本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:全部が高いわけではありません
メモリとSSDは、AI向けに生産が優先されて値上がりしています。一方で電源ユニットとPCケースは、この値上がりとは関係がありません。何が起きているかを、メーカーと調査会社の発表だけで整理しました。
結論に合う候補を見る(ページ内の製品カードへ移動します)
互換チェッカーの「値上がりの影響」で、買おうとしているパーツが影響を受ける側かどうかを判定できます。
セールまで待つべきかは、グラボの買い時はいつ?セールまで待つべきかで、楽天とAmazonの開催日程と仕組みをまとめています。
売り場の価格と、メーカーの提示価格は別物です
グラフィックボードには、NVIDIAが自社サイトで提示している開始価格があります。店頭の価格は日々変わるため、この記事では比べていません。提示価格と仕様の一覧はRTX 50シリーズの提示価格と仕様にまとめています。買おうとしている製品の当日の価格は、商品リンク先でご確認ください。
なぜ上がったのか
調査会社のTrendForceが四半期ごとに、メモリの契約価格の変化を発表しています。実績と見通しをそのまま並べます。
| 時期 | DRAM | NAND | 発表が挙げている理由 |
|---|---|---|---|
| 2026年 第1四半期 | 前期比 約93〜98%上昇 | ― | AIの用途が学習から推論へ移り、データセンターの投資先がAI専用サーバーから汎用サーバーへ広がった。これにより、HBMや大容量RDIMMだけでなく、幅広い容量のRDIMMまで調達対象になった。 |
| 2026年 第2四半期 | 前期比 58〜63%上昇の見通し | 前期比 70〜75%上昇の見通し | サーバー向けDRAMのほうが利益率が高いため、供給がそちらへ優先されている。PC向けSSDには、供給が意図的に絞られている。 |
| 2026年 第3四半期 | 前期比 13〜18%上昇の見通し | 前期比 10〜15%上昇の見通し | 契約価格が過去最高に達し、PCやスマートフォンといった消費者向けの買い手が支払える限界に近づいたため、上昇幅が縮んだ。 |
上がり幅は 約93〜98% → 58〜63% → 13〜18% と縮んでいます。ただし、いずれも上昇です。「上がり方が緩やかになった」と「下がった」は別のことです。
作っている側は何と言っているか
Micron(DRAMを作っている主要3社のうちの1社で、NANDも作っています)が、2026年6月24日の決算説明(2026会計年度 第3四半期)で次のように述べています。
DRAMとNANDの業界需要は、業界の供給を大きく上回り続けています。AIによる需要と構造的な供給制約により、逼迫した状態は2027年より先まで続くと見込んでいます。
「待っていれば元の値段に戻る」の根拠が、供給側からは出てきません。
メモリの割当が非常に逼迫するなかで、顧客は出荷台数を最大化することに重心を置いています。
PC1台あたりに載るメモリを減らしてでも台数を出す、という動きです。
第4四半期の粗利益率の見通しには、値上げペースの明確な鈍化が反映されています。
逼迫が続くことと、値上げ幅が縮むことは両立します。「もっと上がる前に急いで買う」の根拠も、ここからは出てきません。
数年前に安かった頃と、何が違うのか
かつてSSDやメモリが大きく値下がりした時期は、供給が余っていたことによるものでした。作りすぎた在庫を捌くために値が下がりました。
いまは逆で、供給側が意図的にサーバー向けへ配分しています。TrendForceは、サーバー向けDRAMのほうが利益率が高いため供給がそちらへ優先されている、と書いています。
つまり、待つことで期待できるのは「作りすぎた在庫が捌かれること」ではなく、「サーバー向けの需要が落ち着くこと」です。それがいつ起きるかを、当サイトは予測しません。
パーツによって事情が違います
「PCパーツが高い」と一括りにはできません。値上がりの中心はDRAMとNANDなので、それを部材に使うかどうかで分かれます。
| パーツ | 使う部材 | この値上がりの影響 |
|---|---|---|
| メモリ | DRAM | 受ける |
| SSD | NAND | 受ける |
| グラフィックボード | GDDR(DRAMの一種) | 受ける |
| 電源ユニット | ― | 受けない |
| PCケース | ― | 受けない |
| CPUクーラー | ― | 受けない |
電源ユニット・PCケース・CPUクーラーを待つ理由は、この値上がりからは出てきません。これらが高いか安いかという話ではなく、いま起きている値上がりの原因が、これらには当てはまらないということです。別の理由で価格が動くことはあります。
言えることと、言えないこと
当サイトは値動きの予測をしません。確認できた一次情報から言えるかどうかだけを整理します。
| よく見かける主張 | 当サイトの扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 待っていれば元の値段に戻る | 根拠を確認できません | 作っている側が、逼迫は2027年より先まで続くと見込んでいます。かつての値下がりは供給過剰によるものでしたが、いまは供給がサーバー向けへ優先されている状態です。 |
| もっと上がる前に急いで買うべき | 根拠を確認できません | 契約価格の上昇幅は 約93〜98% → 58〜63% → 13〜18% と縮んでおり、Micron自身も値上げペースの明確な鈍化を見込んでいます。 |
