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結論:NO。近いうちに終わるとは言えず、作る側は2027〜2028年もさらに逼迫すると見込んでいます
NOです。メモリの高騰が近いうちに終わる、と言える公表はありません。メモリの部品を作るMicronは、2027年と2028年の需給は2026年よりずっと逼迫すると見込んでいます。高い理由は、メモリの部品の生産がAIのサーバー向けに優先されていることです。
足りないと分かった場合の候補
この欄は、この下の「買うか待つかの決め方」で、いまのメモリが足りないと分かったときに見る候補です。足りているなら、買う必要はありません。下記は、DDR5とDDR4の32GB(16GB×2枚)のメモリです。DDR4とDDR5は互いの差し込み口に挿さらないので、いまのメモリと同じ世代のほうを選び、マザーボードの製品ページのメモリ対応表で確かめてから選んでください。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
シリコンパワー DDR5 32GB(16GB×2) デスクトップ用 PCメモリ DDR5-5600 ゲーミング 5600MHz(PC5-44800)288ピン CL40 1.1V UDIMM Non-ECC RAM コンピューター メモリ SP032GBLVU560F22
シリコンパワー DDR4 メモリ ddr4 デスクトップDDR4-2666(PC4-21300) 32GB (16GB×2枚) 288Pin 1.2V CL19 SP032GBLFU266B22 デスクトップDDR4 32gb
結論の「NO」は、高騰がいつ終わるかを言い切れる公表が無い、という意味です。当サイトは値動きを予測しません。書けるのは、メモリの部品を作る会社と調査会社が何と言っているかです。買うか待つかは、下の「買うか待つかの決め方」の順番で、いまのメモリが足りているかから決めます。
なぜ高いのか: 部品の生産がAIのサーバー向けに回っている
パソコンのメモリは、DRAMという部品でできています。調査会社のTrendForceは、DRAMを作る会社がAIのサーバー向けの製品に生産を優先していて、市場全体が品不足の状態が続いていると発表しています。サーバー向けのDRAMのほうが利益が大きいため、供給がそちらへ回されている、という説明です。DDR4もDDR5も同じDRAMの生産の枠を分け合っているので、どちらの世代も影響を受けます。
下の表は、メモリの部品を作る会社とパソコンのメーカーなどのあいだで決まる取引価格(契約価格)の、前の四半期からの上がり幅です。店頭の価格ではありません。上がり幅は小さくなっていますが、どの四半期も上昇で、下がってはいません。
| 四半期 | DRAMの契約価格(TrendForceの発表) |
|---|---|
| 2026年 第1四半期 | 前期比 約93〜98%上昇 |
| 2026年 第2四半期 | 前期比 58〜63%上昇の見通し |
| 2026年 第3四半期 | 前期比 13〜18%上昇の見通し |
| 2026年 第4四半期 | 前期比 10〜15%上昇の見通し |
いつまで続くか: 公表されている見通し
Micronは2026年9月30日の決算説明で、メモリとストレージの需給は、2027年と2028年は2026年よりずっと逼迫すると見込んでいると述べました。同じ説明で、値上がりのペースはゆるやかになるとも述べています。新しい工場(アイダホのID1)からの出荷は、2027年の半ばに始まる予定です。
TrendForceは同じ日に、パソコン向けのDRAMの供給は、生産がサーバー向けに移るため2027年に減る可能性があると発表しています。どちらも、高騰が終わる時期を示した発表ではありません。「待てば元の値段に戻る」とも「もっと上がるから急いで買う」とも、この発表からは言えません。
買うか待つかの決め方
- いまのメモリで足りているかを確かめます。重い作業をしている最中に、Windowsのタスクマネージャーの「パフォーマンス」→「メモリ」で、利用可能の量が数百MBまで落ちたまま張り付くかを見ます(増設前にタスクマネージャーで確かめる)。
- 数GB残っているなら、いまは買いません。値上がりは、足りているメモリを買い足す理由にはなりません。
- 足りないなら、待たずに必要な分だけ買います。たとえば16GBで足りないなら32GBにする、のように、いまの不便が無くなる分に絞ります。
- 買うメモリの世代(DDR4かDDR5)は、マザーボードで決まります。同じタスクマネージャーの「メモリ」の欄の右上で、いまの世代を確かめます。DDR4とDDR5は互いの差し込み口に挿さりません。
メモリを挿す作業は、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから行います。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めます。自分で作業したくない場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼することもできます。
買わなくてよい場合
- いまのメモリで足りているなら、買う必要はありません。高騰は買う理由にも、急ぐ理由にもなりません。
- 電源ユニット・PCケース・CPUクーラーは、DRAMを使いません。メモリの高騰を理由に、これらの買い物を待つ必要はありません。
間違えるとどうなるか
下がるのを待っているあいだは、メモリが足りない不便が続きます。いつ下がるかの公表は無いので、待つ期間も決められません。逆に、足りているのに「もっと上がる前に」と大きな容量を買うと、使わない分にお金を払うことになります。どちらも、先にいまのメモリが足りているかを確かめれば避けられます。
よくある質問
DDR4のメモリも高くなっていますか。
DDR4もDDR5も、同じDRAMの生産の枠を分け合っています。TrendForceの発表はパソコン向けのDRAM全体についてで、世代で分けて下がるとは書かれていません。
SSDも高くなっていますか。
SSDの部品(NAND)も、契約価格の上昇が続いています。TrendForceは2026年第4四半期のNANDの契約価格を、前期比15〜20%上昇の見通しと発表しています。
グラボも高くなっていますか。
グラボのメモリもDRAMの一種です。TrendForceは、グラボ向けのDRAMの価格も上がる見通しだと発表しています。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- TrendForce「AI Server Demand Sustains Memory Contract Price Increases in 4Q26, While Consumer-Side Pressure Persists」(2026-09-30):2026年第4四半期の汎用DRAMの契約価格が前期比10〜15%上昇、NANDが15〜20%上昇の見通し、DRAMの各社が高性能のサーバー向けに先端の生産を優先して市場全体が品不足、契約価格の上昇のペースは緩やかになる見通し、パソコン向けDRAMの供給は生産がサーバー向けに移るため2027年に減る可能性、グラフィックス向けDRAMの価格も上昇の見通し(2026-10-10 実ブラウザで確認)
- Micron「Fiscal Q4 2026 Earnings Call Prepared Remarks」(2026-09-30):メモリとストレージの需給は2027年と2028年は2026年よりずっと逼迫する見込み(We expect memory and storage supply-demand conditions to be much tighter in calendar 2027 and 2028 than they were in 2026)、2027会計年度は値上がりのペースがより緩やかになる前提の粗利益率の見通し、アイダホの ID1 工場のウエハー出荷は2027年半ばに始まる予定(2026-10-10 PDF を取得して確認)
- TrendForce「Rapid Contract Price Surge Drives 1Q26 DRAM Industry Up 81% QoQ」(2026年6月1日):2026年第1四半期の汎用DRAM契約価格の前期比変化と、その原因
- TrendForce「AI Server Demand to Drive Memory Contract Price Increases in 2Q26」(2026年3月31日):2026年第2四半期のDRAM・NAND契約価格の見通しと、供給がサーバー向けへ優先される理由
- TrendForce「AI Server Demand Continues to Support Memory Prices in 3Q26」(2026年7月3日):2026年第3四半期のDRAM・NAND契約価格の見通しと、上昇幅が縮んだ理由
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。