海外から自宅の回線をどう使う?|ルーターにVPNサーバー機能があるか確かめ、無ければ替える

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本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している手順と説明は各社の案内に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。

結論:自宅のルーターのVPNサーバー機能(海外の端末を自宅のルーターにつなぐ機能)で、海外から自宅を経由してネットにつなぎます

  • 機能があれば、いまのルーターで海外から自宅の回線を使えます
  • 機能が無ければ、VPNサーバー機能のあるルーターに替えます
  • 機能は製品ページの仕様欄、外から届く番号かは管理画面で見ます

自宅の回線を使う仕組み

VPNサーバー機能は、海外のスマホやパソコンを、自宅のルーターに迎え入れる機能です。機能の有無と VPN の設定は、ルーターの管理画面(ブラウザで開くルーターの設定画面)で見ます。海外赴任や留学、旅行や出張のあいだも、日本の自宅の回線を経由してネットにつなげます。旅先の公衆Wi-Fiで通信を暗号化したいときや、自宅のNAS(ネットにつなぐ保存装置)やパソコンのファイルを開きたいときに使います。

自宅のルーターがVPN(通信を暗号化して別の場所を経由する仕組み)のサーバーになり、海外のスマホやパソコンはそのルーターを経由してネットにつなぎます(TP-Linkの案内)。海外の端末には、VPNにつなぐためのアプリを入れます。自宅のルーターと回線を使うので、有料のVPNの会社とは契約しません。

海外から使えるかを確かめる2つ

出発前に、自宅で次の2つを確かめます。

確かめること どこで見るか 合わないとき
ルーターにVPNサーバー機能があるか ルーターの製品ページの仕様欄か、取扱説明書 無ければ、機能のあるルーターに替える
ルーターの外側のIPアドレスが、グローバルIPアドレス(インターネットから直接届く番号)か ルーターの管理画面の状態の表示(WAN=回線側の IP アドレス) 違うときは、上につながっているルーター(回線の会社やマンションの共用の機器)で通信を転送する設定が必要。v6プラスなど IPv6(IPoE)だけの契約は、ルーターを替えても使えないことがある

管理画面に出るWANのIPアドレスが 192.168.・10.・172.16.〜172.31.・100.64.〜100.127. で始まるなら、家の中や回線の会社の中で使う番号で、グローバルIPアドレスではありません。TP-Linkは、VPNサーバーを使うにはルーターの外側のIPアドレスがグローバルIPアドレスである必要があり、そうでなければ上につながっているルーターで転送の設定が必要だと案内しています。マンションの共用の回線のように上のルーターを触れないときは、管理会社か回線の会社に、グローバルIPアドレスが申し込めるかを問い合わせます。v6プラスなど、IPv6(IPoE)だけの契約では、IPv4のグローバルアドレスをほかの契約者と共有するため、使えないサービスがあると回線の会社は案内しています(GMOとくとくBBのよくある質問)。この場合は、ルーターを替えても使えないことがあるので、回線の会社に問い合わせます。TP-Linkの Archer A9・AX1500・AX1800・AX3000・AX3000V・AX50・AXE5400V・C3150 は、TP-Linkの案内の対象製品に入っています(TP-Linkは、対象製品の表示は機能を約束するものではないと断っています)。Archer AX1800 は、ユーザーガイドの第12章に OpenVPN(VPNのつなぎ方の一つ)のサーバーの手順があります。ほかのメーカーは、仕様欄に「VPNサーバー」の記載があるかで見ます。この記事の手順は OpenVPN のものなので、方式が違うルーターはメーカーの案内の手順に従います。

設定の流れ(TP-Linkのルーターの例)

2つを確かめて海外から使えると分かったら、次の順でルーターと海外で使う端末を準備します。

  1. ルーターの管理画面にログインし、[詳細設定]→[VPNサーバー]→[OpenVPN]を開きます。初めてのときは、有効にする前に[生成]を押して証明書(接続する相手を確かめるための電子データ)を作ります。
  2. DDNS(家の回線の番号が変わっても、同じ名前で自宅のルーターを見つけられる仕組み)に登録するか、固定IP(変わらない番号)を使い、ルーターの時刻を合わせます。TP-Linkは、このどちらかと時刻を合わせることを強くすすめています。
  3. [VPNサーバーを有効にする]に印を付け、[クライアントアクセス](海外の端末がどこまで使えるか)で[インターネットとホームネットワーク]を選んで保存します。TP-Linkはこの選び方をすすめています。
  4. [エクスポート]で設定ファイル(つなぎ先の情報をまとめたファイル)を書き出します。
  5. 海外で使うスマホやパソコンに OpenVPN のアプリを入れ、書き出した設定ファイルを読み込みます。
  6. 出発前に、スマホのWi-Fiを切ってスマホの電波の回線から接続し、自宅を経由できるかを試します。

