グラフィックボードの補助電源の違い|8ピンと12VHPWRはどちらが必要か

執筆者:

カテゴリ:

本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。

結論:カードごとに決まっています

必要な補助電源はカードごとに決まっており、8ピンを何本使うか、12VHPWRを1本使うかは製品の仕様で固定されています。電源ユニット側に同じコネクタが揃っているかを、購入前に確認する必要があります。

コネクタの種類と供給できる電力

コネクタ ピン数 供給電力 備考
PCIeスロット給電 75W マザーボードのスロットから供給される分です。補助電源が不要なカードはこの75Wだけで動きます。
PCIe 6ピン 6ピン 75W 1本あたり75Wを供給します。
PCIe 8ピン(6+2ピン) 8ピン 150W 1本あたり150Wを供給します。6+2ピンに分割できる形状が一般的で、6ピンとしても使えます。
12VHPWR(16ピン) 16ピン 600W ATX 3.0で導入されたコネクタです。12本の電源ピンと4本のサイドバンドピンで構成され、最大600Wを1本で供給します。サイドバンドピンがカードに供給可能な電力を伝えます。
12V-2×6(16ピン) 16ピン 600W 12VHPWRの改訂版です。端子の形状に互換性があり、12VHPWR対応のカードと電源の組み合わせでそのまま使えます。接触が不十分な状態で通電しにくいようサイドバンドピンの長さが見直されています。
補助電源コネクタと供給できる電力75W6ピンPCIe 6ピン150W8ピンPCIe 8ピン600W16ピン12VHPWR600W16ピン12V-2×612VHPWR と 12V-2×6 の下段の小さい4本はサイドバンド(信号用)で電力は運びません
ピン数と供給できる電力の対応です。12VHPWR と 12V-2×6 は下段の小さい4本がサイドバンド(信号用)で、電力は運びません。

12VHPWRと12V-2×6の関係

上の表のとおり形状に互換性があるので、どちらを選ぶかで買い分ける必要はありません。カード側が12VHPWR、電源側が12V-2×6という組み合わせでも、その逆でもそのまま挿さります。新しく電源を買うなら12V-2×6を備えたものが無難ですが、いま12VHPWRの電源を使っているなら、これを理由に買い替える必要はありません。

変換ケーブルで代用してよいか

付属の変換ケーブルを使う方法はありますが、1本のケーブルに負荷が集中するため推奨されません。特に8ピンを分岐させて2本ぶんとして使う配線は、定格を超える電流が流れる可能性があります。コネクタを直接備えた電源を使ってください。

間違えるとどうなるか

コネクタが足りないまま起動すると、多くのカードは警告を出して起動を止めます。壊れることは通常ありません。危険なのはむしろ、変換や分岐で無理に本数を合わせた場合で、1本のケーブルに負荷が集中して発熱や電圧降下の原因になります。

買い替えなくてよい場合

  • コネクタが足りない場合に買い替えるのは電源ユニットだけで済みます。マザーボードやCPUまで替える必要はありません。
  • 12VHPWRのカードでも、変換ケーブルが付属していればいまの電源のままで動きます。ただし本数の内訳を確認し、1本のケーブルに集中しない挿し方をしてください。
  • 合計出力に余裕があるなら、ワット数だけを理由に買い替える必要はありません。見るのはコネクタの本数です。

出典と確認方法

このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。

  • グラフィックボードの製品ページ(寸法・補助電源):メーカーサイトで型番の仕様欄を開き、寸法と Power Connectors の項を確認します。同じGPUでもメーカーやモデルによって全長は大きく変わるため、GPU名ではなく製品型番で確認してください。
  • 電源ユニットの製品ページ(コネクタ構成):製品の仕様欄でコネクタの内訳を確認します。「8ピン×2」と書かれていても、1本のケーブルが6+2ピンに分岐しているだけの場合があります。分岐で賄うと1本のケーブルに負荷が集中するため、本数だけでなくケーブルの構成も見てください。
  • PCケースの製品ページ(内寸):仕様欄の「対応GPU長」「CPUクーラー高」を確認します。フロントにラジエーターやファンを付けている場合、その厚みぶん実際に使える長さは短くなります。
  • マザーボードの製品ページ(対応CPU一覧):メーカーサイトで型番を検索し、「対応CPU」「CPU Support List」の欄を開きます。世代をまたぐCPUでは必要BIOSバージョンが併記されているので、そこも確認してください。

BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、基板メーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。

当サイトは各メーカーの公開仕様を突き合わせて互換情報を作成し、データ間の矛盾を自動で検査しています。それでも誤りが残る可能性はあるため、購入前にはメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。

判定の作り方・自動で行っている検算・運営者の立ち位置は判定の方法にまとめています。

よくある質問

8ピンが2本必要なカードに、8ピン1本と6ピン1本で足りますか。

足りません。8ピンは150W、6ピンは75Wで供給できる電力が違います。カードの仕様で8ピン2本と指定されている場合は、8ピンを2本用意してください。

電源の合計出力が足りていれば、コネクタの本数は少なくてもよいですか。

よくありません。合計出力とコネクタ本数は別の条件です。合計出力が十分でも、コネクタが足りなければ安全に給電できません。

12VHPWRのケーブルは奥まで挿さっていれば大丈夫ですか。

カチッと音がして固定されるところまで挿してください。半挿しのまま通電すると発熱の原因になります。ケーブルを急な角度で曲げると根元が浮くことがあるため、コネクタから少なくとも数センチはまっすぐ伸ばしてください。

この条件に合う製品

下記は、この記事の条件に合う製品です。対応を確認しやすいメーカーの製品から機械的に選んだもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。

【エントリーで最大10万ポイント】MSI エムエスアイPC電源ユニット 850W 80PLUS GOLD PCIe5.0

【エントリーで最大10万ポイント】MSI エムエスアイPC電源ユニット 850W 80PLUS GOLD PCIe5.0/ATX3.0ネイティブ対応 MAG A850GL PCIE5(2578382)送料無料

e-zoa 楽天市場 SHOP/レビュー 2件

楽天市場で価格を見る

MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC [グラフィックボード(PCIExp 12GB

MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC [グラフィックボード(PCIExp 12GB)] 【KK9N0D18P】

XPRICE楽天市場店/レビュー 2件

楽天市場で価格を見る

あなたの構成で確認する

カードが要求する補助電源コネクタと、電源ユニット側のコネクタを選ぶと、足りているかを判定します。

互換チェッカーを開く