| パーツによって事情が違う | 確認できます | メモリ・SSD・グラフィックボードはDRAMかNANDを使いますが、電源ユニット・PCケース・CPUクーラーは使いません。この値上がりを理由にこれらを待つ必要はありません。 |
間違えるとどうなるか
待っている間にも失うものがあります。特にWindows 10を使い続けている場合、サポートは2025年10月14日に終了済みです。以後のセキュリティ更新は、Microsoftの延長(ESU)に登録した場合だけ2027年10月12日までです。待つ期間だけ、更新の無い状態が続きます。
逆に、値上がりを理由に急ぐ根拠もありません。契約価格の上昇幅は縮んでおり、作っている側も値上げペースの鈍化を見込んでいます。必要になったときに、必要なパーツだけを買うのがいちばん損の少ない形です。
買わなくてよい場合
- 電源ユニット・PCケース・CPUクーラーは、DRAMもNANDも使いません。この値上がりを理由に待つ材料はありません。
- いま使っているPCが不便でないなら、そもそも買う必要がありません。値上がりは買う理由にも、急ぐ理由にもなりません。
- メモリが足りているかは、搭載量ではなく使い方で決まります。増設前にタスクマネージャーで確かめるで先に確認してください。
- グラフィックボードは、モデルごとの仕様の差を確かめてから決めてください。仕様の差はRTX 50シリーズの提示価格と仕様にあります。
いまの容量で足りないと分かった場合の候補
値下がりを待つ根拠も、急ぐ根拠も確認できていません。いまの容量で足りているなら、買う必要はありません(増設前にタスクマネージャーで確かめる)。足りないと分かった場合の候補として、DDR5とDDR4のメモリ、M.2 SSDを1つずつ並べています。規格はお使いのマザーボードで決まります。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
シリコンパワー DDR5 32GB(16GB×2) デスクトップ用 PCメモリ DDR5-5600 ゲーミング 5600MHz(PC5-44800)288ピン CL40 1.1V UDIMM Non-ECC RAM コンピューター メモリ SP032GBLVU560F22
Crucial ゲーミングモデル Ballistix Sport LT DDR4 メモリ【永久保証・翌日配達送料無料】 Ballistix Sport LT White 16GB(8GBx2枚) DDR4-2666 DIMM BLS8G4D26BFSC 海外パッケージ
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よくある質問
メモリはいつ安くなりますか。
当サイトでは予測しません。作っている側は、需給の逼迫が2027年より先まで続くと見込んでいます。一方で値上げのペースは鈍化する見込みとも述べています。この2つは矛盾しません。
数年前はSSDが投げ売りされていました。また同じことは起きますか。
当サイトでは予測しません。ただし当時と事情が違います。当時は供給が余っていたための値下がりでした。いまは供給がサーバー向けへ優先されている状態です。
電源ユニットやPCケースも待ったほうがいいですか。
この値上がりを理由に待つ材料はありません。DRAMもNANDも使わないためです。
ブラックフライデーやスーパーSALEまで待てば安くなりますか。
当サイトでは予測しません。開催時期は確認できます。楽天とAmazonの日程と仕組みはグラボの買い時はいつ?セールまで待つべきかにまとめています。
グラフィックボードはメモリと同じくらい上がっていますか。
カードにメモリを積むため影響を受ける側にありますが、上がり方がメモリ単体と同じとは限りません。店頭の価格は日々変わるため、この記事では水準を示していません。
この記事の数字はどこから取っていますか。
契約価格はTrendForceの報道発表、メーカーの見通しはMicronの決算説明資料です。いずれも出典欄にURLを載せています。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- TrendForce「Rapid Contract Price Surge Drives 1Q26 DRAM Industry Up 81% QoQ」(2026年6月1日):2026年第1四半期の汎用DRAM契約価格の前期比変化と、その原因
- TrendForce「AI Server Demand to Drive Memory Contract Price Increases in 2Q26」(2026年3月31日):2026年第2四半期のDRAM・NAND契約価格の見通しと、供給がサーバー向けへ優先される理由
- TrendForce「AI Server Demand Continues to Support Memory Prices in 3Q26」(2026年7月3日):2026年第3四半期のDRAM・NAND契約価格の見通しと、上昇幅が縮んだ理由
- Micron「Q3 FY26 Prepared Remarks」(2026年6月24日 決算説明):DRAMとNANDの需給見通し(逼迫は2027年より先まで続く見込み)、メモリの割当状況、値上げペースの鈍化見通し
- Microsoft Lifecycle「Windows 10 Home and Pro」:Windows 10 のサポート終了日
- 価格の調べ方(商品カードのリンク先):商品カードの候補は、楽天市場の商品検索から中古・海外直送・ミニPC・型番と世代表記が矛盾する商品を除いて機械的に選んでいます。価格は記事に載せていないため、当日の価格はリンク先でご確認ください。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。