本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している互換情報は各メーカーの公開仕様に基づいており、広告の有無によって内容を変えることはありません。
結論:形状が合っていても動くとは限りません
M.2 SSDは物理的に挿さっても、スロット側が対応していないインターフェースなら認識しません。M.2という形状の中にSATA接続とNVMe(PCIe)接続の2種類があり、どちらに対応するかはマザーボードのスロットごとに決まっているためです。
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認識しないときに確認すること
スロットの対応インターフェース
キー形状が合って物理的に挿さっても、動作するとは限りません。スロット側がSATAとNVMeのどちらに対応しているかは、マザーボードのマニュアルで確認する必要があります。「挿さるのに認識しない」の原因の大半がこれです。
レーンの共有
M.2スロットはSATAポートやPCIeスロットとレーンを共有していることがあります。M.2にSSDを挿すと特定のSATAポートが無効になったり、グラフィックスカードのスロットがx16からx8に落ちたりします。共有の仕方はマザーボードごとに違うため、マニュアルの確認が欠かせません。
CPU直結かチップセット経由か
M.2スロットにはCPU直結のものとチップセット経由のものがあります。CPU直結のほうが低遅延で、Gen5への対応はCPU直結のスロットに限られることが多いです。
キー形状とインターフェース
| キー | 対応インターフェース | 備考 |
|---|---|---|
| M | PCIe x4 (NVMe)/SATA | 現在市販されているNVMe SSDは、ほぼすべてMキーです。 |
| B | PCIe x2/SATA | 旧世代・低速向けです。単独のBキーSSDは、現在ほとんど流通していません。 |
| B+M | PCIe x2/SATA | 切り欠きが2箇所あり、BキーとMキーの両方のスロットに挿さります。ただし挿さることと動作することは別の問題です。 |
サイズの種類
M.2の型番は幅と長さを並べた数字です。2280なら幅22mm・長さ80mmを意味します。デスクトップ向けの製品はほとんどが2280です。
| 型番 | 寸法 | 備考 |
|---|---|---|
| 2230 | 22×30mm | 携帯ゲーム機や小型ノート向けです。デスクトップのマザーボードでも、短いネジ穴があれば装着できます。 |
| 2242 | 22×42mm | 薄型ノート向けです。 |
| 2260 | 22×60mm | 採用例は少ないサイズです。 |
| 2280 | 22×80mm | デスクトップの事実上の標準です。市販SSDの大半がこのサイズです。 |
| 22110 | 22×110mm | サーバーやワークステーション向けです。対応するマザーボードは限られます。 |
間違えるとどうなるか
挿さっても認識しないだけなら、SSDもマザーボードも壊れません。ただしM.2にSSDを挿したことで特定のSATAポートが無効になる基板があり、その場合は今まで使えていたSATAのドライブが消えます。起動ドライブがそちらにあると、PCが起動しなくなります。
買い替えなくてよい場合
作業の前に、PCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてください。体に溜まった静電気は、金属部分に触れて逃がしてから始めます。自分で作業したくない場合は、購入元や修理を受け付けている店に依頼することもできます。
- 認識しない原因がインターフェースの違いなら、SSDを買い替えなくても別のM.2スロットに挿し替えるだけで解決することがあります。スロットごとに対応が違う基板があるためです。
- 速度が出ないという理由だけで買い替える前に、そのスロットがCPU直結かチップセット経由かを確認してください。経由するスロットは上限が低く、SSDの性能ではありません。
- PCIeの世代が古いという理由だけで買い替える必要はありません。上位・下位ともに互換性があり、低いほうの速度で動作します。
この記事の条件に合う製品
下記は、この記事の条件に合う製品です。対応を確認しやすいメーカーの製品から1つずつ選んで並べたもので、当サイトが実際に使用して比較したものではありません。購入前には、必ずメーカーの仕様欄で対応状況をご確認ください。
Western Digital ウエスタンデジタル 内蔵SSD 1TB WD Blue SN5000 (読取り最大 5,150MB/秒) M.2-2280 NVMe WDS100T4B0E-EC 【国内正規代理店品】
よくある質問
PCIe Gen5のSSDをGen4のスロットに挿すとどうなりますか。
PCIeは上位・下位ともに互換性があります。Gen5のSSDをGen4のスロットに挿せばGen4の速度で、Gen3のスロットに挿せばGen3の速度で動作します。壊れることも、認識されないこともありません。
両面実装のSSDは避けたほうがよいですか。
両面実装(基板の裏にもチップがある)のSSDは厚みがあるため、マザーボード付属のヒートシンクの下やノートPC・小型PCでは干渉することがあります。デスクトップの通常のマザーボードであれば、ほぼ問題になりません。
M.2 SSDを増設したらSATAのHDDが消えました。故障ですか。
故障ではない可能性が高いです。M.2スロットとSATAポートがレーンを共有していると、M.2にSSDを挿した時点で特定のSATAポートが無効になります。マザーボードのマニュアルで、どのポートが無効になるかを確認してください。
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、ケースを開ける、あるいは部品を交換すると製造元の保証が受けられなくなることがあります。規定はメーカーや販売店ごとに違うため、作業の前に購入元の保証規定を確認してください。保証期間が残っていて困りごとが起きているなら、自分で替える前に購入元へ相談するほうが早く済むことがあります。
出典と確認方法
このページの互換情報は、以下の公開仕様に基づいています。同じ手順でご自身でも確認できます。
- マザーボードのマニュアル(M.2とSATAのレーン共有):メーカーサイトのサポート欄からマニュアルPDFを開き、M.2スロットの項を確認します。共有の仕方はマザーボードごとに違うため、この確認は省略できません。
- SSDの製品ページ(インターフェースとサイズ):製品の仕様欄で「インターフェース」と「フォームファクタ」を確認します。M.2という記載だけでは接続方式は分かりません。
- Microsoft Learn「新しいディスクの初期化」(ディスクの管理):新しいディスクはエクスプローラーにすぐ出ない(初期化が要る)、既定のパーティションスタイルはGPT、新しいシンプルボリュームの作成とNTFSでのフォーマットの手順
BTO・メーカー製PCをお使いの場合、マザーボードの型番は、Windowsの「システム情報」の「ベースボード製品」、または CPU-Z の Mainboard タブで確認できます(別のソフトを入れられない環境では、システム情報だけで足ります)。そこに出た型番でメーカーサイトが見つからないときは、マザーボードのメーカーではなくPCを買った店の製品ページ(構成表)と、その機種のサポートページを見てください。それでも分からない項目は、購入元に問い合わせるのが確実です。
この記事の互換情報は、各メーカーが公開している仕様をもとにしています。誤りが残る可能性もあるため、購入前にメーカーの公式仕様もあわせてご確認ください。
判定の根拠は判定の方法にまとめています。