに必要なシリーズが違います。超解像度とレイ再構成はRTX 20シリーズ以降、フレーム生成はRTX 40シリーズ以降、マルチフレーム生成はRTX 50シリーズだけで使えます。
機能ごとの対応シリーズ
○が対応、—が非対応です。NVIDIA公式の「対応ハードウェア」表に基づいています。
| 機能 | RTX 20 シリーズ | RTX 30 シリーズ | RTX 40 シリーズ | RTX 50 シリーズ |
|---|---|---|---|---|
| DLSS 超解像度(Super Resolution) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DLSS フレーム生成(Frame Generation) | — | — | ○ | ○ |
| DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation) | — | — | — | ○ |
| DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation) | — | — | — | ○ |
それぞれの機能で何が変わるのか
DLSS 超解像度(Super Resolution)
低い解像度で描いた映像をAIで高解像度に引き上げ、フレームレートを上げます。必要なのは RTX 20 シリーズ以降です。
DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction)
レイトレーシングのノイズ除去をAIに置き換え、画質を上げます。必要なのは RTX 20 シリーズ以降です。
ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA)
解像度を下げずに、AIでアンチエイリアスをかけます。必要なのは RTX 20 シリーズ以降です。
DLSS フレーム生成(Frame Generation)
描画したフレームの間にAIが1枚を挿入し、フレームレートを上げます。必要なのは RTX 40 シリーズ以降です。
DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation)
描画したフレーム1枚あたり最大で複数枚をAIが生成します。必要なのは RTX 50 シリーズだけです。
DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation)
生成する枚数をゲームや場面に応じて自動で切り替えます。必要なのは RTX 50 シリーズだけです。
使う前に知っておく弱点
DLSSは万能ではありません。仕組み上、次の性質があります。
DLSS 超解像度(Super Resolution)の弱点
低い解像度で描いた映像を引き上げる仕組みのため、元の解像度でそのまま描くのに比べると、細かい模様や遠くの文字がにじむことがあります。設定で「品質」寄りにすると軽減しますが、そのぶん軽くなる度合いは小さくなります。
DLSS フレーム生成(Frame Generation)の弱点
AIが挿入したフレームには操作が反映されていないため、表示されるフレームレートの数値ほどには操作の手応えが軽くなりません。NVIDIAもこの点を前提にNVIDIA Reflexとの併用を案内しています。数値を目安に選ばず、実際の操作感で判断してください。
DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation)の弱点
生成するフレームが増えるほど、上と同じ性質は強く出ます。競技性の高い対戦ゲームでは、生成枚数を増やすより素の描画性能を上げるほうが向いています。
自分のカードがどのシリーズか調べる
型番の数字の上2桁がシリーズです。RTX 3060 なら RTX 30 シリーズ、RTX 4070 なら RTX 40 シリーズになります。末尾の Ti や SUPER は付いていても同じシリーズです。
型番が分からない場合は、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでGPUを選ぶと、右上に製品名が表示されます。GTXで始まるカードは、シリーズを問わずDLSSを利用できません。
間違えるとどうなるか
対応していないシリーズでは、ゲームの設定画面にその項目が出ないか、選べない状態で表示されます。壊れることはありませんが、使いたい機能のために買い替えたのに使えなかった、という形で無駄になります。上の表で、その機能に必要なシリーズを先に確かめてください。
買い替えなくてよい場合
マルチフレーム生成だけを目的にRTX 50シリーズへ買い替える必要はありません。画質と負荷に効く超解像度・レイ再構成・DLAAはRTX 20シリーズ以降で使え、RTX 40シリーズならフレーム生成も使えます。いま使っているシリーズで足りない機能が何なのかを、上の表で先に確かめてください。買い替える理由がAIを動かすことなら、判断の基準はDLSSではなくVRAMの容量です。VRAM容量ごとに動かせるモデルをご覧ください。
「DLSS 4に対応したグラボ」という選び方は避けてください
「DLSS 4」「DLSS 4.5」はひとまとまりの機能ではなく、複数の機能をまとめた呼び名です。そのため「DLSS 4に対応しているか」ではなく、使いたい機能ごとに対応シリーズを見てください。
GeForce RTX以外では使えません
DLSSはNVIDIAのGeForce RTXシリーズ専用の機能です。GTXシリーズや、AMD・Intelのグラフィックボードでは利用できません。ゲーム側が対応している必要もあります。
日本語版の対応表に未掲載の機能
DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation)は、NVIDIA公式の英語版ページの対応表にのみ掲載されています(日本語版のページは更新が遅れることがあります)。この表では英語版の記載に合わせています。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- NVIDIA DLSS テクノロジ(対応ハードウェア表):DLSSの各機能がGeForce RTXのどのシリーズで使えるか
- NVIDIA DLSS Technology(英語版・DLSS Supported Hardware):DLSSの最新機能と対応シリーズ(日本語版に未掲載の項目を含む)
当サイトは各メーカーの公開仕様を突き合わせて互換情報を作成し、データ間の矛盾を自動で検査しています。それでも誤りが残る可能性はあるため、購入前にはメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の作り方・自動で行っている検算・運営者の立ち位置は判定の方法にまとめています。
よくある質問
GTX 1660でDLSSは使えますか。
使えません。DLSSはGeForce RTXシリーズ専用の機能で、GTXシリーズは対象外です。
RTX 30シリーズでフレーム生成は使えますか。
DLSS フレーム生成(Frame Generation)は RTX 40 シリーズ以降の機能です。RTX 30 シリーズでは利用できません。RTX 30シリーズで使えるのは、DLSS 超解像度(Super Resolution)、DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction)、ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA)です。
グラフィックボードが対応していれば、どのゲームでもDLSSを使えますか。
使えません。ゲーム側がDLSSに対応している必要があります。対応していれば、ゲーム内のグラフィック設定にDLSSの項目が表示されます。
AMDやIntelのグラフィックボードに同じ機能はありますか。
AMDにはFSR、IntelにはXeSSという別の技術があります。これらはDLSSとは別の仕組みで、ゲーム側の対応も別に必要です。
この条件に合う製品
下記は、この記事の条件に合う製品です。対応を確認しやすいメーカーの製品から機械的に選んだもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
Palit NE75080019T2-GB2031A (GeForce RTX 5080 GamingPro 16GB) / Palit(パリット)
RTX 50 シリーズ:DLSS 超解像度(Super Resolution)/DLSS レイ再構成(Ray Reconstruction)/ディープラーニング アンチエイリアス(DLAA)/DLSS フレーム生成(Frame Generation)/DLSS マルチフレーム生成(Multi Frame Generation)/DLSS ダイナミック マルチフレーム生成(Dynamic Multi Frame Generation)が使えます。