いまのルーターにVPNサーバー機能が無かった人のルーター

下記は、TP-Link の Archer AX1800 です。ユーザーガイドに OpenVPN(VPNのつなぎ方の一つで、この記事の手順で使うもの)のサーバーの手順があります。名前の似た別の型番(末尾に文字の付くもの)もあるので、型番が Archer AX1800 かを確かめてから買います。いまのルーターに機能があるなら、買う必要はありません。マンションの共用の回線や、v6プラスなど IPv6(IPoE)だけの契約でグローバルIPアドレスが付かないときは、このルーターに替えても使えないことがあります。その場合は、有料のVPNの会社を使います(ホテルやカフェのWi-Fiの記事)。価格は日々変わるため、当日の価格は、下の商品カードのリンク先でご確認ください。当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、製品ページの仕様欄に VPN サーバー(OpenVPN)の記載があるかをご確認ください。

TP-Link|ティーピーリンク Wi-Fiルーター1201+574Mbps Archer AX1800 [Wi-Fi

TP-Link|ティーピーリンク Wi-Fiルーター1201+574Mbps Archer AX1800 [Wi-Fi 6(ax) /IPv6対応]

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よくある質問

動画配信サービスを海外から見られますか。

この記事では、地域制限を外す使い方は扱いません。使うサービスの利用規約を確かめてください。

有料のVPNの会社を使うのと何が違いますか。

有料のVPNは会社のサーバーを経由し、この記事の方法は自宅のルーターと回線を経由します。自宅のルーターを使う方法は、自宅の回線の契約とルーターの機能が条件です。

自宅のパソコンを付けっぱなしにする必要はありますか。

ルーターのVPNサーバー機能を使う方法なら、パソコンではなくルーターがサーバーになります(TP-Linkの案内)。ルーターの電源は入れたままにします。

契約がv6プラスなどのIPv6(IPoE)で、グローバルIPアドレスが付きません。

v6プラスなどでは、IPv4のグローバルアドレスを共有するため使えないサービスがあると、回線の会社は案内しています。ルーターを替えても使えないことがあるので、固定IPを申し込めるかを回線の会社に問い合わせるか、有料のVPNの会社を使います。有料のVPNの使いどころはホテルやカフェのWi-Fiの記事にあります。

MacやiPhone、Androidからも使えますか。

使えます。TP-Linkの案内では、スマホは Google Play か App Store から OpenVPN のアプリを入れ、書き出した設定ファイルを読み込みます。Mac も OpenVPN のアプリを入れて使います。

海外での速さはどのくらいですか。

海外の端末の通信は自宅の回線を経由するので、自宅の回線の上り(自宅から外へ送る速さ)が上限になります。

会社のパソコンでも使えますか。

会社の決まりに従います。会社のパソコンに、個人で用意したVPNのアプリを入れるのはやめます。

渡航先でVPNを使って問題はありませんか。

国によっては、VPNの使用に決まりがあります。出発前に、外務省の海外安全ホームページと、ルーターのメーカーの案内を確かめます。

いまのルーターがどのメーカーか分かりません。

ルーターの本体の側面か底面のシールに、メーカー名と型番が書かれています。その型番で、製品ページの仕様欄を見ます。

出典と確認方法

このページの手順と説明は、以下の各社の案内に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。

  • TP-Link「OpenVPNサーバー機能の利用に関して」:ホームネットワークがサーバーになりルーターを介してアクセスする仕組み、各端末にクライアントソフト、DDNSか固定IP(変わらない番号)と時刻設定の推奨、WANのIPがグローバルIPである必要(違えば上につながっているルーターで転送)、証明書の生成と設定ファイルの書き出し、対象製品(Archer AX1800 など)、クライアントアクセスの[インターネットとホームネットワーク]を推奨、OpenVPN の初期設定では有効化する前に証明書を生成、対象製品の表示は機能への対応を約束するものではない(FAQ の断り書き)
  • TP-Link「Archer AX20 & AX1800 V1 ユーザーガイド 第12章 VPN Server」:Archer AX1800 の VPN サーバー(OpenVPN・PPTP)の手順、ホームネットワークがサーバーになりルーターが OpenVPN サーバーのゲートウェイになる
  • GMOとくとくBB「v6プラス よくある質問(v6プラスで使えないサービスはありますか?)」:固定IPサービスは使えない、特定のプロトコル(PPTP・SCTP)、利用可能なポート番号の制限、IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービス

画面や手順はルーターの機種やアプリのバージョンで違うことがあるので、上の案内もあわせてご確認ください。

判定の根拠は判定の方法にまとめています。